「わかりました」 は "I got it." とは限らない

最近、息子と一緒にhuluでBlaze and the Monster Machinesというアニメをよく見る。
音声も字幕も英語のみであり、幼児の息子がどのくらいストーリーを理解できているのかは不明だが、キャラクターの動作や効果音などでそれなりに楽しめているようである。
比較的容易な英語表現に字幕付きで楽しく触れられるので、私のように英語が不得意な大人にとっても非常に勉強になる。
幼児向けということで毎回 #STEM教育 をかなり意識した内容になっているなど、紹介したいことは色々あるのだがそれはまたの機会として・・・。

いくつかのエピソードを見ているうちに、おや?と思ったポイントがあった。
ある人物(といってもこの作品は登場人物のほとんどがトラックなのだが)が「〜をお願いできますか?」(Can you ~ ?)と尋ねたのに対して、相手の返答が "You got it!" となっているのである。

「わかりました!」ということであれば "I got it!" なのではないか?なんでYouなんだ?と気になったのでググったところ、Hapa英会話のコラムでばっちり解説されていた:

I got it
→「(相手の言ったことを理解した時の)分かりました。」

You got it
→「(相手の頼み事や依頼を承諾する時の)了解しました。」

日本語でいうとどちらも「わかりました」に相当するのだけど、単純に相手の発言内容を把握したという「わかりました」と、相手の依頼内容に対応する意向を示す「わかりました」を区別している、ということのようだ。

ただ、やはり「なんでYouになっちゃうのか?」は疑問として残る。このあたりの感覚はもうNon-nativeである限りどうしようもないのかもしれない。
無理やり解釈をつけるならば、「その依頼内容(it)を、あなたはもう得たも同然ですよ。私がやりますから」みたいな感じだろうか。

英語のこういう独特の言い回し、非常に興味深い。Blazeで他によく出てくる表現で "You bet I can!" というのも割と好き。「もちろん出来るに決まってんでしょ!」みたいな感じだろうか。

息子のお楽しみに付き合ってあげるという建前で、英語の勉強も続けていこうと思う。