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知識は「顔の見える関係」を通じて流通する - Open Bookshelfという小さな実験 -

知識は、
「客観的な情報」として「顔の見えない関係」を通じてではなく、
「主観的な解釈」として「顔の見える関係」を通じて流通する。

そんな仮説を実証する一つの取組みとして「Open Bookshelf - 公開本棚 」という取り組みを始めました。

なぜ始めたか?

直接のきっかけは、SNSで広がったBook Cover Challengeをの経験。自分でも7日間やってみたことを通じて、
・自分の考え方を形作ってきた本を再確認したこと
・その「内容」ではなく、自分にとっての「意味づけ」を言語化したこと
・さらにその「意味づけ」に対して反応をくれる人がいること(しかも往々にして意外性のある人も)
などが、総じて体験として心地よく感じたこと。その感覚は大事でした。

そこに冒頭に挙げた仮説が加わります。
自分が何か新しいことを知りたい、学びたい、と思った機会を振り返ると、「顔の見える誰か」が介在していることがほとんどでした。

・Amazonにレコメンドされたのは流したが、facebookで知り合いがアップしてたからポチった
・いつか読みたいなとぼんやりと思っていた本が、いつも見てるブログで言及されてたので俄然興味が湧いた
・全く興味がなかった分野だが、興味関心が近い知り合いが面白いと言ってたから買ってみた

などなど。

具体的な場面で考えてみれば「そりゃそうだ」という感じはします。
ただ、「情報」が「主観的な解釈として流通する」、やや大げさに言い換えれば、情報のつながりが「個人」を超えて「人のネットワーク」の中で形成されていく、という捉え直しは非常にインパクトがありました。

「Open Bookshelf - 公開本棚 」とは?

この名前の通りですが、自分がこれまでに読んだ本を淡々と挙げていきます。「本棚を見るとその人の嗜好性が分かる」ので、それをonlineで見えるようにやってみよう、というものです。
その際にルール?というほどではないですが、意識しているのは以下の3点。

1)「内容」よりも「自分にとっての意味付け」を重視
2) 最大3つまでタグ付け、ただし厳密性は求めない
3) 文章を頑張りすぎない。書きたければ書く

「1つ1つの書評の質」を追求するのではなく(それだと続けられないし…)、「本棚」として全体像が浮かび上がってくることのほうを優先していきます。
淡々と続けていき、100冊とか500冊とかになったときに、そこに並んでる本のラインアップ、積み重なったハッシュタグ、とかを通じて、全体像がなんとなく浮かび上がってくる。そんなことに意味が生まれるのではないかな?と思っています。

今後、例えばこれが「色んな人の本棚」になっていっても面白いし、または「自然経営に興味がある人のための本棚」のようにテーマで区切られるものになるのも可能性を感じます。
・・・と言いつつ、形がないと分からないので、まずは淡々と自分で小さく実験を続けてみます。

#About #OpenBookshelf

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