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第5回はが路ふれあいマラソン

はが路ふれあいマラソンは、栃木県で開催されるフルマラソンの大会です。真岡市、益子町、茂木町、市貝町、芳賀町を走り、真岡市の井頭公園に戻ってくる、折り返しなしの周回コースです。今年が第5回。2018年12月16日(日)開催。

大会開催にあたり、開催1市4町は丁寧に運営について検討し、募集人員は適正規模(今回はエントリー2559名)、ホスピタリティー最優先で、駐車場を潤沢に用意、宇都宮と真岡からの送迎バスは全員着席の観光バスが待ち時間ほぼなしで運行され、エイドは公設も私設も超充実、田園地帯を走っているのに、沿道の応援は殆ど途切れず、RUNNETの大会評価は毎年90点を超え(第1回だけ何故か89点)、知る人ぞ知る大会。しかもカテゴリーが39歳以下、40代、50代、60歳以上と細かく、50代である程度走力のある人は入賞を目指せるというナイスな大会なのである。

とてもいい大会なので、一昨年の第3回に出場して以来3回連続参加。ちなみにわたしが3回走った大会はこのはが路以外は佐倉朝日健康マラソンとつくばマラソンだけである。

5年連続好天、だったが、今年はスタート時こそ日が差していたが、その後はどんよりと曇り、気温上がらず、結構過酷なコンディションとなった(とはいえ、マラソンは暑いよりは低温の方が走りやすいのだが)。フルマラソンは真剣に走るので、下着なし、Tシャツ、アームカバー、手袋、タイツ、短パンがデフォルトなのだが(10月や3月など、少し気温が高ければ、アームカバーを下ろし、Tシャツでなくランニングにする場合もあり)、今回はこの装備だとやや寒かった、最初から最後まで、自分なりに全力疾走していたのに、身体全く温まらず。

宇都宮前泊。友達と餃子食べ、生ビール1杯だけ飲む。当日は5:45起床、6:30からホテルの朝食をたっぷり食べ、7:30過ぎに宇都宮駅東口で会場行きのバスに乗る。バスは沢山待機していて、待ち時間なくどんどん発車していく。スタート会場の井頭公園まで30分ちょっと。バスを降りるとすぐ、1万人プールの入り口。プールの更衣室で着替えたり荷物を預けたり。コインロッカー代の100円は受付で係の人が配ってくれている。プールサイドで男Tが陣地を設けてくれているので、会いに行き、歓談したり写真撮ったり。Tは正装(ランパンランシャツ)だが、今日の気候だと自殺行為では?

ベンチコート脱いで、他の荷物と一緒にコインロッカーに預け、とりあえず公園の管理事務所まで行く。管理事務所の中のトイレがウォシュレット付きでしかも殆ど並ばない! 3年連続でお世話になりました。スタート10分前に管理事務所を出て、スタートラインに行っても、かなり前に入ることが出来る(ゼッケンでのブロック分けはなし、自分で入りたい場所に入っていい)。この時はすこし日がさしていて、周囲に人も沢山いたのであまり寒くなかった。スタートは9:33。これは、9㎞地点の先で真岡鐡道の踏切で、トップランナーが踏切に引っかからないように配慮したスタート時刻なのである。

