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雑記:バトルものが苦手

 勧善懲悪以外のバトルものが長らく苦手だった。理由はまあだいたいバトルものといえば熱血、メカ、少年あたりと相場が決まっていて、退廃エモやら美少女が好きな僕にはぴくりともこないとか、いろいろある。あるけれどやはり一番大きな理由としては、バトルものは概して『メンコバトル』になりやすいからだ。

 メンコ遊びは皆さんご存知だろうか。地面に『メンコ』を置き、近くに自分の『メンコ』を叩きつけて、置いてあった『メンコ』をひっくり返す遊びである。つまり、伏線のない新たな強敵が突如登場し、伏線のない新たな技を主人公が突如編み出し、強敵を撃破する……そういう『新展開』が延々と場面をひっくり返す戦力のインフレーションがバトルものでは起きやすいと解釈していて、僕はそれがほんとうに苦手だったのだ。

 小学生の頃から好きだった漫画を、完結を機に売ってしまったのもそのせいだった。詳しく名前は出さないが、規格外の超能力者女子三人組と超能力者を持たない一般人男性の四人組を描く某漫画を僕はそれはそれは愛していて、特に少佐と呼ばれるキャラが大好きだった。だが……高校生編の途中からはまさに『メンコバトル』の様相を呈してきて、僕はついにギブアップした。松風は敵なのか味方なのかどっちなんだよ。少佐がショタだった頃が一番よかった。

 今のところ、今まで読んだ漫画の中でメンコバトルにならないバトルものはワールドトリガーくらいしか思いつかない。おすすめの漫画があったら教えて欲しい。

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