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今は「起業」するよりも「就職」する方がいいよねbyキンコン西野

このnoteは2020年1月20日のvoicyの内容を文字起こししたものです。

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

近況報告が2つございまして

まずひとつめはyoutubeチャンネルの登録者数が8万人を突破しました。

チャンネルの立ち上げから1ヶ月ちょいぐらいですかね。

8万人って別段驚く数字ではないんですが、ありがたいなぁ。

僕のyoutubeチャンネルっていうのは僕がVoicyに投稿した音源をうちのスタッフさんがyoutubeにコピペしただけの内容となっております。

時々、気まぐれで深夜にライブ配信したりはするんですが基本チャンネルの運営には西野亮廣の時間を1秒も割かないないというのがテーマなんです。

そんな中で8万人なので、感謝です。どうもありがとうございます。

僕はね、youtubeでどうにかしようとは考えていないので、最終的にはチャンネル登録者数20万人くらいあればいいかなーぐらいに思っております。

梶原くんと『毎週キングコング』っていうチャンネルをやっていて登録者数30万人くらいなんですが、そのチャンネルを大きくしようとかは僕たちは考えていなくて、ただただ梶原くんと喋る場所だっていうかんじ。

発信することよりも、梶原くんと喋るコミュニケーションを取るということが最大の目的になっているので、そういう位置づけで僕のyoutubeチャンネルも続けていきたいなぁと思っております。

引き続き、応援よろしくお願いします。

そして、ふたつめのご報告としましては、

今年の年末公開の映画『えんとつ町のプペル』の主題歌のカバー曲企画っていうのをやっておりまして、これ何かというと『えんとつ町のプペル』の主題歌のカバー曲をyoutubeにアップしてくだされば西野がシェアするんですね。

アナウンスしてた頃、たくさん動画が上がったんです。

youtubeで映画『えんとつ町のプペル』って検索すると、ずらーっとカバー曲が上がっていると思うんですけど、これにキングコングで参戦することが決定しました。

梶原くんと2人でこのカバー曲をやっちゃうみたいな。

これに伴い、クラウドファンディングが立ち上がっておりまして

「シルクハット スペース クラウドファンディング」

で検索していただけると企画ページがあるので、ちょっと探してみてください。

一応概要欄にリンクの方貼っておきますので一旦覗いてみてください。

そんなこんなで今日はですね、
今は起業するよりも就職する方がいいよね
というテーマでお話したいと思います。

これに関しては、1月6日のVoicyで配信した「挑戦できるサラリーマン挑戦できないフリーランス」でもお話しさせていただいているんですが、もうちょっと深掘りしていきたいと思います。

くれぐれも今からお話しするのは、時代の流れがそっちに向かっているというだけで、個人で見たら時と場合によるよねっていうことで、

ひとつの正解ってのはいつまでも続かないなぁって思ったりしています。

どういうことかというと、今は個の時代だとか、企業しろみたいな風潮があるじゃないですか。社畜になるなーみたいな。

それも正解だと思うんですよ。実際。

事実、僕は起業した側の人間で、起業したことによる恩恵をたくさん受けているので、起業することが間違いだとは思っていないんですね。

ただ、誰でも発信できるようになって、あくまで僕の感覚値であるんですが、数年前に比べて起業することの取り分が減ったなぁっていう印象があります。

というのも、起業したら、自分の発信でお金を稼がないといけないわけじゃないですか。

となると、お金になるような事業しなきゃいけない。

結論からいうと、お金になるような事業っておもんなくない?っていう話なんです。

だって、個で発信する人たちが寄ってたかってそれをやってるんで。

今だったら、youtubeはビジネス系が熱いって言われてるけど、あれは、ホリエモンとか一部のブランド人がやるから熱いだけの話で、べつに全体でみて熱いわけじゃないんですよ。

ビジネス系のyoutubeチャンネルが100個から1万個に増えたら、同じような話ばっかりになってしまう。

価値の本質って希少価値だから、数が増えたら価値が下がる。

やっぱりね、お金を稼がなきゃいけないという条件下での発信っていうのは、個で発信する人が増えれば増えるほど、お金を稼がなきゃいけない人が増えれば増えるほど、価値が下がっていくんですね。

反対に価値が上がって人が集まってくるのは「こいつお金いらねーんだな」っていう発信をしている人。

たとえば、昨日のブログでも紹介させていただいたんですが

会社員の永田さんという方がいらっしゃるんですが、

youtubeをやられている方で、冒頭でご案内させて頂いたカバー曲企画にも参加してくださってるんですが、

1人8役で演奏してくださってるんですよ。

『えんとつ町のプペル』を、ボーカル永田、ギター永田、ベース永田、ドラム永田、キーボード永田、コーラス永田みたいな。ぜんぶ永田。

スタジオで一人で何役も演じて何回かに分けて撮ってるわけじゃないですか。

めちゃくちゃ時間かかってるって事はもう想像できますよね。

で、恐ろしいことに、今回のカバー曲企画だけじゃなくて、この会社員永田はほかの動画でもやってるんですよね。

1人9役でチャゲアスとか。

なにそれみたいな。

チャゲアス9人でやるなよって話なんですけど、コスパの悪さピカイチで、こんなコスパが悪くて需要があるかもわからない挑戦なんて、会社員として定期的な収入と定期的に休みがないとできないですよね。

個人や企業家には絶対にできない。

だって、そこに費やした時間のことを考えたら、基本大赤字になるもん。

でも、その何やってんだよって行動に人が集まってきてるんですよね。

すっごい変な話ですが、会社員永田さんがやっていることって、誰よりも金持ちの道楽に近い。

一般人には出来ないような感じになっちゃってるんですよね。

永田さんに比べると参考にならないかもしれませんが、

うちのスタッフでも田村Pは去年Zepp大阪貸し切って200万円自腹の忘年会とかやってたり、

インターンから社員になった瀬戸ちゃんも「休みの日はダンサーになります」とか言い出してダンサーになっちゃった。

固定給をそこにぶち込んで赤字をぶっこいても問題ないから、セットを豪華にすることができるわけですよ。

これ、本業のダンサーは無理なんですよ。

そこで黒字出さなきゃいけないから。

で、恐ろしいことに、忘年会に200万ぶち込んで「なにしてんだよ」なことをやった田村さんに人が集まってきている。

その後、田村さんのオンラインサロンメンバー増えて、いま1300人ぐらいになっているのかな。

僕も、まんまと田村さんの話ししてるじゃないですか。

瀬戸ちゃんの話もしているし、永田さんの話もしている。

結果、彼らの宣伝をしてしまっている。

かなり遅れてではありますが、彼らはマネタイズができてるって話ですね。

逆に、起業家、フリーランスの方の発信って対して話のネタにならないからここではしないんですよね。

なので、サラリーマンの方ってほんとチャンスで。

せっかく固定給があるのだから、まずはお金にならないことをするっていうことだと思います。

いちばんダメなのは、サラリーマンをしながら小遣い稼ぎになるようなネタを発信するyoutubeチャネルを立ち上げること。

それは黒字が出る小遣い稼げるようなことをフリーランスがやるから。

フリーランスや起業家が逆立ちしたってできないネタを発信してポジションを獲得するのがいいと思います。

なにやってねんって思われるようなことですね。

この答えを探してみてください。

というわけで、
今は起業するよりも就職する方がいいよね
というテーマでお話させていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。


※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
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