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ドイツ映画『善き人のためのソナタ』

ドイツ映画『善き人のためのソナタ』。

おれのような学の無い者はとーぜん、東西ドイツの当時の状況について詳しいわけはないんだが。子供の頃にニュースで見たベルリンの壁崩壊だけは、やけに記憶に残っている。

そんなうっすい知識でも堂々と言える。東西ベルリンモノならこの映画っ!

近年のエンターテインメント映画に慣れてると、この映画の前半は退屈に感じるかもしれんが、最後まで見終わったら「めちゃくちゃ良い映画だったな!」となること間違いなし。

あらすじ。主人公は東ドイツ秘密警察の局員。ある劇作家カップルが反体制の疑いアリ、ということで、家に盗聴器を仕掛けて監視しはじめる。監視する中、徐々に彼らの考えや生活に感化されてゆき、ピンチを助けようとするようになるが…。。。

なんつっても、劇作家のピアノ曲を盗聴で聴いて、感動してしまうシーンがサイコー。

命令されたら機械のように動く冷血人間だったのが、芸術によって心を揺り動かされ、人間性を取り戻してく、というこの話。嫌いになれるわけない。

この局員と劇作家は顔を合わせることもなく、生まれる妙な友情というかつながりというか。。そこらへんの関係性が絶妙。

東西ドイツのことを最低限わかっていれば、ラストまで見たら「良い映画観た~」という余韻が残ること間違いないので、まじでおすすめ。

死ぬまでに間をあけてもう何回かは観たい映画。


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