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花粉症に負けないメンタルヘルス

本日は「花粉症はすごく大変なものだから、この時期に精神病んでも仕方ないよね」みたいなお話です。

花粉症の時期に限った話でもないですが、ついつい「もっとがんばらなきゃ」とか「なんで自分はこんなこともできないんだろう」とか、自分を追い込みがちな方はよかったらご覧ください。

くしゃみや目のかゆみもやばいけど睡眠不足も結構やばい

スギ花粉飛びはじめ予測によれば、東京では2月下旬の時点でピークを迎えているようです。

花粉症でお悩みの皆さまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。某ウイルスの影響か、なんだか今年は花粉症の話題をあまり聞かない気がします。単にフリーランスになり人と会わなくなったせいかもしれません。

わたしはほぼ終日家に引きこもって作業しているおかげか、幸い今年はまだ症状を感じずに済んでいます。

が、いつ来るやもしれぬと戦々恐々とする毎日です。

さて、花粉症といえばくしゃみや目のかゆみといった症状が注目されがちですが、わたしが花粉症を実感したきっかけは睡眠不足でした。

実感というよりも、認めずにはいられなかった、というニュアンスの方が近いです。

明らかに普段通り、あるいはそれ以上の睡眠時間を確保しているのに、日中眠くて仕方なかったんですね。

くしゃみも目のかゆみも我慢できるレベルだったのでかたくなに花粉症を認めずにいたのですが、睡眠不足はどうしようもありませんでした。

車に乗るのも怖いし、仕事は集中できないし、イライラしっぱなしです。市販薬を飲んだら飲んだで、副作用でさらに眠くなるわでもうウンザリ。

それでいて「絶対に花粉症のせいだ」と決めつけられないのが何よりストレスでした。

調子がよければ多少眠くても仕事はできるので、

集中できていない=花粉症による寝不足のせい

ではなく、

集中できていない=自分のせい

とどうしても思い込んでしまっていたんです。

これがほんとストレスで、花粉症の時期は憂うつで仕方ありませんでした。

ただ、とある論文によると、このときの憂うつさはどうやら自己嫌悪ばかりが原因ではなかったようなんです。

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花粉症の時期は憂うつで仕方がないけど、この憂うつさは精神的なものばかりではないかも

参照した論文は、「鼻呼吸障害の精神に与える影響」というもの。

そもそも、花粉症により睡眠不足になるのは「鼻呼吸ができなくなるため」です。

論文によれば、鼻呼吸ができないだけでこんな影響をもたらすと言われています。

アレルギー性鼻炎を持つものは,健常人に比べ睡眠の質が著しく障害され,気分の障害,日常の活動性や QOLに深刻な影響をもたらす

また同論文の中では、

睡眠中の口呼吸が睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の原因となる
(中略)
ADHDといびきとOSASとの関連性を示唆した論文がいくつかある

という言及もあります。

ADHDというのは注意欠損・多動障害のことで、平たくいうと集中力が散漫だったり、動いていないと落ち着かなかったり、といった症状のことです。

単純に考えれば、花粉症やアレルギー性鼻炎による鼻づまりで睡眠の質が低下し続けると、気分の障害や脳の障害となって現れかねない、と捉えてよいでしょう。

さらに、睡眠不足が招くリスクについては、フィリップスジャパンのこちらが分かりやすかったです。

挙げられているリスクを箇条書きで列挙します。

・増大するストレス
・免疫システムの弱化
・体重増加
・認知機能の障害
・気分の変動
・血圧の上昇
・事故増加のリスク
・慢性疾患のリスクの増大

見るだけでめまいがしてくるようなラインナップですね。。

花粉症のやばさは鼻呼吸ができないことによる「睡眠の質の低下」

話をまとめます。

花粉症の何がやばいって、それは鼻呼吸ができなくなる点だということ。

鼻呼吸ができなくなると何が起きるかというと、OSAS(睡眠時無呼吸なんちゃら)などにより睡眠の質が著しく低下してしまうということ。

そして睡眠の質が低下して睡眠不足になると、あらゆるリスクに繋がる恐れがあるということ。

それでもって、さらに花粉症がストレスフルな点は、「それが100%花粉症のせいである」と言い切りづらいことではないかと思っています。

だからこそ、この時期に調子を崩された方は、ぜひ花粉症を疑ってみてください。過度ながんばりとか踏ん張りとかでなんとかしないようにきをつけてください。

別にこの時期に限った話でもありません。

「もっと頑張らなきゃ」とか「なんでこんなこともできないんだろう」とか、そんな風に自分を追い込んでしまいそうになったら、「今はできないんだなあ」と受け入れてみてください。

花粉が収まったらできるかもしれませんし、寝たらできるかもしれません。あるいは、ご飯を食べたらできるかもしれません。

そんな感じで、のらりくらり生きましょう。

おまけ:睡眠アプリ

そもそも睡眠の質が低下してるかどうか分かんねえよって方には、こんなアプリの導入がおすすめです。

私もここ2ヵ月くらい毎日使ってるやつです。無料でまったく問題なく使えてます。

こんな具合に睡眠状況が可視化されます。

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睡眠効率に関しては、正直目安や平均値などはよくわかってないです。ただ、毎日計測していると「めっちゃ効率の悪い週」とかあったりして、そういうときは確かに疲れを感じていたりしなかったりします。

変化率が目安になりそうなので、普段から記録することが大事っぽいです。

アプリ自体の使い方については、めちゃくちゃ丁寧に解説されてるnoteがあったので、詳しくはこちらをどうぞ。

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