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健康診断で引っかかって緊急で呼び出された話

コロナが流行りだして、少しずつお茶の間にも危機感がにじんできた2020年3月のこと。

当時会社員だった私は、お勤め先で受けられる健康診断に行きました。

今となっては笑い話だけど、
これが本当に大変だったんです。

そのときの心境と、「健康診断は大事だよ」ということを伝えたくて、noteに残しました。

※このnoteは2021年11月に加筆修正を行っていますが、実際に起きた描写はほとんど事実を変えずに書いています。

まず私のこと

こんにちは。しらゆきえなです。
普段は色々仕事をしながら、役者したり、なんか色々やってます。頑張って動画編集もしています。

2020年の3月と言えば、前の月に誕生日迎えたばかりの24歳。

当時は都内で会社員でした(今は辞めて個人事業主です)。
苦手なものは注射と採血と点滴。いつも病院の採血でビービー泣いて、看護婦さんに励まされています。

ちなみに既往歴↓

1:頭をちょっとだけ手術したことがある。(5歳)
2:急性腎盂腎炎になったことがある。(18歳)


会社の健康診断で泣いてた

針が怖くて。
健康診断とか受けた人はわかると思うんですけど、ボトルみたいなのに名前が書いてあって、「名前と年齢間違いないですか~?」と聞かれてから打つアレです。
ばっちり3本分抜かれてへろへろ。よくあんなことされてから仕事出来るよねみんな。

私は「迷走神経反射」という症状になりやすいため、注射や採血は横になって打ってもらうようにしています。
この場合、他の人とは別のところに案内されることが多いわけですが、この日担当してくれた看護師さんが2人がかりで、

「大丈夫よー!」
「頑張れ!」

ってめちゃくちゃ大きな声で応援してくれるもんだから、同じ時間帯に診断してた会社の上司や同期の子に「出産並みの応援だったね」と言われました。


もろもろ診断が終わって、最後は内科の診察。

診察はその内科の院長(男性)が診てくれることに。

それでね、問診で「どう?具合悪いと思うことない?」みたいな事を聞かれるわけですよ。

「まぁ採血したあとなんで今の気分的には最悪ですね…」

としか言えないわけですよ。


正直、ここでちゃんと直近のことを言わなかったのも良くなかったと思うんです…。


今だから言うけど、実はこの日からおかしいっちゃおかしかった。

まずこの日、頭が死ぬほど痛かったのです。

寒暖差だの、気圧か高いだの低いだの色んな要素はあるけど、私の場合は頭を手術したことがあるので、手術で切っちゃった筋肉の場所的に頭痛くなりやすい体質だとのこと。
これは脳神経外科のお医者さんに言われたから、気圧の変化などで頭痛くなることに関してはもう諦めてはいるんですが…。

「いつもの頭痛だ…」と思っていたし、周りも「採血したから元気ないのかな?」程度で、仕事を早退するというようなことはせず、普通に定時まで仕事をしました。


そして翌日、

めっちゃ頭痛い。
会議終わったあとに机に突っ伏したし、全身に刺激が走り回るほどの痛みと、体のだるさが……。

「うーん?なんだこれは……」

あまりにもひどいので市販の頭痛薬を買ってきて飲みました。やっっすいやつ。
ちなみにこいつの出番はここでおわる。



急な呼び出し

そしてその次の日。
会社に私宛に電話が掛かってきました。

相手は健康診断を受けたクリニックの検査員さん。

まず最初に「その後、体調どうですか?」と聞かれました。

「え?採血で具合悪くしてたのを気にしてくれてる?アフターケアめっちゃいいじゃんここのクリニック」と思った。ほんとアホ。







検査員さん「実は、採血の結果、とある数値が異常に高くて、出来れば今日中にでも来てほしい」






私「高い…?低いじゃなくて??」

と字面で見るとお嬢様みたいな返しをしつつ、話を聞くと、



検査員からは詳しいことが言えないので、ドクターの話を聞けと。



こわ。



急な呼び出しは誰にでもある。(らしい)

「健康診断 呼び出し」みたいなので検索すると
「要精密検査」みたいな反応が出やすくなる40代ぐらいの書き込みが多く、20代で呼び出される事なんてあるのか?というほど情報がなく、余計不安になる私(早く病院へ行け)

一応ココ最近は新型の感染症も怖いので、夕飯を食べたあとぐらいに熱を測るようにしていたし、心当たりなんて……





いや、ある。


あるけども〜〜〜。
でもそんな、急に呼び出されるようなあれじゃないでしょ〜。

しかも、「とある数値が高い」とだけ言われたので、余計に分からない……。それが怖い。

電話で「数値が低いじゃなくて?」と聞いたのは、鉄欠乏性貧血の話かと思ったからです。それならまだ心当たりがある。すでに言われてるから。


高いってなんだ??高血圧症か?血糖値か??




