【『映画えんとつ町のプペル』二回目は前の席で観よう】by キンコン西野
このnoteは2021年1月2日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:秘密結社おとぎ町商工会2017前期からのロム専 しおはらたつろう さん
どうも。キングコングの西野亮廣です。
お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。
本題に入る前にお知らせをさせてください。
現在、「ブルーノ」というネットショップで、『映画 えんとつ町のプペル』の(西野亮廣のサイン入りの)シナリオ台本を販売しております。
「シナリオ台本」というのは、つまり「台本」ですね。
声優さんがアフレコ時にスタジオに持って入るやつです。
僕、アフレコの収録現場で台本を書き換えたりしているので、映画になっているものと若干、言い回しが違ったりしているんですね。
今回のシナリオ台本では、そのへんの違いを楽しんでいただけたらと思います。
西野亮廣の直筆サイン入りの『映画 えんとつ町のプペル』のシナリオ台本は、「BASE ブルーノ」で検索してみてください。
(※こちら↓)
そして、もう一点。近況報告です。
『映画 えんとつ町のプペル』が絶賛上映中でして、クリスマスも年末も年始もありません。
僕らのようなベンチャー映画は、まだまだ認知もされておりませんので、各劇場津々浦々回っては、「30分のトークショー付き上映」で皆様のご機嫌を伺っているわけですが……今、見てみると、このトークショーは去年の12月26日にスタートして、昨日の時点で、すでに25ステージをこなしているんです。
30分の単独のトークショーを25ステージです。
ちなみに、今日から3日間のトークショーのスケジュールは以下の通り。
【1月2日(土)】
舞台挨拶1回目:11:05の回上映終了後 109シネマズ二子玉川
舞台挨拶2回目:14:10の回上映開始前 109シネマズ二子玉川
舞台挨拶3回目:14:15の回上映終了後 渋谷HUMAXシネマ
舞台挨拶4回目:17:20の回上映開始前 渋谷HUMAXシネマ
舞台挨拶5回目:17:05の回上映終了後 新宿バルト9
舞台挨拶6回目:20:10の回上映開始前 新宿バルト9
【1月3日(日)】
舞台挨拶1回目:11:10の回上映終了後 横浜ブルク13
舞台挨拶2回目:14:00の回上映開始前 横浜ブルク13
舞台挨拶3回目:14:15の回上映終了後 川崎チネチッタ
舞台挨拶4回目:17:20の回上映開始前 川崎チネチッタ
舞台挨拶5回目:17:25の回上映終了後 T・ジョイPRINCE品川
舞台挨拶6回目:20:20の回上映開始前 T・ジョイPRINCE品川
【1月4日(月)】
舞台挨拶1回目:11:05の回上映終了後 MOVIXつくば
舞台挨拶2回目:13:35の回上映終了後 MOVIXさいたま
舞台挨拶3回目:16:40の回上映開始前 MOVIXさいたま
舞台挨拶4回目:17:05の回上映終了後 新宿ピカデリー
舞台挨拶5回目:20:10の回上映開始前 新宿ピカデリー
とにかく毎日、このペースでトークショーが入っているんですね。
これによって面白い変化が今、僕の中で起きていて……まずは、「このペースでトークショーが入っていると、否が応でも、トークが仕上がっていく」というのが一つ。
トークショー終わりで、楽屋に戻る時に「次は、あのネタを抜いて、このネタを試してみよう」とか考えてるんです。
で、ステージで実際に試して、反応を見て、「なるほどなるほど、こういう感じか」みたいな。
この調子で、毎日4〜6ステージです。
そして、このスケジュールをこなそうと思ったら、当然ですけど、僕が体調を崩してしまったらダメなわけじゃですか?
声が枯れてしまうと、ステージが成立しないので、この期間中は、お酒を控えてるんです。
そして、睡眠をとらないと声が枯れてしまうので、珍しくお布団でちゃんと寝ています。
しかも、喉が乾燥しないように加湿器をたいて。
で、朝はいきなり大きな声は出さずに、ストレッチをしながら、徐々に喉を開いていっています。
分かります?
