ちっぽけでも「母」として生きる

＜未成熟な人間の特徴は、理想のために高貴な死を選ぼうとする点にある。それに反して、成熟した人間の特徴は、理想のために卑小な生を選ぼうとする点にある。＞
精神分析学者：ウィルヘルム・シュテーケル

４年前の今日、不意に出会った言葉。

この言葉に実感と立体感を持つようになったと感じ、何となく「あぁ、私も大人になったなぁ」などと思った。

で、そのきっかけは間違いなく、考えるまでもなく子を授かったこと。

子を授かり、人生で初めて「絶対に死なない」って思って、今もまだ「生き抜いてやる」と思っている。

消極的な死ではなく、積極的な生を選択できるようになったことは私の人生においてとても大きな出来事だったと思う。

自分の力でリカバリ出来る確証のない無謀な選択をすることはないし、その生・行動は針の先のように矮小で、とるにたらない程に卑小なのかもしれない。

でも、それでも、生き延びてこの卑小さを繋げようと、(繋げた先でインパクトが起きることを少しだけ願いつつ)みっともなくても生きるのだな、と思う。

いかに生きるかは、いかに死ぬかを選ぶ事だと思う。

みっともなくボロボロになっても、笑顔で死にたいと思う。

その為に、私はまずは「母」であろうと思う。
子の笑顔と心が守れる「母」であろうと思う。

なんて、そんな事を思ったのでした☆

※４年前のFacebookの自分の投稿を修正して転載。今も昔も、考えている事は変わらないし、病気を経てより強く「生き延びてやる」と思う。

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