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すぐ繋がりたがる人とは腹六分で

クラブイベントやバーだったりで、初対面の人と話していると、ごくたまに共通の趣味があったり音楽の傾向が似てたりして話が弾んで、仲良くなりましょう的な流れになることがある。
そのときは仲良くなれるかもとおもって、連絡先も交換はするもまず連絡することがない。日数が経過したあとに「近々お茶でもしませんか」的なお誘いメッセージするのも、距離感が難しい。
かといって好きな音楽の情報とかをラインで唐突に送るのも、ダイレクトメッセージで送るような内容でもなく、やりすぎるとお互いにお腹いっぱいになる。
そんな感じで、連絡も取ることもお互いなく、時間が数ヶ月経過していき、さらに連絡もしづらくなり気がついたらフェードアウト。
そういう「2度と連絡しようがない人」の連絡先が、たくさんLINEに蓄積されていく。

イベントとかで、過去に連絡先を交換した人と遭遇して「元気?覚えてる』と話しかけ、雑談を少しした後に「こんどお茶でもまたしましょ」とメッセージを送ることがあっても、実際にお茶まですることはなかなかない。
30代とかになりそれなりに歳をとっていくと、1対1で時間を割いて会う大きな理由とモチベーションがない限り、その場だけの関係がほとんど。

ある時、二丁目のクラブイベントに行くと、数ヶ月前に連絡先も交換し、最初の数回音楽関係のメッセージのやり取りをした人を見つけた。
けど、相手はその会場に彼氏さんと複数のお友達といて、そこに割って入って
「お久しぶり!!!覚えてる????」
と話しかける感じでもない。
向こうも特にこちらに気がついているのかいないのか、みたいなちょうどいい空気感。
結局お互い話しかけ合うこともないまま、自分はその会場を退散した。
こういう状況をみて「人見知り」とか「積極性に欠けてる」と感じる人は、根本的に既に友達がすごく多くて社交的もしくは、昔から友達が多くて特に新規開拓しなきゃって感覚もない人が多いのだと思う。
価値観も見た目の雰囲気も自分の好きな感じで、共通する趣味もあったりして、いい感じだだとおもっても、そこからの関係性をどう構築していくかとなると結構難しい。
二丁目だけに限ったことではないと思うけど、どのバーやクラブなどにも既に構築された独特なコミュニティが存在し、そこにいきなり一人でポッと飛び込んでも、すぐにどうにかなるものではない。
仮にどうにかなる場合は、年齢も若くて、見た目がおしゃれで飛び抜けたモテ系な顔で、なおかつ社交的で話術にもたけお酒が強く外野が放っておかないぐらいの存在の場合に限る。いかにすぐに仲間内での「アイドル」になれるか否か。
二丁目のクラブでは、過去につながりがあるもの同士が久々に再会して、サクッと挨拶だけしてみたいな程よい距離感の巡回交流パトロールができる人には楽しめる。

ゲイ以外のコミュニティーで、ノンケの友達の友達とかと飲み会とかで会って、連絡先をすぐ聞いてくる人がいたとする。
でもその人とあまり繋がりたくないと思ったときに、どうやって断るかが難しい。
連絡先だけ交換して、その後絶対に連絡することがないのが安易に想像つく場合、なんというか。
「2回以上あった人とだけ繋がるようにしてるから」
も取りようによってはトゲがある。
一番いいのは、聞かれないような距離感をとりながら関わること。
LINEよりめんどくさいのが、facebookやtwitterで繋がろうと言われた場合。
相手の私生活を実況中継で知りたくもないし、自分の写真やつぶやきなんて絶対「そのひとには」見せたくもない。って思う場合は、とりあえず「全然やってないから、本格的に始めたら繋がって〜」みたいにいっている。

一番嫌なのが、仕事関係で知り合った人に「facebookでつながりましょう」といわれること。
facebookを退会しない限り、その人とずっとfacebookで繋がっているという状況、想像しただけでゾッとする。
どんなに気があうような人でも、職場で出会った人は、毎日8時間は強制的に同じ空間に毎日いるわけで、所詮会社にいる時間だけの関係で十分。
女性とかがよく会社を辞めるときに、みんなに繋がりましょう攻撃をしているのをみて、結局どうしたいんだろうって思ってしまう。
仕事なんて、辞めたら可能な限り記憶から早く消して、リフレッシュしたいって思わないで、死ぬまで相手の動向を把握して、連絡をていきてきにしたいのだろう。それが悪いとは思わないけど。

そういう意味だと、ゲイの方が人との距離感が慎重でそこまでグイッと来る人が少ないと思う。

恋愛も人間関係も流れに任せ、腹6分ぐらいの程よい距離感で気軽に楽しんでいたら、ご縁がある人とだけ繋がって行くもの。
一期一会。お気楽に。

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