【キンコン西野】仕事は自分で作れるようになっておいた方がいいよね

このnoteは2021年2月22日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:西野さんにヌードをみてもらいたいひろみー さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

本題に入る前にお知らせをさせてください。
2つあります。

一つ目は、すごく局地的なお知らせになりますが、今週の金曜日(2月26日)から、沖縄・宮古島にある島唯一の映画館「よしもと南の島 パニパニシネマ」にて『映画 えんとつ町のプペル』の上映がスタートします。

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実は、こちらは、地元の皆さまが、去年、12月25日の公開(いや、その前)からずっと、宮古島での公開に向けて動いてくださっていて、いろんなところとかけあって、ようやく実現したんです。

その関係で、こちらの映画館「よしもと南の島 パニパニシネマ」のことを色々と勉強させていただいたのですが、こちらの映画館は、もう何度も何度も存続の危機があって、それでも「島に映画館を残したい」という一心で、ギリギリで踏ん張ってこられて、今があります。

僕にできることはたかが知れていますが、こうして案内させていただくことで、少しでも力になれるのかなぁと思って、案内させていただいております。

ご家族・お友達に宮古島に住まれている方がいらっしゃったら、是非、お声がけいただけると嬉しいです。

よろしくお願いします。

そして、もう一つ。

僕は、『西野亮廣エンタメ研究所』というオンラインサロンの中で、「県人会」というものを作っているんですね。

各都道府県ごとのグループです。

特に、地震とか水害とか、そういった時なんかは、家の近所に助け合える仲間がいたら安心じゃないですか?

あとは、僕を初め、サロンメンバーさんは、サロンメンバーさんのお店に行きたがるので(趣味の合う人の店に行きたがるので)、そのグループ内で「近くにこんな店をやられているサロンメンバーがいるんだ」と知ることで、お店をやられている方の応援にもなるかなぁと思って、「県人会」を組んでいるんですね。


そんな中、まもなく『映画 えんとつ町のプペル』の世界戦が始まるのですが、それに向けて、海外でもグループを組んでいて、最近は『台湾』のグループを組んだんです。

そこでも、「ええ?近所です。今度、お店に行きます!」という台湾在住のサロンメンバーさん同士の交流が生まれて最高だなぁと思っているのですが、そんなことをやっていたら、ハワイ在住のサロンメンバーさんがチョコチョコいることを知ったんですね。


で、現在、ハワイで映画を上映する予定もありませんし、今のところ、ハワイで個展をやる予定もないのですが、先々、プライベートでハワイに行くことはありそうなので、超個人的に「ハワイ」のグループを作らせていただきました。

ハワイに行くときは、このグループに「いい感じの呑み屋ありませんか?」とか「今夜、皆で集まりませんか?」みたいな投稿をさせていただきますので、ハワイ在住の方や、ハワイに興味がある方は、是非。


そんなこんなで本題に入りたいと思います。


結論から先に言っちゃうと、今日は「ちょっとずつでもいいから、自分で仕事を作る練習をした方がいいよね」という話です。

ここ数年で、タレントさんの活動スタイルも大きく変わったのですが、昔はタレントは、ほとんど「仕事くださいよ〜」という感じだったんです。

仕事を貰えないと生活がまわらなかったので。

ただ、今はYouTubeやら何やら発信するツールがありますから、自分でスタッフを集めて、自分で企画して、そこで生活を回す人が増えましたよね。

で、そこで回せるようになったら、皮肉なもので、今度は、そういう人に仕事のオファーが集中するようになる。

僕は仕事の受付窓口のようなものを公には設けていなくて、どちらかというと、仕事をオファーする機会が多かったりするので、オファーする側の気持ちが分かるのですが、一般的には仕事のオファーって「忙しい人」に出したいんです。

当たり前の話っちゃあ、当たり前の話なのですが、「忙しい人」って、打席に立っている回数が多いので、仕上がっているんですね。いい仕事をしてくれる確率が高いんです。

「仕事は忙しい人間に頼め」というのは、まぁ、昔から言われてることですよね。

そして、それとは別軸で、これは微妙なところなんですけども…

一緒に仕事をする人とは「『仕事を与える人』『仕事を与えてもらう人』という縦関係にありたくない」という気持ちがどこかにあったりします。

この、「縦関係になっちゃう人には仕事のオファーを出したくない」というのって意外と大きいです。

「偉そうにしたくない」という気持ちもあったりします。

もちろん仕事のオファーを出している以上は「仕事を与えている人」ということになっちゃうんですけども、「与えている」というよりも、これは甘い考えなのかもしれませんが、「役割を分担している」という対等な関係でいたくて、「これをやっといてくれへん? その間、僕は資金繰りをしとくから」みたいな感じで進むプロジェクトの方が楽しいんですね。

で、これは僕個人の感情かなぁと思っていたんですけども……周りを見渡すと、最近、結構、そんな感じの水平的な関係を築いているチームが増えています。

各々が独立していて、プロジェクトごとにガッと集まる文化祭みたいなノリです。

これはおそらく、「お金」よりも「仕事内容」の価値が上がってきていて、「面白く仕事できないとツライよね」という発想がそうさせているのだと思います。仕事が趣味っぽくなっちゃっているのかも。

なので「養ってやっている」みたいになっちゃうのは、ちょっとイヤなんです。

この考え方の良し悪しはさておき、事実として、そう考えている人がいて、案外、少なくないことは把握しておいた方がいいのかもしれないです。

「『労働者』ではなく、『社長』と仕事をしたがっている社長が少なくない」という話です。

ここでいう『社長』というのは会社の規模は問いません。


じゃあ、どうしていくのがいいかというと、やっぱり、まずは、少しずつでもいいから自分で仕事を作る訓練を始めた方がいいと思います。

「仕事をくださいよ〜」といった感じで、蜘蛛の糸が垂れるのを待っている時間があれば、

何をどうすれば、人の流れが生まれて、お金の流れが生まれるのか、手探りでもいいから、まずは始めてみる。

そして、自分で予算を作って、限られた予算の中から、他人に仕事のオファーを出す場面に立ち会えば、どういう人と仕事をしたくなるかが見えてくる。

その時、「仕事をくださいよ〜」と言っている方には、あまり仕事のオファーを出したくないと思っちゃうかもしれません。

「限られた予算を、この人に委ねて大丈夫か?」という気持ちにもなるだろうし、「この感じの人をチームに迎え入れた時のチームのモチベーションは大丈夫か?」という気持ちにもなるでしょう。

いずれにせよ、「仕事のオファーを出す側」というのは経験しておいて損は無いと思います。

それによって見えてくるものって、メチャクチャあるので。
その為には、小さくても「仕事を作る」をやらないといけない。


一度、やってみてください。


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