手帳のススメ

わたしの手帳。

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近年は1年ごとに毎年買い換えるノートタイプの手帳が主流の世の中のようだが、

わたしの手帳は今どき少ない、毎年中身を入れ換えるリフィルタイプ。

ブルガリの黒革の手帳(と言うと響きは良いが)は、新入社員の初ボーナスで買ったもの。

初ボーナスで絶対にずっと使える手帳を買う!と意気込んで、たくさんお店を廻って廻って、たくさん悩んで買ったもの。

もう10数年前のこと。

最終的に大好きなピンクか黒か迷って、黒を選んだ。


ピンクが好きだし服装も派手なものを好み、童顔のわたし。

「手帳は大人っぽいんだね」

と言われ

数年後には

「リフィル型の手帳使うの珍しいね」

と言われるようになっていった。


それでも今もなおこの手帳を愛用している。

四隅は少しくたびれてきたけど、毎日持ち歩いても汚れは目立たない。

黒を選んで正解だったな、と思う。

まだまだ使える!

愛着のある手帳だから、流行りに負けずに毎年リフィルを買い、マンスリーとウィークリーを入れ換える。

メモやアドレス部分はそのまま引き継ぎ。

友達の誕生日を前年同様に書き写す。

それが毎年のルーティン。


ウィークリーはたくさん書き込めるタイプの、見開き1週間。

そこに毎日の出来事を書き記す。

昔から書く内容は変わらない。

好きな人との間に起こったことや、ライブでの推しの様子、見た映画、ごはんのお店…

人に見られたら恥ずかしいことばかり。


こんなわたしの手帳だが、なんと昨年、リフィルを買ったにも関わらず、入れ換えることもなく、一度も書き込むこともなく、ついに1年間出番がなかった。

一昨年の途中から好きな人とずっと一緒にいられるようになったことになり、日々の出来事を手帳に書くまでもなくなった

とも言えるのだが、そんなことより、自分の怠慢である。


幸せな毎日。

映画も月に何本も観に行くし、レンタルもする

毎日ごはんを作るし、休日は外食もする

住む場所も変わって、初めての場所にもたくさん行った

なのに、振り返ろうと思ったら、覚えていないことが多すぎた。

映画もごはんもお出掛けもたくさんすぎて、いつ、なにを、どうしたか、どういう気持ちだったか、思い出しきれなくなってしまった。


だから!今年は1月1日から毎日書き記す!絶対!

遠い記憶も、手帳に書かれた文字を読むと、その日のことが、そのときの気持ちも含めてよみがえってくるから!

毎日ころころ変わる、忘れたくない大切な感情、ときどき思い出してあの頃の気持ちにもどってみたい。

きゅんきゅん、わくわく、どきどき、つーん、むかむか、しくしく…ぜんぶぜんぶ大切な気持ち。

過去を忘れたくなったらそのときは捨てればいい。でも、昔の自分の大切な感情だから、いつまでも大切にどこかにしまっておきたいなと思うのです。

それがわたしは、手帳の中なのです。

だからわたしは、手帳をススメる。


みなさんは、どんな手帳を使っていますか?


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