見出し画像

Radioheadについて

僕はRadioheadが好きだ。ここ2年くらいで好きになりだしたのでまだファン歴は浅くてライブにも行ったことがない。だから本当のファンに比べればニワカなのかもしれない。でも「今一番好きなバンド、ミュージシャンは?」と聞かれれば、迷わず「Radioheadです」と答えるくらいには好きだ。色々な知り合いにRadioheadを布教しようとしているのだけど、誰も本気で聞こうとしてくれない。そこでnoteを使えば、喋って布教してるときよりも本気度が伝わって少しは聞いてくれるようになるかもしれないので、ここでRadioheadの紹介をしてみる。

Radioheadについて簡単に紹介すると、イギリスの5人組ロックバンドで1985年に結成してから今でも活動中の人気バンドだ。Creepという曲が多分彼らの曲の中では一番有名だと思うけど、Creepを出してからも音楽性を進化させて幅広い種類の楽曲を発表し続けている。彼らの音楽性はもう本当に縦横無尽で、Creepみたいな王道に近いギターロックの曲もあれば、パソコンの合成音声に3分ちょっと喋らせて「ハイ、これで1曲です」みたいな曲とか、何回も転調を繰り返した挙げ句暴力的とまで言えるめちゃめちゃ激しいギターソロが鳴って突然終わるみたいな変な曲もある。むしろ変な曲の方が多いかもしれない。それでいて世界中で売れてるという特殊なバンドだ。なんかのラジオでRadiohead特集をやってるのを聞いた時に、ラジオパーソナリティの人が彼らの音楽性の幅広さとその新しさについて話す時に「Radioheadが最後のロックの革命者だ」みたいなことを言ってたんだけど、僕はそうは思わなくて本当はRadiohead後にもロックを変えるような音楽性でやっている人はいるんだろうけど奇抜すぎて人気が出てなくて知られてないだけなんじゃないかなと思っている。でも革命性と人気が共存する世界的なロックバンドという意味では本当に最後かもしれない。こんなバンドの素晴らしさが伝わるように僕の思うRadioheadの好きなところを幾つか挙げてみる。

Radioheadの好きなところ①「ライブがエモい」

本当は好きなところを挙げるとキリがないんだけど、僕の中でその筆頭に挙げられるのはライブの迫力だ。是非以下のYoutubeの動画を見てみて欲しい。

これはRadioheadをあまりよく知らない人でも聞いたことがあるかもしれないCreepという曲の、ライブバージョンだ。Creepのスタジオ録音のバージョンよりも断然迫力があるように感じないだろうか。僕はこれを聞く度にこの魂の叫び声に骨抜きにされてしまう。曲の後半でボーカルのトム・ヨークは泣いているように見える。Creepは和訳すると、クソ野郎という意味でトム・ヨークは泣きながら「僕はクズ野郎だ!」と歌っていることになる。分かりやすくネガティブだけど、そんなネガティブさもこれくらいの熱量で泣きながら言われてしまうと共感してしまわないだろうか。というか実際、皆さんも普段生きてて「僕私は、クズ野郎だ!」と思うことあるんじゃないだろうか。そう思っててもいいんだ、だって世界的なロックスターになった彼ですら泣きながらそう言ってるから。Radioheadは圧倒的な迫力のライブを通して、そんなことまで思わせてくれる。

これも鬼気迫る歌声が感じられる動画だ。トム・ヨークは曲の世界に入り込みすぎてしまうことがよくあるので、見ている人によっては気味が悪いと感じてしまう人もいるかもしれないが、僕はそれでこそアーティストなんじゃないかなと思ってしまう。月並みだけど、彼らのライブからは熱い魂を感じる。だから感動できる。

Radioheadの好きなところ②「優しい」

2個目の好きなところは、バンドの演奏とかトム・ヨークの透き通った声、社会情勢を上手く映し取った歌詞、独特なミュージックビデオなどが現代人の抱える悩みに寄り添うような世界観を作っているところだ。言葉で説明すると長くなってしまうので、この動画を見て欲しい。

この曲はRadioheadファンの間では幻の曲と呼ばれていた曲で、現代社会の閉塞感を表した曲だ。MVでも終始トム・ヨークはエレベーター(Lift)の中に閉じ込められている。最後にやっと目的の階に到着し、開いたエレベーターのドアの先にはまたも最初と同じ光景が広がっている。トム・ヨークの悲しげで繊細なボーカルもこの社会の閉塞感を表しているように聞こえる。しかし、曲調はそうでもなく、かなり聞きやすいメロディーで彼らの曲の中でもポップな曲調と言える。さらに曲の最後の歌詞では、Today is the first day of the rest of your days、So lighten up, squirt(今日はあなたの残りの人生の最初の日。さあ、元気を出して)と言っていて、閉塞的な社会の中でも希望を持って生きるように慰めてくれるようである。Radioheadは、暗い曲も多いし、陰鬱な世界観を売りにしていると思われがちだが、(そのせいで僕の知り合いもあまり受け入れてくれないのだと思う)本当は僕たちの心に寄り添ってくれる優しいバンドなんだよということを声を大にして言いたい。

Radioheadの好きなところ③「メロディーが美しい」

最後の好きなところは、単純に曲が良いところだ。曲の良さは、人によって基準があると思うが、僕はメロディーが一番大きいと思う。Radioheadの曲は、メロディーが本当に美しい。Let downのラスト1分くらいは本当に聴覚情報の中で一番キレイなんじゃないかと思う。これも動画で紹介する。

この曲は喧騒に疲れた人が自殺するというちょっと重い歌詞で引いてしまう人もいるかもしれないけど、とにかくメロディーがキレイだ。暗い部屋で目を閉じてヘッドフォンでこの曲を聴いていると、このまま死んでしまっても良いかも知れないという気分になるくらい美しい。

この曲は同じメロディーパターンを何度も繰り返すだけの曲なんだけど、アレンジが良すぎて何回聴いても飽きない。個人的にも僕の特に好きな曲の1つでギターコピーしようと練習したこともある。あえなく挫折したが。

文句なしの名曲。ラストに注目して聴いてみて欲しい。

鳥肌もの。シンプルなのに飽きが来ない。かなり聴きやすいのでオススメ。

芸術作品。入りから圧倒的名曲の予感、それを裏切らない構成、完璧。

Radioheadの曲の中ではCreepの次くらいに有名な曲。これを聞かずには死ねないような曲。この中で1曲どれを聴くべきか聞かれたらこれと言いたい。

最後に

聴くと暗い気持ちになるからと敬遠されることが多いRadioheadだけど、だったら暗い気持ちになりたい時に聞けばいいのではないか。失恋、友人との別れ、親との対立、将来の不安、孤独、生きていれば悩みは尽きない。そういう悩みに直面したら、沈むとこまで沈んでも良いと思う。その時にRadioheadを聴いてみてはどうだろう。僕はRadioheadにそうやって助けられてきた。そのうちRadioheadに慣れてそんなに暗くないなと思うようになる日が来る。そうなったら、あなたもRadioheadの虜になってるはずだ。



この記事が参加している募集

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?