9:33号砲、スタートロス12秒で出発。自己申告で並んでいるが、結構みんな良心的で、いらいらするようなスピードで走っている人は周囲に殆どいない。ストレスなく走る。最初の1キロから4分43秒で走れて、またしても、最初に飛ばしすぎて後半ダウンする、典型的展開に。でも、明らかに、3週間前のつくばマラソンより身体が動いている実感。このスピード感で何キロまで行けるかが勝負だ。前半飛ばせるのはたぶん、ゆるやかな下り坂になっているからなのだと思われる(全く実感はないのだが、後半ずっと登っているので、ここは下っているのだろうと)。田園風景の中をえんえんと走るのだが、間歇的に応援の人が出ていて、励まされる。今日のテーマは50代女子の中でどれだけ上位にいけるか、なのだが、走り出してすぐに50代女子に抜かれ、その後もう一人に抜かれる。5キロで最初のエイド。スポドリ。今年も、距離表示は割といい加減で、5キロごとのところで調整をしているようで、5キロ単位で、最後の1キロのキロあたりの時間がぶれる。走っているうちに益子町に入る。ここから10㎞の間で、一旦抜き返した50代女子に再度抜かれ、更にもう一人に抜かれる。え、前に最低3人は50代女子がいるってこと? もしスタートでわたしより前にまだ何人かいたなら、5位または6位? 入賞は5位までなので、急に焦る。焦っても、女子のペースは自分自身も含めイーブンなので、追いつけない。一方、ある程度速い人は追いついてきてしまったようで、それ以上は来ない、女子に追い抜かれるときにゼッケンをガン見して、この人になら抜かれても問題ないや、と思う(笑)。9㎞で踏切を渡り、10㎞エイド17j(飲料メーカーがスポンサーに付いていないのでエイドごとに違うスポドリが出る)を過ぎると左折。12㎞の手前辺りで、毎年恒例の完走おまもり(貝を布でくるんでリリアンでかがってある)を配っているのを貰って、ポケットに入れる。七井の交差点はコース内で一番人口密度の高い応援ゾーン。毎年、応援の人が沢山出ていて感動する。その後は山間部に入っていく。例年、日向と日陰の温度差が大きいのだが、今年はずーっと曇っていてずっと寒い。必死で走っているのに身体が温まらない。15キロ過ぎのエイドで梨を一切れ取ってみるが、一切れが大きく、何回かに分けてかじる。そして食べると体が冷える。やばい。その少し先のエイドでイチゴ。これも大粒で食べ出があり、そして食べると冷える。スタート直前にトイレに行っているのでそんなに出るものがあるとは思えないのにトイレに行きたくなる。ダメだ今日はもう果物はとらない方がよさそうだ(しくしく)。17㎞地点辺りで後ろから女性に「頑張りましょう!」と声を掛けられ、うわまた女の人に抜かれる、と焦ったら、ゲストランナーの赤羽有紀子さんだった。力の入ってないすいすいした走りでどんどん先に進んでしまった。あんな風に走りたい! 淡々と走り続け(ずっと緩い登りで辛いが、でもまだキロ5分は維持)いよいよ最初の山場、19㎞の急な登り坂。来るぞ来るぞ、と構えていると、意外と短い。これなら能登すずのラケット道路の方がきつい、もっと言えば野辺山の馬越峠の方がきつい、と思っているとそんなに長い距離でもなく、でも二こぶになっているので、一旦下ってまた登って、あとは一気に下る。今年も凍結していなくてよかった。そして、後ろから妙に沢山の人が迫ってきたな、と思ったら、あれ、3時間半のペーサー集団である。え、ちょっと早くない? 昨年はハーフ過ぎてから抜かれているので、この人たち速すぎでは、と思ったのだが、そうではなく、自分が昨年よりのろかっただけでした。余力はある、という気持ちで走っていたが、結局キロ5位で走っているペーサーにはもう付いていけていない。サブ3.5が遠いよ。

