OculusQuestでアウトラインを出したかった一年

※個人の感想です。難しい事は一切わかりません!

※追記!友達から「それってセカンドライフにあった疑似トゥーンレンダリングだよね?」って言われ調べるとありました!12年前の技術を再現しただけでした!恥ずかし!(。>﹏<。)

OculusQuestが発売され、ちょうど一年が経過しました。それまでVRCは「デスクップ勢」「各種HMD勢」「フルトラ勢」だけだった所に新たに「Quest勢」という勢力が誕生して一年ということになります。

当時のVRCでは「OculusQuestがVRCに対応するらしいけど、スペックが違いすぎるからPCとは違う世界線の別ゲームになるんじゃないか」なんて噂もありましたが、蓋を開けてみるとPCとQuestごった煮のよりカオスな世界になりました。
当然スペック差がありますのでQuestには独自基準の「Quest対応」「クロスプラットフォーム」のアバターやワールドが新たに誕生しました。その基準は厳しく、ポリゴン数制限・マテリアル数制限・メッシュ数制限等々の制限が設けられています(詳しくは調べるとすぐに出てくると思いますので書きません!)

さて、前置きが長くなりましたが、当時の私はアバターは何体か作ったものの・PCアバター作者のライバルの多さ・仕様の複雑さ、に「どうしたものか…」と頭を悩ませていたところでした。
そこに「Quest勢が来るぞ!」という噂。「これは新規参入していくしかない!」とさっそくQuest対応アバターの作成に取り掛かりました。しかし、1つ大きな壁にぶち当たります。Quest対応のシェーダーは、全てアウトラインが出せないのです。(matcapは出せる人が居るらしいけど、自分は出せない!)


【アウトラインを失った一年】
私は絵が描けません。真っ直ぐな線もほぼ描けません。モデリングも下絵なし三面図なしの頭のイメージだけで作っています。それでもPCの頃はシェーダーの力を借りればそれなりに陰影が付き立体的に見えていました。
しかし、OculusQuest対応のシェーダーはアウトラインが無いだけでなく、いい感じの発色でいい感じの陰影が出る物はほぼ無いと私は感じるのです(ノーマルマップの使用などでできない事もないらしいけど、難しい事は一切わかりません!)
当然、そうなるとテクスチャ=絵の勝負になります。テクスチャにいかに上手く影を描き込み立体的に見せるか。絵の描けない私のベタ塗りアバターは背景の白に溶けて行ったのでした。


【起死回生のアウトライン】
マテリアル数にも制限があるQuestアバターは当然テクスチャ数も一枚か二枚になります。つよつよモデラーたちは一枚のテクスチャに一体分の情報を隙間なく見事に描き込み、つよつよモデルを生産します。そのつよつよモデルをつよつよユーザーがblenderや画像編集ソフトを駆使して改変していくのです(小物を持たすのもメッシュの統合や画像編集が必要になる。PCだとUNITYでポンっ!なのにね)

1つ問題になるのが先程の陰影の問題です。「服をこの画像の柄に変えたいなー」と思って上から貼り付けてしまうとテクスチャに描き込まれた陰影も消えてしまうのです。


そこでアウトラインです!アウトラインがあれば

①ベタ塗りでも背景に溶けない!メリハリがでる。

②陰影を気にする事なく大胆な改変ができる。

と思うのです!更には自分のような「モデリングはしたいけどテクスチャが描けないからな・・・」と思っている方の後押しにもなれば良いなと思います。

一年悩んで思い付いた解決策です。では具体的な方法です。一言で言うと「元モデルを裏向きメッシュで覆ってしまう」という事です。
① 3750以内ポリゴンでモデルを作る(Medium判定以内にするため)
② モデルを拡大コピーし、面の向きを反転させる。
③ 元モデルを覆うように重ね、ちょちょっと調整したらアウトライン・裏メッシュ表示の完成!

簡単ですねー。絵も描けず、難しい事が一切できない自分にはピッタリ!すでに類似の工法があるかも知れませんが、自分の時は調べても出なかったし誰も教えてくれなかったから、こうして書いています!先月思い付きました!一年前からピースは揃っていたのに結びつかなかった!一年前に思い付けていたら人生もっと違ったのかも。悔しいですね!

はい以下余談です。
【Questのこれからに思う事】
アバターに関しては、Questアバターの作者さんがもっと増えてほしいと思います。今はPCアバターのシェーダーを変えてQuestアバターとして使用している人が多いですが、やっぱりshowアバターしないと見えない事や重さを考えるとMedium位にしたい所。PCアバターの作者さんにはぜひQuest対応のローポリ版を別売り、もしくは同封してくれると嬉しいなって思います!
またQuest対応アバター自体の表現も進化してほしいと思います。

ローポリ独自の表現方法やウエイトの塗り方、シェーダーの表現など、研究が進んで「PCアバターの劣化版」ではなく「ローポリQuest対応アバター」としての価値が高まってほしいと思います。そのためにQuestアバターの作者が団結して情報を交換していけるといいなと思います。この工法もその一助になればと思い筆を執っております。

VRCもそのうちスマホ対応とかしてほしいですね。「スマホからはQuest対応アバターしか見えません」みたいなのがあると、Questアバター需要も高まると思ういますが。。。刻一刻と進み続けるVR業界において、先はどうなるかわかりませんが「シンプルでローポリのアバターは変化に強い」と思います。

どうでしょう?今度一体Questアバター作ってみませんか?


【さいごに】
QuestでVRCに入ると、ロボットだらけの集会所、重くてマトモに話せないイベント・・・たくさんの不便を感じます。私もOculusQuestを買ったのはつい4ヶ月ほど前ですが、Quest勢たちはこの不便の中を生きてきたのかと実感しています。

でも私はQuest勢と知り合えて嬉しく思います。一年前にパブリックで「私のアバター見えていますか?」って声をかけた所から始まったQuest勢との交流。Questのフレンドたちのおかげで、この一年は本当にかけがえの無い宝物になりました。
願わくは、まだ見ぬQuest勢とPC勢が運命の出会いを果たしてくれることを願っています。そしてアバターやスペックの差がそれの妨げとならない事を願っています。

長々と乱文を失礼しました。個人の主観です!間違ってたらごめんなさい!難しいことは一切わかりません!

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