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宮本輝さんのエッセイを読む

 昨日、今日と日本列島全体が暑くなったようですが、子供達の夏休みも始まり、街中は少し様子が違うように感じます。

北海道は、夏が短い、8月のお盆が過ぎるとサアーっと秋風が吹き始めます。
それ故、短い夏を思いっきり楽しもうとするのですね、自然に。

近所の家でも、晴れの日は庭でバーベキュー、ジンギスカン、、また、晴れて暑い日は庭で流しそうめん、、家族や親類が集って賑やかに楽しんでいる姿がみられます。

我が家は、従兄弟、従姉妹が本州から、海外から子供を連れて来ますので、長逗留になります。
冬と夏、、、私はまた、子供担当で大忙しです。

ちらっと、仕事してた方がずっと楽と、口から出そうになります。子供の成長は目を見張るものがあり、特に男の子は、、活発過ぎて、ひやひやするばかりで、疲れ果ててしまうのですが。

台風も動き出しているようです。
従姉妹達が台風に遭遇しないようにと祈りつつ。

宮本輝さんの作品は、「泥の河」「錦繍」「優駿」「流転の海」など、沢山、沢山、面白い作品があります。
十代の頃から大好きで、だいたいは読んでいると自負していますが。
家にあったのですね、家族の誰か彼かが読んでいたのですね。

宮本輝さんは、現在は71才ですが、幼い頃は体が弱かったそうで、医者に、二十歳まで生きられるかどうかと言われたとか。そうすると、両親に溺愛された理由も分かるように思いますが。一人っ子ですし。

エッセイだったと思いますが、または、作者のお父さんの自伝的小説「流転の海」で発見したのか、、体が弱かった、二十歳まで生きられるかどうか、、その部分に、私は驚きながらも、

わあーっ!! 同じ、、私と同じ!
お父さんが年をとってからの子供!
それも同じ!
お父さんは実業家!
それも同じ!
溺愛されて育つ!
それも同じ!

同じ、同じが沢山あって、、作品そのものが好きより、似たような運命の作者、、そちらに興味の根源があったようですが。

ストーリーテラーですね。宮本輝さんは。
そして、エッセイを読むと、溺愛されて育ち、
その後、お父さんの事業の失敗でどん底に。
貧乏、病気。

凄まじい経験があるのです、、そのような経験が
ストーリーテラーと云われる作品をぐんぐん書かせたのではと。

私は幸か不幸か、、そのような凄まじい経験はありませんので、父に感謝しながらも、

宮本輝さんは、これだけ生きているのだから、
私も大丈夫と、、生きる自信をもらっているようです。

病気はないけれど、虚弱体質というのが、ある意味では、ややこしいのでしょう。
弱いからと甘やかしてはならない、敢えて厳しく、、親の厳しさのお陰でもあるのでしょうが。
小さいけれども、元気にしています。

2017年に文庫版にするに際して、5作品プラスして完全版としてありますが、

この作品は、売るために書かれたものではなく、
京都の料亭「高台寺 和久傳」が、お客様に無料で差し上げる冊子「桑兪」に執筆したエッセイを集めたものです。

自由に書いて下さいと言われての作品ですから、
また、売るためのものではないので、

のびのびと書かれています。

ご自分のこと、執筆の裏話、兄弟がいたこと、
「優駿」を書くために、馬主になったこと、、
ご自身の病気について、、などなど、

とても面白く読めました。
関西の人です、神戸の震災にもあわれて、家も無くされています、、また、芥川賞の審査員をされていましたので、チクリと最近の文学界についてのイヤミも。

私は、「殺し馬券」という言葉を初めて知り、今、調べていました。
一生に一度しかできない買い方。納得しましたが、相当にお金は必要だなと。
こんなことを読むと、宮本輝さんの中には、やはりお父さんの血がドクドクと流れているのだなと感じました。

親子は、似ていないようで、必ず、どこか似ているもの。

親を粗末にすると必ずしっぺ返しがあるとは、
はて、、私は誰に教えられたのか。

「流転の海」は、30年以上にわたって書き続けてきた大河小説ですが、、作者は、終われなかったのではと。あれを書いて、これも書かなければ、、父のことが、いずれは、自分が年をとってきて、父と自分が重なり、、すると、まだ書いておかなければとなったのではと。

まだまだ、面白い作品を深い作品を書いてほしいと願っています。

ちょっと窓を開けてみると、

風が涼しい!!

ありがとうございます。嬉しいです!
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読むこと、書くこと、描くこと、弾くこと、綴ることが好きです。
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