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だから僕はビズリーチを使うのをやめた


「話は肴から」


今日は僕が大学生の頃の話をしようと思う。まずは僕の簡単な自己紹介から始めようか。
早稲田大学に通いながら1年生からゲストハウスと東京にある温泉施設で働いていた。コミュニケーションは得意な方ではないし、言うならばインキャの部類だと自負しているし、着ている服装からしても彼女が選んでくれた服しか着ていなかったから間違えなくインキャだ。

まぁそんなこんなでゲストハウスで働いていると、本当に多くの外国人と出会った。(外国人ていう言い方はゲストハウスで働いている身からすると少し彼ら彼女らを外様扱いするようで嫌だが気にせず外国人とここでは言う)ワンフロアーに20台くらいの2段ベッドがあるゲストハウスで、一泊1500~2000円ていうこともあり、外国人のバックパッカーがよく泊まりに来るホステルだった。

僕も家から大学に通うよりは、ゲストハウスから通う方が大学に近かったし、シャワーもあるし、ここにいれば先輩とか泊まりに来る外国人が色々とご飯くれるしってことで空いてるベッドがある日はここで寝泊まりしていた。そんな日々を続ける中で、外国人が日本で抱える悩みをよく聞いた。

「日本で働きたいけど全然働けない、というか雇ってくれるところがない!」こういう悩みをよく聞いていたんだが、僕はどこか腑に落ちていなかった。
「おかしいな。ニュースでは人手不足で定年を引き延ばしたり、外国人の採用も増やしているって聞くんだけどなー」こう感じていた僕はゲストハウスで外国人とウイスキーを飲みながら自分なりに1つの結論にたどり着く。

「外国人と企業をマッチングさせる役割が必要やな」このほろ酔いの中で生まれた考えを基に気持ちだけで無知な人材紹介業に飛び込んだ。少し長くなったが、これが僕の就活の時、「だから僕はビズリーチを使うのをやめた」となる始まりだ。

「だから僕はビズリーチを使うのをやめた」

無知なりに人材紹介業に関していろんな本を読み漁り、ほぼスパイのような気持ちで人材紹介業をやっているベンチャーにインターンとして入ったり、とにかく、外国人(特にホステルに長期滞在していて家族みたいになっていたひとたち)の悩みを解決してあげたくて、自分なりに精一杯頑張って見た。

その結果1000人以上の色んな国の外国人を日本企業に紹介したんだが、紹介すればするほど、僕は「嫌な気持ちになった。」え、悩み解決してあげたかったんじゃないの? て言われるかもしれないが、僕が嫌だったのは人材紹介のシステムだ。

特に嫌だったのは人に値段をつけるところである。
例えば彼は海外のこの大学出て、日本語がこのくらい話せるから70万円、彼は日本にきてまだ浅いし、経験もないから30万円。スキルや経験によって紹介料が違うのは当然じゃないか!c という人もいると思うんだが、僕は人に値段をつけて人身売買をしているような気がして、すごく嫌だった。

そろそろビズリーチの話をしようか。
人材業界に身を置いている間本当にいろんなことを知った。これを読む学生のみんなは外国人だけではなく、自分にも値段がつけられていることを知っているだろうか?

就活をする時、いろんなサイトに登録していくと思うが、その中に、企業の面接への優先ルートを紹介してくれるサイトや、あなたにオススメの企業はこの企業です!と謳って来る会社や、あなたに合っている会社を一緒に考えますと言って、企業を紹介して来るサイトはないだろうか。

これらは僕が外国人の人材紹介でやっていた同じシステムで企業に学生を紹介している。僕が業界にいた頃は、早稲田生でTOEIC800点超えていれば70万円、マーチで特に資格持っていなければ40万円、日東駒専は20万円。こんな感じで学生に値段がつけられていた。

企業に紹介した学生が、その企業から内定をもらい入社すれば、紹介した企業がそのお金をもらえるのだ。もう少し具体的な話をすると、君がサイトや、キャリアコンサルタントとかいう人からオススメされた企業は、本当に君がその企業にマッチしているからではなく、その企業が紹介してくれる企業にお金を払うからだ。

学生の将来は、君の将来はお金によって決められている。そんなことがあっていいのだろうか。この人材業界の人身売買とも言えるシステムを知り、「だから僕はビズリーチを使うのをやめた」今回はスカウト型採用の形で学生から有名なビズリーチを挙げたが、もちろんビズリーチだけではない、ほとんどの企業が君の将来をお金に基づいて決めていく。

優先ルートでの入社。これを聞くと学生からみてかなり魅力的に見えるだろう。でも、学生の間に「いま何をするべきか」を考えて、行動に移している学生に恐いものなんてない。計画を実行に移せる学生はどこの企業にとっても欲しい人材だからだ。

執筆者プロフ
FUNA
早稲田大学在学中に人材紹介業に飛び込み、採用業界の闇を知ってしまう。
その後、株式会社micado立ち上げに参画し、Webを使ってみんなが得をする採用のモデルを構築。セミナーにて啓蒙活動展開中。
過ぎ去った彼女を絶賛引きずりながらも、日々なんとか生きてます。

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