クリニックに行った

健康のことだし、如何せん電話かかってきてすぐにでも来いという脅しめいたことを言われたら、正直仕事なんて手につかないので、事情を話して病院へ。

「すぐにでも行きな!」と言ってくれた勤務先には本当に感謝しかない……。

万が一何かあったら確実に迷惑がかかりそうな身内にも移動中に連絡しながら向かうことに。


到着すると、受付で問診票を出され、「今日はどうされました??」と聞かれる。

どうされました??もなにも「電話があって呼ばれたので来た」としか言えない。

「すみません、呼ばれたのできました……」

受付の人「あっ、そうなんですね、えーと……」

検査員さん「あ!こんにちは、ありがとうございます。すぐお呼びするので、問診票と体温お願いしますね」


そしてその場で熱を測ると……




37.9度。

おや????





そしてドクターに呼ばれる。


もうこの辺りから完全に「言われたから話を聞く」みたいな感じで振り回され、全くと言っていいほど自分の意思がない。

というか、世間がこれだけ大騒ぎしている中で、熱があったことに気付かないというアホっぷりに落胆していた。


そういえば小学生のときにインフルにかかった時も、別に何ともない、なんなら「あ、今日なんか調子いいな?」と思って朝ごはん食べてたら、親に「なんか変よ?」と言われて熱測ったら高熱だったなんてこともある。どこまでもぽんこつである。





それで何のことだったのか?


名前を呼ばれたので部屋に入ると、内科の診察の時のドクターが座ってた。

ドクター「最近疲れやすくない?」

私「そうですね、結構…ここ最近は特に」

ドクター「具体的にいつ?」

私「疲れてソファで寝てしまうと言うのは…年明けぐらいからですね。ここ最近は頭も痛くて、頭痛薬を買いました。あと今腰痛いです。」

ドクター「そう…体重は?最近減ってる?」

私「…いや変わらないですね」

ドクター「そっか、鼻血でるとか、気になる症状ある?」

私「鼻かむと血が出るときはありますけど…ドバドバ出ませんね?」



お察しのいい皆様はお気付きだろう。


これ、ちょっとやばいかもって話だった。
あくまで「やばい可能性がある」という話だけど。







「あなたね、白血球の数値がとても高いのね?普通、10000以下ぐらいが正常値なんだけど、あなたの場合、21000を超えてるの」



は?(ほんとに声出た)


「紹介状書くから、すぐにでも精密検査してきて。」



えっ、

えっ???




白血球が多いということで考えられること

白血球が多い、ということは体が病気と戦ってくれてるということ。

しかし、白血球が多いということですぐにでも検査してきてと言われるのは「急性白血病」「慢性白血病」の可能性が少しあるということ。

何かしらの感染症などでも数値があがるということはあるけど、普通の風邪でももっと低い(らしい)。


「白血病も、今は治る病気だから…」と言われました。



やめてくれ!!!



・白血病の疑いがあるっちゃある
・白血病では無くても、治療は何かしら受けないといけないから、検査してきて治療しないとダメ
・とりあえずここでは精密検査が出来ないので大きな病院で見てもらってほしい



ドクターの言うことをまとめるとこんな感じ。紹介状をもらい、こんどは大学病院へ……。


めっちゃでけえ病院

たとえばこちら。
西新宿にある東京医大ですね。

こういった大学病院や医療センターといったところに、紹介状を持って精密検査してもらうわけです。

ちなみに、私は頭を手術したとき、耳鼻科から紹介状を書かれて国立の医療センターに行ったら、医者が私を見た瞬間に「これは入院ですね」と言ってきたことがある。
だから紹介状で病院に行くのが死ぬ程怖い。

とりあえず紹介状片手に、病院へ。
この時点で熱があるので、まじでふらふら。


紹介状をとりあえず受付に見せて、何科に行けばいいのかを聞く。(大きな病院だったのでなにがなんだかわからない上に、熱で何も考えられん)

血液を見てくれるところに案内され、待たされていたところ、
もうふらふらしてしまって看護婦さんを呼び、ベッドで順番を待つことに。




この時点で、13時過ぎ。



この日、病院を出るのは18時前だった。



長くなりすぎたので、次回に続く。

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