僕、今、お手本のような芸人になっているんです(笑)
まさか、このタイミングで「芸人の鏡」をやってるんです。
映画の製作総指揮によるトークショーと聞くと、なんか専門的な話をロートーンで話すことをイメージされてると思いますが、全然、違うんです。
なんか、どこかのタイミングで面白くなっちゃって、僕、この30分にかけてるんです。30分フルスロットルなんです。
こんなことを言うのもアレですが、僕のトークショー、今、かなり仕上がっているので、超絶オススメです(笑)。
是非、劇場にいらしてください。
昨日、ツイッターで「トークショーで東北は来られないですか?」と質問されたのですが、1月10日に仙台と山形に行きます。
先々のトークショーのスケジュールは、『映画 えんとつ町のプペル』の公式ホームページでご確認ください。
(※こちら↓)
毎日、どこかでやってます。
さて、そんなこんなで今日の本題なのですが、「『映画 えんとつ町のプペル』の2回目は前の席で観ろ!」というテーマでお話ししたいと思います。というか、タイトルで言っていることが全てです。
今、ツイッターのタイムラインを観ると、『映画 えんとつ町のプペル』のリピーターが続出していて、皆、「2プペ目です」「3プペ目です」と言っているんですね。
で、僕自身、映画公開されてから今まで、客席で何度も観ていて、その都度、座る席を変えているんです。
最初は、一番後ろの席を予約しました。
お客さん込みのスクリーンが観たかったので。で、それはそれで冷静に観れてよかったのですが、先日、前の方の席をとってみたんですね。
普段、映画を観る時に前の方の席をとることってあまりないのですが、「前の方の席は、どんな感じで観れるのかなぁ?」という興味で、席をとってみたんです。
で、結果なんですけど、メチャクチャ良かったんです。
視界の全てがスクリーンで、えんとつ町の中にいる感じになるんです。
ちょっと「VR」の感覚に近いかもしれない。すごい迫力なんです。
それを言い出したら、他の映画だってそうだと同じだと思われるかもしれませんが、「人気俳優」の顔を大画面で観るのと、「えんとつ町」を大画面で観るのとでは、「没入感」という意味で大きく変わってくると思うんですね。
『えんとつ町のプペル』は「町」がキャラクターの一つにもなっていて、あの町の中に「入る」という体験は、VRか、もしくは映画館の前の方の席でしかできない。
すごく面白いのは、「首を動かさないとついていけない」という点で、たとえばアクションシーンで、キャラクターが画面左から右に移動するシーンがあったら、目だけでは追おうとすると視界から外れてしまうので、首を動かさなきゃいけない。
首を右へ左へ動かしながら映像作品を観る経験って、なかなかできないじゃないですか?
これ、映画館での上映が終わっちゃうと二度とできないやつです。
テレビ画面や、スマホでは、体験できない。
で、首を動かしながら映像を観るのって、大変なんですよ。
右を見ている時は左が見えないわけですから、情報処理が追いつかないんです。
でも今回わかったのが、「没入感」って、言い換えると「情報処理が追いついていない」という状態である、と。
すべてが見渡せて、「あそこには○がある。あそこで△△が起きている」ということを瞬時に把握できる状態って、自分は情報の「外」にいるんですね。
要するに「木を見て、森を見ず」というのが没入感の真髄で、前の方の席に行けば行くほど、木を見て、森が見れなくなるので、『映画 えんとつ町のプペル』の二回目を観られる際は、前の方の席を予約されることをオススメします。
イメージで言うと、1回目は後ろの方の席で観て、情報を処理して、2回目は前の方の席で観て、情報処理が追いつかない体験をしてみてはいかがでしょうか?
試していただけると、「ああ、没入感って、こういうことかぁ」とご理解いただけると思います。
本当にオススメです。
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