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片思いはソシャゲ課金みたいなもん

こんばんは。
みなさん片思いってしたことありますか?たぶんありますよね。

私もあるんですよ。案外結構執着が深いタイプなのか、1年3ヶ月片思いしてました。二十代半ばから後半くらいですかね。

一度お仕事でお会いして、その時は何も思わなかったのですが
なんかとあるきっかけでものすごく気になるようになり、道でばったり会わないかなと思ってたら(ちなみに今の夫とは、お仕事で出会いその後しばらくして道でばったり会ったことにより仲が発展したのですよ。)友人の友人だということがわかり、みんなでご飯でもしようということになりました。

彼の後輩も同席していたのですが、後輩さんがね、彼がとても私のこと気に入っていただのすごく褒めていただの、浮かれちゃうようなことを言ってくるわけです。
もちろん嬉しいですよ、憧れていた人が私のこと気に入ってくれるなんて。

そのあとすぐに彼から連絡が来て、その次の日に大事な先輩の誕生会があるから一緒にきてくれない??と。
え、大事な先輩に紹介してくれるの??って、めちゃくちゃ舞い上がりました。
結局、別の用がありお断りしてしまったのですが、クリスマスも一緒に過ごしたいとお誘いがきました。
完全に、そのままお付き合いできると思っていました。

しかし、モテる人だったのでしょうね。正式にお付き合いしようという話にはならず、その人はみんながいる前で「俺は彼女なんていらない」と公言したのです。
しかしその直後には私の耳元でこう囁くのです。「でもまいぷるが一番好きだよ」と。

結局、私と付き合いたいかも。でも付き合いたくないかも。を繰り返され振り回されて、手に入りそうで手に入らない状況を作られ、気がついたら1年と3ヶ月が経過していました。恐ろしいですよね、二十代後半の大事な時期を棒に振ってしまったのです。

で、ふと自分は何をやっているのだろうと我にかえりました。
そして自分自身に問いかけたのです。

「彼の何がそんなに好きなのか。どうして彼がほしいのか。」

返って来た答えはこうでした。

「手に入らないから。」

自分の気持ちに向き合って彼への感情を言語化してみた結果、
それは恋愛感情ではなく、執着だということがわかりました。

そしてこの気持ちって何かに似ている気がすると思ってよーく思い出してみたら、

ガチャ

だったのです。

スマホゲームでよくある課金制のガチャですね。
ソシャゲへの高額課金も問題になっていたりしますが、要するにあれって
「サンクコスト効果」を利用したビジネスですよね。
サンクコスト(埋没費用)効果とはググればいくらでも出てくると思いますが、簡単にいうと「今までお金も時間も労力もかけちゃったし、今やめるともったいない!」と、すでにかけてしまったコストに気を取られてしまって判断能力がバグる心理状態のことをいうみたいです。

ガチャ(ソシャゲ課金)でいいますと、今までかけたコストは単純に、課金した額、ゲームに使った時間等だと思いますが、これが大きくなればなるほど「絶対に取り返さねば!!」と躍起になるわけです。その上で手に入りそうで入らない状況を作られ、こうしてゲーム運営に踊らされて、やめどきがわからなくなってしまうのです。

さて、ここで私の片思いに今までかけたコストを当てはめてみましょう。
まずは時間というコスト。私は二十代半ばから後半という女性としてとても大切な時期を費やしてしまいました。
金額面ではそんなにコストはかかっておりませんが、彼の元に通うと、生活リズムもめちゃくちゃになるしお友達との付き合いも悪くなるし、単純に移動したりという労力もかかっております。
そして何より、気持ちというコストをかけすぎました。一喜一憂の振れ幅がなにぶん大きすぎたのです。ジェットコースターのように気持ちは昇降し、メンヘラになる寸前でした(いやもうすでにメンヘラだったかも)。ここまで頑張ってコストをかけたのだから、なんとしてでも手に入れないと報われない!もったいない!と躍起になっていました。その上で手にはいりそうで入らない状況をつくられ、こうして彼に踊らされて、やめどきがわからなくなってしまったのです。

ほら、ガチャと一緒でしょ。

結局その仕組みに気づいてからはサッと気持ちが引いていき、無理なくその片思いを終わらせることができました。ちなみにその彼は数ヶ月後に結婚を発表してましたね、なんやねん。

恋愛に限らず、何かが諦められず苦しいと思い悩んだときは自分の感情を整理して、できることなら言語化してそれはどうして起こっているのか分析するといいです。
分析した上で、やはり必要ならば追い続ければいい。
だけど、ゆがんだ執着だったり、意地になっていたり、ましてや相手に踊らされてやめどきがわからなくなっているなら、今の自分の心理状態ってバグってんるんだなって認識して考え直したほうがいいです。

ってわたしもクールに語っちゃってますが、もうここに来ないんだって最後に思い出の街を一人で歩いたときは涙出ちゃいましたよ。

大丈夫、つらいのはみんな同じ。

以上、恋する乙女へ。






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