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「Questに授乳という慈愛を」


注意:このnoteはVRChat内の『バーチャル授乳CaféキタリナPC本店、及びQuest支店』について個人的な想いを書き殴った文章です。

『授乳Caféとの出会い』
私が授乳Caféに出会ったのは、幼女アバターのさくらちゃんを買ったのが切っ掛けでした。それまでクリエイターを気取っていた私はさくらちゃん購入を切っ掛けにプライドを全力でドブに投げ捨て、幼女になり、ママ集会に参加し、授乳Caféキタリナにたどり着きました。
ママ集会で戸惑いながらも初めて「オギャった」高揚感は今でも忘れられません。初めての授乳Caféで感じた母性の衝撃も覚えています。画面越しのはずなのに何かが満たされていく感覚に感動しました。
その頃からVRCへのログイン時間が増えました。とてもVRCが楽しくなりました。オギャること、授乳により定期的にパーソナルスペースを超えて他者と触れ合うことで、他での人間関係が少し深くなったのだと思います。フレンドも増えました。

『授乳Caféの効能』
ここで私の考える授乳カフェの効能を書いていきたいと思います。
① 自己開放効果
「赤ちゃんとは、今の自分と最も離れた自分である。」なんて誰かが言っていましたが、赤ちゃんをロールプレイをすることで「今の自分」から開放される効果があると思います。またママ側は目の前に赤ちゃんが来ることにより「目の前の赤ちゃん」か「羞恥心」かの選択を迫られるのだと思います。いずれにしろ「今の自分」から一歩外にでる必要が出てくるのだと思います。

② 癒やし効果
これは上手く説明できませんが「人間は人間によって傷つき、人間によって癒やされる」のだと思います。そんな感じです。
「幼少期の母からの体験を思い出して安心する」ってのは「じゃあ、幼少期に母に好意的な感情を抱いていない人やロボットに育てられた人は授乳Caféで癒やされないのか?」って話になってくるから安易に言いたくはないです。ハリー・ハーロウの「愛情」に関する実験あたりが関係してくるのかな?

③ 福祉効果
これも書き出すと長くなりそうだから上手く説明できないけれど、これから先VRが普及していくと福祉方面での利用も増えると思います。授乳Caféはその使用例の一つの先駆けだと思います。
コミュニケーションのバランスが絶妙だから、様々なハンデに対して応用が効くのだと思います。耳の不自由な方にも動作でVR授乳はできますし、手足の不自由な方にもVR授乳はできます。もちろん店員側には応用や負担が求められますが、リアルで同じことを実施する事に比べればその負担は遥かに小さいのだと思います。近い将来『プロVR授乳師』なんて職業ができるかも知れませんね。

④ Quest支店のふれあい促進効果
これはQuest支店のQuest界隈に対する効果です。Questのイベントで直接触れ合うものが少ないから、どんどんふれあってQuest界隈を盛り上げようって話です。誰かが「不便の多いQuest界隈だけど、利点は皆がQuest(VR)だって事」みたいな事言っていました。VRの利点を活かしてどんどん交流して行こう!って話です。

以上のような効果とか他諸々の効果が複雑に絡み合って、授乳Caféは人体に良い影響を与えるのだとおもいます。「温泉」みたいなものに近い感じですかね?「人間温泉」?「ミルク風呂」?なんでしょう?まぁ外と内から良い影響を与えるって感じです!多分。

『Quest支店の意味』
オキュラスquestの『PCが無くてもVRCができる』というのはスゴイと思います。やろうと思えばどこででもVRCが出来る。それこそ海だって山だって、病院だって、避難所でだって、戦場でだって。人類を『孤独』から解き放つ画期的な機械だと私は思っています。
だからこそQuest支店はPCVR以上に、お客様の環境が一律で無い事を留意してほしいのです。
「家庭の事情で納屋に隠れてこっそり参加している方が来るかも知れない。」
「災害で家を失った方が避難所から心を落ち着けるために来るかも知れない」
「病院から痛みを紛らわすために参加されている方かも知れない」
「人生に絶望した方が、最期の思い出作りに来るかも知れない」
大げさに書きましたが、以上の可能性はゼロではありません。店員に「自殺を思い留まらせろ!」とか「悲しみを癒せ!」などはプレッシャーかも知れませんが、我々は『ただ目の前のお客様に慈愛の心を持って授乳Caféを楽しむ』だけでいいのだと思います。そのための授乳Caféなのだと思っています。

色々と書きましたが「たかがVRCの一イベントに大げさな」と思うかも知れません。確かにその通りです。たかがゲームの、たかが一イベントです。
でも、上に書いた事を意識するだけで「たかがゲームのいちイベント」で「一人の人間を救うこと」だって「戦争を止めること」だって「世界を平和にすること」だってできるかも知れません。
基本的には気軽に楽しんでもらえればいいのですが、以上のような意味を込めてQuest支店では勝手ながらコンセプトを定めています。『Questに授乳という慈愛を』
やがてVRは世界に普及するでしょう。そのことが世界にとって良いことであることを願っています。

『最後に』
私には夢があります。「人生の最期の瞬間を好きな人に囲まれて穏やかに迎えたい」ということです。
仕事柄、孤独に死にゆく人をたくさん見てきました。努力や苦労を重ねて生き抜いた長い長い人生の最期がこんなに寂しいものなのかと思う事も多々ありました(当然、その逆に素晴らしい瞬間もたくさんありましたが)
自分は一人で死ぬのが怖いです。入院もしたくないです。痛いのも辛いのも寂しいのも嫌です。
でも今はオキュラスQuestがあります!入院しても皆に会えます!寝たきりになっても冒険ができます!
きっと私は最期の地にはキタリナを選ぶでしょう。見ず知らずの若い店員に「おじいちゃん、そういう店じゃないんですよ?しょうがない子でしゅね~・・・よしよし、よく頑張ったね、えらいえらい・・・」って言われながら人生をログアウトしたいと思います。
うん、まぁ、そういうお店じゃないんですけどね笑

以上です。乱文失礼しました。VR文化・VR授乳文化・バーチャル授乳Caféキタリナの更なる発展の一助となれるよう頑張っていこうと思います。


2020年8月4日  Quest支店管理者 円角

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