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作って作って作って、届ける byキンコン西野

このnoteは2020年11月3日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:みゆ、はると、いつも見守っています まえだたくみ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

今日は、
「作って作って作って、届ける」
というテーマでお話しします。

昔、秋元康さんに「西野君は一生、日本人から過小評価される」と言われました。

その心は、こうして裏側を語ったり、広告を頑張るからです。

ほら、作者が作品を届けることを頑張ったら、その作品が多くの人に届いた時に、「届け方が上手かったんでしょ?」と突っ込まれる隙が生まれるじゃないですか?

「そりゃ、そう思うよな」と自分でも思います(笑)

だって、キンコン西野が発信する情報は、8割近くがマーケティング。あと2割はリーダー論。

作品の中身の話なんて、ほとんどしないんです。

ただ、それには理由があって、「作品に興味がない人に作品を届けなきゃいけない」という大前提がある。

作品に興味がない人に、作品の内容の話をしても、作品に興味がないから、聞いてもらえないんですね。

あれだけ話題になっている「鬼滅の刃」ですら、ニュースになっているのは、どれも「数字」で、「ストーリー」がニュースになってはいないじゃないですか。

つまり、そういうことです。

時々、「映画のストーリーを全部喋るイベント」や、「今後の絵本の構想を全部喋るイベント」を開催しているのですが、それは、どちらかというとコアファンに向けての有料イベントで、こういった公の場で話すのは、「今、作っている作品をどうやって届けていくか?」というマーケティングの話がメインになってきます。

表に出ている西野は「マーケティングの人」で、日本人が好きなのは「山奥で黙々とモノ作りをしている職人」なので、「作り手として過小評価されてしまう」というのが、秋元さんの見解です。

これはもう重々承知しています。

ただ、僕の一日の時間割を言うと、寝たり風呂に入ったりご飯を食べたり…といった生活に充てている時間が4時間ぐらい。

で、作品を届ける作業に充てている時間が2時間ぐらい。

あと18時間は作品制作に充てています。

つまり、山奥で黙々とモノ作りをしている職人さんよりも、モノ作りをしていると思います。

「絵本を分業制で作る」というと、「西野は描いてないんでしょ?」みたいに言われるんですけど、メチャクチャ描いているし、自分で言いますが、僕、ビックリするぐらい絵が上手いんです(笑)

皆が寝たり、ご飯を食べたり、ワイドショーを見たり、ダラダラとYouTubeを見たりしている間、ずっと描いているので。

インスタグラムに僕一人が描いている絵が載っているので、一度、覗いてみてください。

スクリーンショット 2020-11-10 8.01.32

イラストレーターさんよりも絵を描いているし、ライターさんよりも文字を書いています。

このあたりの作業量は一度、絶望してください(笑)

というのも、やっぱり海外戦となると、「キンコン西野」とか「マーケティング手法」なんて、もちろん1ミリもカウントされません。

カウントされるのは、「クオリティー」の一点。
「どっちが強いんだ?」という純粋な喧嘩です。
エッフェル塔で個展をやろうが、一目で立ち止まらせる絵を描いていないと、何にもならないんですね。

スクリーンショット 2020-11-10 8.02.19

僕はいろんな国で絵本を出させてもらっていますが、たとえば『えんとつ町のプペル』のコロンビア版を持っているコロンビア人は、キンコン西野のことなんて知らないし、「届け方」もヘッタクレもないんです。

コロンビアの出版社の人間をクオリティーで黙らせて、「出版の権利を売ってください」と言わせなきゃいけないんです。

当然、今度の映画『えんとつ町のプペル』も世界展開していきますが、こちらがどれだけ世界展開したくても、世界クオリティーを満たしていなかったら、無理なんです。

上映権を買ってもらわなきゃいけないので。

当然、そこに見つかるまでの努力はしますが、最後の最後の決定は「クオリティー」で決まる。

なので、僕はよく「届け方を教えてください」みたいな相談を受けるのですが、「届け方は確かにあるけれど、作品・商品の強度は二の次じゃないですよ」と思っています。

だから、メチャクチャ厳しいことを言うと、「僕の絵はどうやったら売れますか?」とか言われるのですが、「届け方ウンヌンの前に、下手すぎる。もっと描け」というのが僕の本音で、「ちなみに僕は昨日、18時間ほど絵を描いたけど、『クリエイター』を名乗っているキミはどう?」と訊くと、ほとんどのクリエイターが黙ります。

……といった感じで、他の誰よりもモノ作りに時間を充てた上で、空き時間を見つけて、届ける作業をせっせとやっています。

僕は、まだまだ弱小なんで、いわゆる「人としての幸せ」の類は捨てて、その時間を使って両方やるしかないんです(笑)

今日も、映画『えんとつ町のプペル』を一人でも多くの方に届ける為に話したいことは山ほどあるのですが、その中から一つだけ。

映画って「チケット協賛」というのがあるんですね。

映画を応援してくださる企業さんが、社員さんのご家族にプレゼントする用の映画チケットや、それこそキャンペーンでプレゼントする用の映画チケットをまとめて買ってくださるんです。

映画『えんとつ町のプペル』もチケット協賛を募集していて、100枚買ってくださった企業さんは「映画『えんとつ町のプペル」のアイコンを使用できる(※使用用途は自由)」というのがあったりします。

先日、オンラインサロン内で、そのことを話したところ、「チケット協賛ができるなんて知らなかった。今から、させてください」という企業さんが結構いたんです。これ、勿体無いじゃないですか?

映画制作サイドはヤンワリと募集していて、「協賛できるものならしたい企業さん」が、その募集の存在を知らない…というのが起きているわけで、ここは、もっと大声でアナウンスをしていった方がいいな、と思いました。

というわけで、この記事を読んでくださっている方の中に、「映画『えんとつ町のプペル』を応援するよ」もしくは、「西野の挑戦を応援するよ」という企業さんがいらっしゃったら、応募フォームを添付しておきますので、そちらまでご一報ください。

応募フォームはコチラ↓

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSemTsUULLSQV_DqIoM2FUI48MTprtzLahVsAhNat9A9yuvz8Q/viewform

西野が猫のようになつきます。

とにかく、今年、2020年は、もれなく全員がツラい思いをして、夢や希望の類を持てなくなっちゃったから、「いやいや、本気で努力すれば、突破できるぞ」というところをお見せして、「西野も頑張っているし、僕も頑張ろう」と思ってもらえるように、メチャクソ頑張ります。

最高の映画を作って、一生懸命届けますので、宜しくお願いします。


今日は「作って作って作って、届ける」について、お話しさせていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。


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2020年12月25日公開!
映画『えんとつ町のプペル』

▼オンラインムビチケ(特典付き)の購入はこちら↓

▼上映館はこちら

※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。んでもって、ビジネス書に掲載するレベルのコラムを毎朝投稿しています。興味がある方はコチラ↓



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