4章-(4) 湖上遊覧『ツバメ号とアマゾン号』
● ゴードン・ホール船長の案内で、1時間半「コニストン湖」を案内して もらった。日本から来て貸し切り船をチャーターしたのは、3年前、大阪の司書達のグループ以来とのことだった。
1.ウの島
2.アーサー・ランサムが住んだ家
3.ヤマネコ島
4.フリント船長の船がつながれていた島
5.アマゾン川から池→タコの潟→ラグン(浅瀬)
6.アシの茂みにアマゾンたちが船を隠した所
7.アマゾン号のボート小屋
8.ミルクを貰ったスヴェンソン農場
9.カンチャンジェンガのモデルの山 (=オールドマン・オブ・コニストン= 標高 800m
10.ハリハラ農場(ツバメ号の子どもたちが、夏を過ごした寄宿所)など
アーサー・ランサムの物語に登場する印象深い場所を、船長が右に左に指 さしてくれて、教わりながら船は止まったり進んだり。 物語は実在の場所をそのままに描きこんでいたのだ、とわかった。
● ウインダミア湖は3年前に凍結し、氷上ヨットが走った。この凍結は30 数年に一度起こっていると、私は本で読んだことがあった。ゴードン船長はこの時1回だけ凍結を経験した、と言っていた。
オークの木が島周辺にたくさん自生していた。大木が立っている、と目を こらすと、それが皆オークの木だった。
● ゴードン船長はランサムの本をよく読んでいるのか、実に楽しそうにアマゾンたちが船を隠した「アシの茂み」はあそこだ、とか「フリント船長」の船がもやってあった場所など、まるで事実の如く示してくれた。
● 6:30 船着き場に戻り、バスでボウネスのホテルへ向かう。
● 7:05 ホテル・ベルズフィールド着。今夜からHさんと同室になる。彼女は私よりぐんと大柄で美人で、服のセンスがいい。
8:00 夕食。ひと言で言えば、まずーい夕食を10時までかけて、残しつつ 食べて、おお、これぞ噂のイギリス料理!と納得。最初のスープは思いきり塩っぱく、メインのマスの脂ギトギトのフライは、ほとんど味がなく、げんなりする。ポテトはまあまあだが、育ちすぎの赤ラデイッシュがごろごろと姿のままで現れ、3本食べるともうけっこう。
● レコード係の男性が、次々にかけてくれる音楽に合わせて、イギリス人 たちは食事の席を立って、ダンスを始めた。お年寄りも少女たちも混じって、楽しそうだ。
● 吉松氏はいつものジーンズから、さっぱりしたスーツに変身していて、
盛んに誰彼にダンスしようと誘うのだが、誰ひとりのらず、結局彼も諦めることに。それを見ているのも気の毒だったが、気温の高い夕方で、私は気分が悪くなっていて、ダンスどころではなかった。ひと足先に部屋に戻り、薄着に着替えて食堂に戻ってみたが、皆の姿が見えず、諦めて部屋に戻る。
その夜は入浴が12時過ぎになり、薬を飲んで眠る頃には疲れ果てて、明日はどこにも行きたくなーいと、わめきたかった。
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