「恐怖」 スマートフォンを残して死ぬことのリスク
葬儀後の課題:デジタル遺品
亡くなった故人のスマートフォンやパソコンのことを「デジタル遺品」と言います。
皆さんは自分自身のスマートフォンやパソコンが、自身が亡くなったあと、どうなるのか考えたことはありますか?
近年スマートフォンの普及に伴い、その方が「亡くなった場合のスマートフォンやパソコンがどうなるのか」という問題が多くなっています。
自分自身がもし亡くなってしまった場合、スマートフォンやパソコンの後処理、LINE、Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSは誰が処理をするのか…💦
スマートフォンやパソコンの中身を見られたくない人も、かなり多いのではないでしょうか?
恥ずかしながら私もその一人です💦
スマートフォンやパソコンを残してしまうと「不具合なこと」ばかりであり、残された遺族も対応に困ることが多くあります。
問題①スマートフォンのロック解除が大変すぎる
まずスマートフォンのロック解除の問題があります。
原則スマートフォンは「契約者自身」でしか、ロックを解除することができません。
以前Appleの事例で、事件性があるので亡くなった人のスマートフォンのロックを外すように、AppleがFBIより依頼を受けましたが、Appleがプライバシーの保護を理由に「認めなかった」という事例がありました。
その結果オーストラリアの一企業がロックを解除するという事態となりました。
ちなみにこの時のiPhoneのロックは「4桁のパスワード」であり、現在の「6桁が主流のパスワード」では、ロックを解除する術は今の所ないそうです。
亡くなった人しか「そのスマートフォンのパスワードを知らない場合」、二度とそのスマートフォンは開けることができないことになります。
もし、亡くなった方のスマートフォンに「パスワード」「暗証番号」などが保管されていたらと考えると、残された遺族が困ってしまう事態が今後増えると思われます。
ちなみにiPhoneのロック解除(4桁)は日本でも行おうと思えばできると言われています。
しかし専門家に伺いましたが、その費用は60万円〜100万円と高額となります💦
しかも、成功する確率は100%ではなく、開ける試みするだけで上記の費用が必要との話でした。
問題②:故人のプライバシー問題
スマートフォンやパソコンには「その使用者のプライバシーに関するものが沢山あります」
故人が、他人に公表していた趣味などの情報であればいいのですが、「誰にも見られたくないもの、知られたくないもの」を保存している人の方が多いと思います。
「特殊な趣味」のものであったり…中には「浮気の証拠」になるようなものを保存している人も多いと聞きます。
特に男性は自分のスマートフォンにそのような写真を残す傾向が強いと言われています。
仮に写真のアプリから証拠の写真を消しても、今のスマートフォンやパソコンでは「クラウド上で同期」をされてしまい、証拠が復活します。
データを消すのであれば、クラウドの確認をすることを忘れてはいけません。
とある経営者の中には「自分が死んだら、自分のスマートフォンとパソコンを誰にも見られずに然るべき処理をしてほしい」と本気で頼む人もいました💦
私も何度か「その手の専門家を紹介したことがあります😅」
しっかりと後処理をしておかないと、自身が亡くなってからも「恥」をかく可能性があります😅
亡くなってから、「もう一度死ぬことになる」
その人が亡くなることは「肉体的な死亡」ですが、亡くなってから「尊厳も無くす」こともありえます。
本人が世の中からいなくなってしまっても、スマートフォンやパソコンが残っている限り、その人の記録が残り続けます。
もちろん残された遺族のために、残しておくべき情報や写真なども思い出は大事にするべきです。
しかし、
誰にも知られたくない、
誰にも見られたくない情報はちゃんと後処理をしておいた方がよいのではないでしょうか💦
参考書籍
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