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母の介護をしながら、夢を追いかけたいけど、どうすればいいの? byキンコン西野

このnoteは2021年3月7日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:むらおかあつし さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


本題に入る前に、お知らせをさせてください。

毎度、お馴染みとなっておりますが、5月に発売されます僕の絵本最新作『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』のご予約がAmazon等でスタートしております。

とっても素敵な物語になっておりますので、知り合いのお子さんへのギフトなんかにもオススメです。

是非、チェックしてみてください。

【通常版】

【サイン本】

そんなこんなで、さっそく本題です。

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映画がそろそろ一段落つくということで、僕らは次のステージに向かっておりまして……最近はサロンメンバーさんとのコラボやら業務提携を積極的にやらせてもらっています。

で、もっともっとサロンメンバーさんのことを知ろうと思って、このVoicyでは、毎週日曜日はサロンメンバーさんのご相談に本気で乗ってみようと思います。

そんなこんなで今日が初回です。

昨日、サロンに届いたご相談をさっそく読み上げます。

【ご相談】(佐藤さん)

1000人を目指しているオンラインサロンを100名から200名にする中で、サロンオーナーが目立った方がいい部分とサロンメンバーが目立つ方がいい部分の棲み分けのアドバイスが欲しいです。現在、幼稚園、小学生の頃のような友達作りを根底に、キレイごとを言い続けて身内で経済圏を回す方法を探求しています。

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【西野の答え】

この質問に答えられるのは、日本で数名しかいないと思うのですが…たまたま僕は説得力を持って答えられるのでお答えしますね(笑)。

時々、Facebookとかで「オンラインサロン立ち上げ説明会」の広告が流れてきて、そこには「誰でも簡単に稼げます。初期投資、月額維持費は(ほぼ)かかりません!」と書かれていたりするのですが、あれは完全に嘘です。

まず、『お金がかからないから、維持費がかからない』という考えがそもそも間違っています。

維持する為に時間をかけている時点で、実質、自分の時給分のお金は発生しているんですね。

で、この「維持する為にかかる時間」がオンラインサロンの場合は途方もないです。

僕、『西野亮廣エンタメ研究所』という7万人のオンラインサロンを運営しているのですが、仮に、普通の人に運営をバトンタッチしたら、最初の一ヶ月で5万人ぐらいは辞めると思います。

結論を言っちゃうと、「棲み分け」も何も、サロンオーナーはず〜っと目立っていないといけません。

オーナーはチームの理念そのものなので。

理念がボヤけると、チームは崩壊します。

相談者の方の質問には、『オンラインサロンは、ある一定のラインを越えれば、サロンメンバーが新規サロンメンバーを呼んでサロンが自走し始める」という前提が含まれているような気がするのですが、それは幻想です。

やっぱりどこまでいってもサロンオーナーが頑張らないとダメなんです。

「サロンメンバーが増える」というのは、「『辞めるメンバー』よりも『新しく入ってくるメンバー』の方が多い」という状態だと思うのですが、どこまでいっても辞める人は出てくるので、オーナーは常に「新しく入ってくるメンバー候補」にアプローチをし続けなきゃいけない。

たくさん挑戦し続けなきゃいけないし、たくさん発信し続けなきゃいけない。

そして、これは「サロンの外」のオーナーのお仕事です。

では、「サロンの中」でオーナーはどう立ち振る舞えばいいか?というと……発信量はサロンによって様々ですが、発信内容は常に更新し続けないといけないわけですから、やっぱり挑戦し続けなきゃいけないんですね。


『いやいや、でも〇〇サロンのオーナーさんなんかは、ほぼ何も発信していないですよ』というご意見もあるかもしれませんが、『黙っているのに待ち合わせ場所になっている』というのが一番難易度が高いんです。

たとえば僕が知る限りだと、堀江貴文さんのサロンがそれに該当すると思うのですが、堀江さんはあのサロンを運営し続ける為に、朝から晩まで日本中を飛び回っていて、その移動距離に比例する形でインプットしていて、そして、それをサロンにポロっと発信しています。

だからサロン内の発信量が少なくても、目立っているんですね。

そこは、圧倒的な努力が下地になっています。

なので、「目立つ=発信の量」と考えない方がいいかもしれません。

量はさておき、サロンオーナーは目立ち続けないといけません。

僕なんかは才能が無いので、サロンが20人の頃から、7万人になった今でも『発信の量』で、なんとか目立っています。

いずれにせよ、ラクな道はありません。

応援しています。頑張ってー!

【ご相談内容】(金井さん)

今、生活する為の仕事を3ヶ所でしていますが本当は水彩画を描いて生活したいです。絵は小ぶりの原画が少しずつ売れてきましたが今の生活だと絵を描く時間があまりとれてません。覚悟を決めて仕事を減らそうか悩んでいます。母の介護も抱えております。現在62歳。これから絵に打ち込みたいです。何かアドバイスがありましたら、よろしくお願いします。

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【西野の答え】

お母様の介護のこともありますから、少々の貧乏なんて屁でもない20代〜30代の頃とは状況が違うと思うんですね。

お母様を守り続ける為のお金は確保しておかないといけないので、まずは守備を固めた方がいいと思います。

守備を固めつつ、攻める準備をした方がいいと思っていて、それでいうと「仕事を減らして時間を作る」は辞めた方がいいと思います。

それだと時間はできるけれども、水彩画がバコスコ売れるようになるまで、貯金が崩れていくうえに、お母様の介護のこともあるので、経済的にも精神的にも追い込まれてしまう。

『水彩画を描く時間を作りたいから仕事を減らす』というお考えはすごく分かるのですが、『仕事を減らす』というチャレンジをする前に、『仕事の単価を上げる』というチャレンジをした方がいいと思います。

仕事の単価をあげてから、仕事を減らした方がいい。

『じゃあ、仕事の単価はどうやってあげればいいの?』という話になってくると思うのですが、これはもう美術品の価値なんかと同じで『希少性×需要と供給のバランス』です。

https://www.amazon.co.jp/dp/4344031555/ref=cm_sw_r_cp_apa_i_ZJDSQ9ADDQ57XG3Q8XH9

自分以外でも替えが効く仕事をやっているうちは、どれだけ働いても仕事の単価は上がりません。

経営者目線で考えると見えてくると思うのですが、「普通の社員」と「集客力がある社員」がいたら、どっちの給料を上げますか?

もっと具体的な例を上げると、「ほぼ誰からも見られていないSNSでタレントの不倫に対してご意見版やっている社員」と、「SNSで有益な情報を発信してフォロワーを捕まえていて、時々、会社の宣伝もしてくれる社員」がいたら、どっちの給料を上げますか?

いずれも後者だと思います。

理由は「替えが効かない人材だから」です。

経営者の悩みの99%は集客なので、そこを手伝ってくれる社員なんて、経営者は手放したくないですよ。

「経営者が手放したくない度合い」と「給料」はなんとなく比例関係にあるので。

あらためて、話を整理すると……仕事を減らして時間を作る前に、仕事単価をあげる方法を探った方がいいと思います。

メチャクチャ応援しています!

お互い頑張りましょう!

……とまあ、毎週日曜日は、こんな感じでサロンメンバーさんの相談にのっていきたいと思います。

引き続き宜しくお願い致します。



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