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10.笑顔でピースサイン

夏休み開幕。
今日、東京で前泊して、明日、千葉でフェス。

今日から連休をいただくので、
昨日の夜は粘って仕事をがんばった。
時間も遅くヘロヘロになったので、
準備を今日の朝にまわした。

その分早く起きるなんて無理なので、
当然のごとく出発時間を遅くする。

当初の予定では昼前に東京着。
出発を遅くするので、昼過ぎに到着し、
遅めのランチをとることにしよう。
お店も調べておかないとな。

起床。二度寝。準備。仕事の電話。仕事。
現実はこんなもん。
そんなにうまく行くはずないか。

ようやく出発できる。気分転換にシャワー。
いろいろあったけど、スッキリ出発したいので。
シャワーから出ると突然の豪雨。
とんでもない豪雨。
駅までの間に靴がビショビショになる豪雨。

待機するしかない。雨雲レーダーを確認。
30分少々でやみそうだ。

晴れた。出発。

結局、出発時間が昼過ぎ。
時間的に新幹線でランチになる。
最強の新幹線のお供を召喚するしかない。

地雷也のてんむす。

新幹線移動を頻繁にしていた頃、
いつも食べていた。大好きなやつ。

冷めてもおいしいごはん。
スパイシーな海老天。指で摘む伽羅蕗。
これこれ。久しぶりに食べられて嬉しい。

東京に着く。微妙な時間。
何か予定を入れるには遅いし、晩御飯には早い。

先に来ていた友人と合流。
友人の買い物に付き合う。すぐに買えた。
すぐにやることがなくなった。

あるお店に行くことを提案。
ホテルの近くのdeepな雰囲気の焼き鳥屋さん。
17時開店だけど、開店前から並ぶらしい。
なくなり次第終了。

開店には間に合わないけど、滑り込めるか。
突撃。外観渋い。見るからに満席。

江戸政さん

窓越しに女将さんと目が合う。
笑顔でピースサインをこちらに向けて、
「ふたり?」って。
私もピースをお返し。「ふたりです」って。
女将さん、笑顔のパーで、「どうぞ」って。

カウンターのみ。
全席立ち飲みスタイル。

飲み物は先払い。
瓶ビールをいただいてグラスを2つ。乾杯。
暑かったので、冷たくておいしい。

料理はおまかせのみ。
一品目はつくね。生か焼くかを選択できる。
生を選択。これがやばい。とてつもなく旨い。
生で食べていいの?って背徳感がある。
甘めのタレが絡んで旨い。

生のつくねと、冷たいビール


わさびと合わせるとまた違った味わい。旨い。
タレ足しましょうか?って、
女将さんが聞いてくれるので、お願いする。
タレたっぷりでまた旨い。

次に、串が2種とピーマンの肉詰めがひとつ。
おまかせメニューは以上。シンプル。

2種の串と、飲みかけのビール

串は弾力がブリンブリンのモモやムネ、
プリプリのハツが最高の焼き加減で提供される。
旨い。

ピーマンの肉詰めも旨い。肉の味が濃い。
タレもかかっているけど、鶏肉自体の味が濃い。
旨い。

大満足。
おまかせメニューが終わったタイミングで、
追加注文が一度だけできるシステム。

注文できるメニューは、
①お任せで出てきた料理のおかわり。
②おまかせになかったレバー。
③生でいただいたつくねを焼いたやつ。

レバーを2つでフィニッシュしよう。
話し合って決めた。

居合わせた他のお客さんも同じ作戦だった。
私たちが注文する直前でレバーが品切れに。
滑り込んだ新参者の宿命か。
緊急会議を開催。焼いたつくねに変更。

私たちの直前に注文したお客さんから、
興味深い発言が。「つくねを半生で」

「!?」

激震が走る。そんなのもありなのか。
どうする。動揺する私。
構わず迫ってくる女将さん。

「追加注文はございますか?」
「つくねの焼いたのと、半生をひとつずつ」
スムーズに注文する友人。

「天才かよ」感心のあまり、
心の声が口から出てしまった。
それを聞いた友人は「大卒だから」って、
ニカっと笑った。

つくねが2つやってくる。
どっちが半生かな?と思ったけど、
割ってみたら、どっちも半生。
表面は焼いたつくねと同じだが、
割ると中は生っぽい。一人前で2つ来るんだ。

そのあと、よく焼いたつくねも2つ到着。
半生も焼きもどっちも旨い。

個人的にはよく焼いた方に軍配。
ピーマンの肉詰めの際に感じた濃厚さは、
焼いてこその旨さらしい。水分が飛んで、
凝縮されてる感がある。

生、焼いたの、半生、の順位。(私調べ)

お腹いっぱいだ。
つくね一人前で充分だった。

少なそうだから、終わったらラーメンでも、
って思ってたけど全然無理だ。

食べ終わり次第、みんなサクッと退店。
長居できないシステム。お会計。

「ご一緒でいいですか?」

この友人とは割り勘って決まっているけど、
こんな粋なお店にお手間をかけるのは不粋。
一緒でお願いする。

「4,200円です」

2人分なのか?一緒でお願いしたよね?
って友人と顔を見合わせる。

お支払いをして退店。
最後だった私たちが店をでると、
外で待っていたお客さんが入ってきて、
あっという間に満席になった。

飲み物は注文時に払うので、
瓶ビール2本で1,020円。
それを加算しても5,220円。

1人2,610円。味に見合っていない安さだ。
とんでもないことだぞ。なんだこの店は。
何考えてるんだ。反省しろ。
そんなことを言い合ってホテルまで歩いた。

また行きたいお店だ。
ひとにおすすめしたいお店だ。

スタートからつまずいたけど、
このお店で全部取り返した感ある。

両国のホテルにおります。
まいばすけっとでお菓子とジュースを買って、
日記を書いています。

隅田川沿いやっぱり好きだな。
いい街ですね。

読んでくださったあなたのお盆も、
よい日々になりますように。

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