病院に緊急で呼び出された話(後編)

前編も読んでくれ。


思えば、私は365日健康でい続けた試しが無いかもしれない。

なんというか、2〜3ヶ月に1回はなんかしら怪我したり病気したりしてる。

インフルエンザという言葉を覚えた小学一年生の冬には、ばっちりその洗礼を受け、

急性の腎盂腎炎になったときも、
学校の公演の配役が決まって、まぁまぁ出ずっぱりな役を頂いた2週間後?ぐらいに緊急入院する羽目になった。

⬆このとき、マジで配役変えられると思って、お医者さんに泣きながら「入院以外の方法はないんですか?」と聞いていた。どこまでもアホである。そんなものあるわけない。

なぜなのか。なぜ私はいつもこうなのだ。

ーーーーーーーーー

ほぼ気絶してた。

気絶っていうか、なんて言うんでしょうね?

とりあえずたまたま近くにいた看護婦さんに

「ベッド使わせてください」

とだけ言って、
ベッドいって、そこから、暫く記憶が無い。

2日ぶりの針

体のだるさで目が覚める。

すると、内科の先生が声をかけてきた。

「紹介状見ました。とりあえず、大きな病気じゃないかどうか見るために、遺伝子検査します。」

もう遺伝子検査がなんのことか分からない。

「お、オネガイシマス…」
絞りカスのような声でとりあえず返答するしかない。はやくこの地獄から抜け出したい。

どう地獄なのかというと、死ぬほど息苦しいのだ。

身体の節々が痛み、呼吸が肺の奥まで入っていかない。

これは、インフルエンザか??さっきの走馬灯は伏線か?

よくよく聞くと、遺伝子検査は血を抜いて行うらしい。

またしても針である。いい加減にしてくれ。地獄×地獄。

苦手なものは注射と採血と点滴。

いつも病院の採血でビービー泣いて、看護婦さんに励まされる。

前回の記事でも軽く触れたが、とにかく私は注射が嫌いなのである。

なぜ???
胃腸炎になったときもそうだけど、
こっちはしんどいほど具合悪いのに、さらに針を刺すのはなぜ??

いや、違う。

なぜ針を必要とする体調不良をしょっちゅうしょっちゅう起こすのだ私は!!!!!!

ちなみに、この胃腸炎になった時の針は、
私が身体の中の何から何吐き出して、いよいよ干枯らびるって状態までまできてしまい、

「薬を飲ませても吐くから、注射で入れましょう」というお医者さんのナイスピッチングだったのである。

そんときは肩に注射された。肩のヴァージンを奪われた(?)


血液検査のため、血を抜かれた

この検査の担当の人がとてもいい人だった。

・刺す時に「チクッとしますねー」とか、そういうのじゃなくて、お喋りしてほしい
・多分すごい泣くけど、暴れはしないので、そこは大丈夫だと思う
・貧血なので、もし具合悪くなったら言います

ここまでちゃんと説明したら、

「分かりました、大丈夫ですよ、私、採血自信あります。」

と返してくれた。

.

最初説明してくれた時は、淡々と話すだけの印象だったけど、
泣きながら一生懸命気を紛らわせようと私がぐっだぐだな話をしても、「そうなんですかー」「注射嫌いなひとは多いですよ、大人の男性でも暴れてしまう方もいますから」とか、相槌だけじゃなくて、たくさん話を返してくれた。

全部終わったあと、真っ直ぐ私を見て
「終わりましたよ、よく頑張りました」
と言ってくれて、それだけで孤独感とかが少し抜けた。
あと嬉しくて泣いた。

まぁ、その後すぐに結果が出るとか、そういうことでも無かったらしいので、
私はそのまま泥のように眠った。(気絶ともいう)(言わない)


とりあえず帰ることに

血液を使った遺伝子検査の結果は当日出ないらしい。
なので、翌週にもう一度、血液をとって白血球の数を確認するとのこと。

その時に下がってたらいいけど…みたいなことを言われたけど、
まだへろへろのへろ状態な私は、とにかくそこを聞くだけで精一杯だった。
(会社にも連絡しなきゃいけないので、一時的に脳のリソースを使った感じがして逆に疲れた)

もう受付時間が終わって、すごく大きな病院だったのに、
とてもがらーーんとしてて怖かった。

「もしこれで入院したら、入院Youtuberになってやる」と知り合いにLINEしてるぐらいには気持ちが錯乱してた。

.

.

そして、この日1番の恐怖に巡り会うことになる。


お会計

幸運なことに、財布には2万円入っていた。
普段こんなにお金を持ち歩くことはないけど、何故か入ってた。

とりあえず、2万超えることはないでしょ…と思い
お会計通したら

.


.


.


.

.



.



.

29000円と出てきた。


ばかやろう。

足りねぇ。

.


滅多に使わないクレカをきってしまった。

なんなんだマジでこの日。

Switch買えたじゃん。

なんなんだ。


.

そう思いながら、ふらっふらの状態で帰路に着いたのである。


まだもう少し後日談あるので、
だいぶ間空いちゃったけど更新しました。

とりあえず、なにが言いてえかというと

.


.



.



.



.
身体壊すと買えたはずのSwitchが買えなくなる
.


みなさんもどうか、ご自愛ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?