急坂降りきって20キロ地点、平坦になり、少し走りやすくなってスピードあげる。道の駅もてぎ、スポドリだけ飲んで通過、真岡鐡道をくぐり、少し進むとハーフのポイント。1時間45分30秒。昨年は1時間43分台でハーフ通過しているので明らかに遅れている。既に2倍したら3時間半超えているし。たまにもネガティブスプリットで走ってみたいものだよ、と思うが、はが路は、ここからがいやらしい長い緩い上り坂なのだ。時々真岡鐡道の電車(1車両)が脇を走る(今年はSLは牽引するディーゼル車の故障で運行してなかったらしい、残念、っていつもタイミングが合わず見たことないのだが)。坂の途中で、最初にわたしを抜いて行った50代女子が一人ペースを落として走っている。このタイミングで抜き返せるとは! 抜いてみたが、結構すぐ後ろに追いすがってきたので、油断したらすぐ抜き返されそうで必死で走る。とはいえペースはキロ5分10秒~20秒程度にまで落ちている。後ろを見たら負ける、と思って(イザナミかエウリディーチェか)振りむかないようにひたすら走る。茂木町から市貝町に入る。町の中心部を抜けるところでは沿道に沢山の応援。甘酒は取り損ねたが、その先で梨ゼリー(昨年もいただいた)を食べる。美味しい。30キロのところで、ちょっと大田原っぽい感じの上り坂。そういえば昨年もここで風花が舞ったのだった。昨年も後半は寒かった...今年は風花は舞わないが、でもずっとずっと寒い。1キロごとくらいにイチゴの出ているエイド(公設私設取り交ぜ)があるが、全部回避。20キロ過ぎでポケットのパワージェルを摂取し、これで最後まで持つかな、と思ったが、30㎞過ぎてまたお腹が減ってきたので、亀井商店トレイルバーをあけて食べる。はが路で自前の食べ物を取っているのも情けない感じだが、これ以上エイドで止まって時間をロスするわけにはいかないのだ。道の駅もてぎ辺りからずっと、監察車が近くを走っていて、片側1車線の道路、反対側は車を通しているので、対向車が来るときは監察車はマラソンコースの中にずいっと入ってくる。邪魔になるほど沢山走っていないので困ることはなかったがやや目障り。30㎞過ぎて数百メートル先まで進んだので、そんなに気にならなくなったが、そんなにスピードアップせず、沿道の人に応援のお礼を言ったり、エイドの人に声をかけたりしながら進んでいた。35㎞過ぎで、毎年気になる「帝国自転車」の看板を右に見つつ進む。水餃子のエイド、豚汁の私設エイド、そして、キロ表示看板にまで書かれている締めのそばのエイド。わたしはまだイザナミ/エウリディーチェに追われているので(というか追われていなくても自分の記録に追われていて)今年も食べないまま通過。イチゴだって梨だって何回見送ったことか。梨ゼリー以外でエイドで食べたのはチョコレート1個だけだよ。この辺の田園風景は毎年ながら、佐倉朝日健康マラソンの田んぼゾーンのようである。最後に向こうの小高い丘に向かい、そこでぐっと坂を上るところまでそっくりだ。まだ田んぼの中にいる。39㎞手前で、突然わたしを抜いて行った人はなんと同じ50代女子のゼッケンを付けている! さっきから気にしていた人ではない? ここでこれだけ余力をもってわたしを抜かしていく走力がある人が後ろにいたってどういうこと? あれ、先に一度わたしを抜かしていた速い人がトイレか何かで知らないうちに後ろにいただけ? そうであってほしい、と思いながら(さっき抜かしていった人の格好をちょっと忘れていて、わからなくなっている)一応必死で追うが、どう見ても向こうの方が速い。焦って進んでいるうちに、来ましたラスボスの坂、佐倉14㎞地点の坂と形態そっくりの急坂。ここも二こぶになっていて、係員の人に励まされながらぜいぜい登り、一旦下り、もう一度勢いをつけて登る。坂の上で、係員の人に「この後は全部フラットですよー」と励まされてラストスパート。少しスピード上げる。本当はさっき抜いて行った人(まだ背中が見える)に追いつき追い越したかったが、向こうもラストスパートかける余力あり。全然追いつけない。でも男の人は何人か抜いた。最後の1キロはキロ5分切れた。最後だけキロ5でもな...。つくばマラソンよりはしっかり走れた気がしたが、結局タイムは2分位しか違わなかった。沿道に人が沢山いて、公園の脇を走り、最後の角を曲がるところが42㎞地点。ゴールゲートが見えて、必死で走る。グロス3時間37分11秒でゴール。水のペットボトルを貰い、靴のチップを外してもらい(最近の大会では大抵高校生くらいの子が大挙してランナーのチップをはずそうと待機してくれている、足が曲がりにくくなっているのでこのサービスは本当にありがたい)記録証発行テントへ。頭の中でドラムロール(昨年もでした)、昨年は驚きの優勝だったが、今年は入賞できるかできないかの瀬戸際。そして、プリントアウトされた記録証を見ると、4位。あー、じゃあさっき抜かしていった人はやはり、先に一度わたしを抜いていた人だったってことね。なんとかイチゴ(賞品)は死守した、とへなへなしつつ、ロッカーに戻ると、近くに50代女子のゼッケンの人が何人かいたので、少し話などする。最後にわたしを抜いて行った3位の人は、一昨年5位(わたしは6位で入賞を逃した)、昨年も5位でわたしが順位を5つ上げたことを覚えていてくれて、恐縮しきりであった。服着て荷物をまとめて表彰式に行く。今年はわたしより先にゴールした知り合いがいなかったので、残念ながら表彰式の写真は撮って貰えず。そして、メダルと記念楯は3位までなので、4位だと貰えるのは賞状と記念品(ミズノのマルチバッグ、衣類の圧縮収納が出来る)ととちおとめ2パックだけ。いいよーそんなにメダルばっかりためても仕方ない(強がり)。記念品は赤羽さんから手渡され、握手出来ました。幸せ。表彰式の後、掲示されている上位入賞者の記録を見に行ったが、昨年のタイムで走れていたら2位にはなれていたということがわかった。結局昨年より走力が落ちていたのが問題だ。ちなみに、5位の人はわたしが抜き返した人ではなく、別の人だったので、あの人は6位か7位になっちゃったのかな。女子は少ないので、途中でも女子頑張れ、っていっぱい言って貰えたし、沿道でずっと女子の順位だけ数えているおじさんが何人かいて(小規模な大会に行くと結構いる)今日も「女子の12位だよ!」(その辺が一番良かった記録)~「女子の25位だよ」まで、何回か順位を教えて貰えた。

表彰式の後は、豚汁を食べに行く。とにかく寒かったので、豚汁がありがたく、お替りして食べてしまった。ここでT党首に会えたので、一緒にバスに乗って宇都宮まで戻り、駅から1キロ弱のスーパー銭湯へ、そして駅前で6人で餃子宴会。上野東京ラインのグリーン車で2次会しながら帰る。寒かったけれど今年もいい大会でした。来年も入賞目指して走るぞ!

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