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キンコン西野が、この混乱の中でやったこと一挙公開!

このnoteは2020年4月8日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供:よしはらしゅうへい さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

今日は、
「キンコン西野が、この混乱の中でやったこと一挙公開!」
というテーマでお話します。

新型コロナウイルスの影響で、世界的にのっぴきならない状況になっているわけですが、そんな中、キングコング西野のチームはどういった対策を打ったのかを、今日は淡々と駆け足で紹介していきます。

少しでも皆様のヒントになることを願っております。

最近の西野のアクション

僕個人としては、中止になってしまいましたが、この時期に主演する舞台『たけしの挑戦状 ビヨンド』というのが入っていたので、元々、この3月4月5月あたりまでは、他の仕事を入れていませんでした。

なので、仕事が連日キャンセルという状況にはあまりありませんでした。

ただ、舞台が中止になってしまったので、その分の時間が生まれました。というわけで、空いた時間を使って、最近はサロメンバーさんの会社のコンサルを1社1時間、Zoom を使ってやったりしています。

サロンメンバーの会社のコンサルは、もともとルーティーンで行ってたことですが、オンラインでやるようになったのは、今回のコロナがきっかけです。昨日は4件ほどやらせていただきました。

自宅のアトリエから、サロンメンバーと一対一でしゃべるので、これはこれで新鮮で、結構楽しんでやっていたりします。

他には、僕は普段、週に一度は講演会を行っていましたが、今回は舞台の都合で外していたんです。

ところが、舞台がなくなって、講演会をやれる時間が生まれたので、一昨日、「西野亮廣オンライン講演会〜超実践マーケティング〜」というオンライン講演会に参加できる権利を 800円で出しました。すると、5000人近くの受講者が集まって、大規模なオンライン講演会を開催します。

オンライン講演会の募集はまだ続いてるので、多分最終的には7000人とか、8000人規模の大講演会になると思います(※最終的には、1万2000人)。

そして、先ほどのコンサル及び講演会の収益は、全額寄付させていただきます。

普段、僕が講演会をするときは、だいたい500人、多くても1000人くらいですが、今回はこういった事情で7000人、8000人になりそうで、実際にやってみていい感じであれば、今後も時々やろうかなと考えています。

このような調子で、コロナによって生まれる新しい仕事が結構あるなという印象です。

そして、コロナがあろうがなかろうが、僕個人の売上は変わっていないか、もしくは少しプラスになっていると思われます。

厳密にいうと、知恵とフットワークを使って、少しプラスになるように持って行っているという状況です。

収益はできる限り、支援に回す方向でやらせていただいております。

絵本制作とか映画製作といったものづくりの方は、スタッフと会わなくても進められる部分を先に進める形を取っているので、制作の進行が大幅に遅れることは、今のところ特にありません。こちら平常運転です。

あとは、なるべく皆さんに家にいてもらえるように、ここ最近は毎日 Youtube の生配信をやってます。視聴者さんとの、生のやりとりが楽しくて、なんかハマっちゃいそうなんです。

Youtubeをはじめた当時、「僕は Youtube には1秒もを割かない」と言っていましたが、コロナ期間中は、一旦忘れてください。

今回、「つながっている」と思えることが支えになる人が結構いるということが分かりました。

なので、そういったことはこの期間中は、積極的にやっていこうかなと思っております。

コロナ期間のチーム西野の動き

次に、僕らのチームの話をします。業務は全てリモートに切り替えて、これまで通り、国外チーム、国内チームもZoomでやってます。

5月に控えていた大阪の個展が延期になったり、9月に控えていたブロードウェイミュージカルが延期になったり、あれやこれやとスケジュールは変わっておりますが、チームのメンバーは「まぁ仕方ないよね」という調子で、淡々と対応にあたっていて、「今やれるおもしろいこと考えよー」と動いています。

コロナ自体は重く受け止めてはいるんですけれども、暗くは受け止めてなくて、チームの LINE グループは「次はあれしようこれしようよ」と、相変わらずな感じです。

スタッフ全員が、根明(ネアカ)というのが、ここで効いてきたなと思っております。

チームと、自分たちが仕掛けるエンタメで絶対に被害者も加害者も生まない。感染症に関しては、危ない橋は渡らないということは決めているので、中止や延期の判断は、拍子抜けするほどあっさり決まっています。

でも、何百万円、何千万円、何億円というお金よりも、やっぱりお客さん一人の健康安全の方が大事なので、それはそれでいいと思っています。赤字なんて後でいくらでも回収します。

そして、普段のお仕事も進めながら、サロンメンバーのお店の支援も続けさせてもらっていて、クラウドファンディングや前売り券という形で、店を閉めている間に必要なお金を数店舗分確保させていただきました。

ブロードウェイで活動できずにいるクリエイターさんには、オンラインサロンの売上から月50万円のベーシックインカムを確保し、加えて、ブロードウェイチームを応援するYoutube 動画を制作し、その動画の収益は、全額寄付という形を取らせていただいて、ざっと200万円近くをご支援させていただくことになりました。

そして昨日は、緊急事態宣言と同時に、飲食店を経営されているサロンメンバーさん向けに新しく ウェブサービスをスタートさせました。

詳しくは、今日のサロンの記事で書く予定ですが、少しでもお店の売上の役に立てばいいなあと思って作ったチームNISHINOからのプレゼントです。

この1週間の動きは、ざっとこんなところです。

ちょっと駆け足になりましたが、僕が思うに、大切なのは、「できなくなったこと」、「今できること」、そして「できるようになったこと」を整理して、秒速で対応していくということ。

あと、少しだけシビアなことを言うと、コロナによる打撃で窮地に立たされている店と、そもそも経営が傾いていたのにコロナによる打撃を言い訳にしている店のふたつがあることを認識した方がいいでしょう。

後者に関しては、支援を集めて店を助けることは、例えるならガンにバンドエイドを貼るようなもので、せっかく集めた支援を溶かすことになってしまうので、この機会に本質的な部分を改善をおすすめします。

そして、ここは支援する側も「優しさ」を履き違えてはいけません。「いやお前の店そうじゃない」、「そもそもこのコロナでそうなってるんじゃないぞ」、「もっともっともっと見直さなきゃいけない部分があるぞ」ということを、ちゃんとへご本人にお伝えした上で、救いの手を差し伸べるほうがいいのではないかと思っております。

今、リーダーの技量が問われているし、こういうときのためのリーダーです。合気道のように、自分に降りかかってくるこの負のエネルギーをどうプラスに転換するかというの大喜利の連続です。

それには知識も必要なので、僕が得た発見は、オンラインサロンの方で積極的に共有するようにしています。

大変ではありますが、またみんなでお酒飲んで、バカ話できる日まで一緒に歩いていきたいと思っています。手洗いうがいを忘れずに、皆さんどうかご無事でいてください。

というわけで、
「キンコン西野が、この混乱の中でやったこと一挙公開!」
というテーマでお話させていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。


※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
んでもって、ビジネス書に掲載するレベルのコラムを毎朝投稿しています。
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