見出し画像

イギリス海軍と氷河... 色のお話。

手縫いで革小物などを仕立てております、enfoque -エンフォケ-です。
わたくし、販売している商品の説明に革の原産国やタンナーの名前、その革の名前、色などを明記しています。
フランスのスーパーメゾンは、アイテムに使用している色を200色以上のカラーバリエーション展開していたり… そんな色名のお話を少し。

Navy blue -ネイビーブルー-

Navy blue(ネイビーブルー)は、イギリス海軍の制服の色に由来する色名。単純にネイビーといわれたり。日本では、一般的に濃紺(のうこん)ですな。。。
フランスならBleu marineだけど、これは、Bleu indigo(ブルーインディゴ)か。

Ice gray -アイスグレー-

Icegray? Icegrey?… gray(アメリカ英語)、grey(イギリス英語)で、スペルの違いだけで意味も発音も同じ。アイスグレー 、日本では一般的に氷鼠(こおりネズミ)色と…  すなっ!! すなっ!! すなっ!! 直訳すなっ!!
スーパーメゾンの色名はBleu glacier (ブルーグラシエ) "氷河"か。

スペイン語でも確か… Espera un momentito… 検索中 …
glaciar(グラシアル)でした。ちなみにGracias(グラシアス)は、ありがとう。

そろそろね… ネタが終わったら上手にはけてくださいね〜。叱叱 (しっ、しっ)!!


"手縫い仕立てのフラグメントケース"の製作風景を少しばかり。
質の高いカーフをメインに世に送り出し続けているフランスのタンナー"HAAS社"のDerby(ダービー)という型押しカーフ(仔牛)が材料革です。スーパーメゾンのエルメスでは、ヴォーエプソンと呼ばれています。

それぞれのパーツを革包丁や切出小刀を使って組み立て前のサイズ、正確な本裁ちします。この前の段階で革はパーツごとに適度な厚みに漉いています。革の漉き作業は非常に、非常に重要でございます。
カードポケットなどのオモテ、ウラの革を貼り合わせて、再度カットし次の作業へと移ります。
いくつもの作業を進めてだいぶカタチになってきました。まだ最終段階ではないですが作業風景はここで終了です。ファスナーは"YKKのエクセラ"を使用、以前の記事で紹介しています。


"手縫い仕立てのフラグメントケース" オモテ側にファスナータイプの小銭入れ。
ウラは3つのカードスロット、そのウラ側はポケット。
真ん中にある仕切りポケットには二つ折りのお札などが入ります。

カーフとは、生後6か月までの仔牛の皮。きめ細やかさとしなやかさが特徴でもありますが、型押しを施すことにより、ハリ感を持ち合わせたカーフとなり、傷が付きにくいというメリットも持ち合わせています。質との高さに加え、発色が鮮やかな色のバリエーションも素晴らしいです。
もう少し在庫の色を増やしたいところですが、大きな革となるとお値段も素晴らしいのです…

手縫いで革小物を製作しつつ、試行錯誤の中、クラフトマンとしてシンプルなモノ作りを心がけています。材料となる革も好みを含め、良いモノを選んで使っていきたいと思っています。

ではまた、¡Hasta luego!

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?