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キンコン西野のオンラインサロンの話を詳しく聞かせて

このnoteは2019年11月23日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供:栗原 ひろみさん

おはようございます。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

リスナーさんからの質問に答えます

さて、今朝はですね、
「キンコン西野のオンラインサロンの話を詳しく聞かせて」
というテーマでお話します。

今日はリスナーさんからの相談にお答えします。

「あおあお」さんから

西野さん、本日も放送ありがとうざいます。
オンラインサロンをのぞきたいのですが、
西野さんの本や講演でとても勉強させていただいているのですが、
入会する一歩がでません。
オンラインサロンについてもう少し詳しくお聞かせ願えないでしょうか?

という質問でございます。

たしかにね、オンラインサロンってクローズな場所ですから、
「どういうことをやってるの?」
っていう質問ってほんとに多いですね。

まずは大前提として、
オンラインサロンに無理やり入る必要はないと思うし、
入ってみてあわなければすぐにやめればいいと思います。

その上で、個人的な気持ちを言うと、
僕のオンラインサロンに限った話ではなくて。

始めようか始めないかずっと迷ってる人っているじゃないですか。
「西野さんのオンラインサロンに入ろうか半年ほど悩んでます」
っていうツイートも見かけたりするんですが、

これに対しては
損害額で考えたらわかりやすいと思うんですけど、
たとえば、僕のオンラインサロンは月額1,000円だから、
オンラインサロンに入って「あわないな」と思ってやめた時の損害額は
1,000円、ですよね。1ヶ月でやめたら。

一方、入会するか半年間迷い続けた時間。
半年という時間と精神を使い続けた時の損害額。
迷い続けることに費やした合計時間を現金換算してみる。

たとえば、ローソンでバイトしていたとしたら
20万円くらいになってたはずなんですよね。

損害額どっちがでかいの?って話です。

で、この質問をしてくださった、あおあおちゃんが
今持っているものでね、いちばん価値が高いのは、
洋服でも、アクセサリーでもなくて、あおあおちゃんの時間で。

その時間を何にも使わない
っていうのがいちばん損害が大きいんだよね。

たとえば、道が二手に分かれているとして、
右の道に行けば行き止まりだったので、
左の道に進みました
というとき、
右の道を少し進んだ先が行き止まりだ
ということがわかったから左の道に進めたわけじゃない?

人生を前進させることができたわけじゃないですか。

この時、もし分岐点、分かれ道のところで、
どっちかに進んで行き止まりだったらどうしよう?
って止まってしまっていたら、
その間、おなかもすくし、体力も削られるし、前にも進まない。

これがいちばん人生を後退させている
っていうことを知ったほうがいいと思う。

これは僕のオンラインサロン入会に限った話ではなくて。

あおあおちゃんが今後、選択に迫られた時に思い出してほしい話ね。
止まった時間がいちばん損害が大きい。

正解であろうと、不正解であろうと、進む。
不正解だって、基本的には前進だから。

っていうことを今回のオンラインサロン入会に限らず、
人生の選択を迫られた時にぜひ思い出してください。

その上で、
僕のオンラインサロンの話をさせていただきます。

レーンをわける

オンラインサロンでどんなことしてるの?
って話をする前にですね、

そういえば最近、
キングコング西野って炎上していなくないですか?

つい1、2年前までは、毎日炎上していたじゃないですか。
炎上芸人だの、炎上商法だの、やたら言われてましたよね。

国民のみなさまから、毎日のように叩かれていたし、
西野は痛いやつだし、西野を応援するのは恥ずかしい
っていう空気もあったよね。

とかく、しょっちゅう炎上していた、と。

でも最近はなくなった。

これなんでなくなったんだろう
で、ひとつ言えるのは、

まだまだ些細なものではありますが、
結果が出た
ってのはあるかもしれない。
西野の炎上がなくなった理由のひとつとして。

たとえば、ビジネス書を出したら、
15〜20万部くらいは売れる。

絵本も売れるし、
オンラインサロンの会員数は国内トップ。

クラウドファンディングの個人の調達額も、
たぶん国内トップ。もうすぐ3億円くらいになると思います。

感性の部分で議論すると好き勝手言えちゃうけど、
数字で出されると、あんまり何も言えなくなっちゃう。

ひとつ結果がでたってことですね。

僕はエンタメで世界をとる
ことを目的としているから、
いまの結果なんて山でいう1合目、2合目くらいですよ。

ぜんぜん話にもならないところなんですが、
とはいえ、簡単には叩けないくらいの数字が結果としてでた
っていうのがひとつあるかもしれない。

それとは別でね、
こんなことを言っちゃうと、
あおあおちゃんをはじめ、Voicyを聞いてる方は気分を害してしまうかもしれないけど、
3万人のサロンメンバーにはバレてるから言っちゃうけどね。

もうね、僕は数年前みたいに、
そのときの本気の玉を世間には投げてないんだよね。

っていうのは、
いま誰でも意見言えるようになったじゃないですか。

ツイッターなんて2ちゃんねる、5ちゃんねる化していて、
揚げ足の取り合いみたいになっちゃってる。

で、人っていうか動物は、
自分の理解できないものとか、自分が知らないものを嫌う習性を持っているから、
世間の人が知らないような新しい玉を投げちゃうと、どうしても攻撃の対象になっちゃう。

「間違ってる、あいつはイタイ」って。

攻撃されればされるほど、参入障壁があがって競合が減るから、
僕にとってプラスでしかないんだけど、攻撃した側が損しちゃう。

7、8年前かな、
クラウドファンディングした時に、
当時は芸人さんから
「なんやクラウドファンディングって!詐欺や!搾取や!宗教や!」
みたいな感じで攻撃されたんですけど、

今でこそ、クラウドファンディングは活動の選択肢のひとつとしてスタンダードになったと思うんですけど、攻撃しちゃった手前、芸人さんはクラウドファンディングをやりにくくなっちゃった。

2。3年前にも、
『えんとつ町のプペル』の絵本を無料公開した時も、
たくさんの方から攻撃されたんですね。

「作品を無料でだすのはよくない。お金を払う習慣がなくなる。よくない!」
みたいに批判された。

批判っていうか大炎上。

『ミヤネ屋』でけっこう特集されたから。20分くらい。

でもその後、
無料公開が販売戦略のスタンダードになった。

だけど、あのとき攻撃していた人はこの戦略使えないでしょ。

あのとき、とある声優さんが旗をふってさ、
「よくない!よくない!」
ってファンの方引き連れて攻撃してきたんだけど。

その声優さんはさ、
いま無料配信するアニメとかに手を出しづらいよね。

無料配信をすることが決まっているアニメを作る人からすると、
その声優さんに声をかけづらくなってる。

だって「無料公開しちゃダメ」って言ってる声優さんなんだもん。

その声優さんもさ、自分の参加した作品が
セカンドシリーズの宣伝としてファーストシリーズを全部無料公開する
みたいなことってふつうにあるじゃん。

じゃあ、それをやったところで、その声優さんは
「無料配信です!ぜひみてください!」
って宣伝できない雰囲気になっちゃってるのね。

これどうなんだろうな、と思って。

つまり、
僕はみんなをしあわせにしたいと思って挑戦したことなのに
結果、
脊髄反射的に攻撃しちゃう人の首をしめちゃってる。

これって、僕がのぞんだ未来じゃないんだよね。

やっぱり僕は、
挑戦する人が挑戦しやすい世界
のほうがいいし、

クリエイターさんにとって生きやすい世界
のほうがいいんで。

そうすると、意外とクリエイターさんの首絞めてるのかなぁって。

無料公開っていう選択は1ミリも間違っていないし、
クラウドファンディングっていう選択肢も1ミリも間違っていると思わないけど、

ただ、脊髄反射的に批判してしまう人の首を絞めちゃってるな
っていうのは思うところあってね。

なので、
いまの僕が本当におもしろいと思ってることはサロンの中だけで公表して、
サロンメンバーと意見交換して、作って、企画立案から2年後くらいに世間に出す
っていうことをやってる。

きのうオンラインサロンに投稿した記事を世間にだしたら、かなりザワつくと思うんだけど、それが世にでるのは来年とか再来年だと思う。

サロンの中と世間とでは、
だいたい1年〜5年くらいのズレがあって、それがちょうどいいんだよね。

走りたい人がいれば、歩きたい人もいて、
どっちも正解でね。

走ってる人が偉いわけじゃないじゃん。

なので、
レーンをわける
っていうことは大事だなと思って。

僕は誰よりもハイスピードで走りたいから、
誰よりも速く走れるレーンで走ってる。

それがオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』
ってことかな。

なんとなく伝わりましたかね。

ということで、質問に答えさせていただきました。

今朝は、
「キンコン西野のオンラインサロンの話を詳しく聞かせて」
というテーマでお話させていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。

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