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独立1年目のWebライターが2020年をふりかえる

今回の日刊かきあつめのテーマは #2020年のふりかえり 。ライター集団かきあつめでは毎年末年始に「ふりかえり」やら「抱負」やらをテーマにnoteを書いているので、そのnoteをもとにふりかえっていこうと思います。

今年の初めに書いた「抱負」はこちら。

過去の自分を客観的に見つめられるというのは、継続的に文章を書く大きなメリットの一つですね。そして、さらっと「毎年やっている」と言えるくらいこの日刊かきあつめが続いていることも感慨深い……。

さて、前置きはそこそこにさっそく2020年をふりかえってみましょう。前半は抱負の達成度合いについて、後半ではコロナの影響やWebライターの仕事についてふりかえります。

2020年の抱負

まずは年始に自分で立てた抱負のおさらいからです。今年の1月、私はさきほどのnoteの中で次の目標を立てていました。

「やりたいことだけをやって、心身に余裕を持って豊かに暮らす」

この目標を実現すべく、次のように行動目標も設定しています。

①毎日noteを更新する
②カウンセラーの教材を期日通りに消化する
③ブログ隔週更新&YouTubeチャンネル開設
④筋トレ&生活リズムを整える

さらに、行動目標一つひとつの達成度合いを測るために、「毎週&四半期に1回ふりかえること」まで決める徹底ぶりでした。

2020年の抱負の達成度合い

これだけ気合いを入れて設定した目標の達成度合いのほどはどうだったかというと、細かい目標はぜんぜん達成できませんでした。もう清々しいくらいさっぱりです。

達成できなかったというか、そもそも覚えていませんでした。毎週&四半期のふりかえりにいたっては一度もやっていません。正直、こんなの書いたっけってレベルです。。

一番大事にしたかった目標、「やりたいことだけをやって、心身に余裕を持って豊かに暮らす」に関してはまあまあ意識できましたが、月末の繁忙期に休む間を惜しんで仕事しちゃってる時点で、達成度合いのほどはたかが知れているでしょう。

2020年の抱負の達成度合いはそんなさんたんたる有様でしたが、しかしそんなことは大した問題ではありません

気合いを入れて立てた抱負を忘れてしまったことは非常に残念ですが、しかし2020年をふりかえるうえで大切なのはここからなのです。

2020年のふりかえり①:コロナの影響により引っ越し

2020年をふりかえるにあたって、新型コロナウイルスの影響は無視できません。コロナの影響で、年始に立てた抱負や目標を達成するどころではなくなったという方も少なくないのではないでしょうか。

我が家もその例にもれず、まずコロナをきっかけに引っ越すことになりました。

夫婦2人と猫1匹で8帖ほどの1Kに住んでいた私たちは、外出自粛になった途端に息苦しさを感じるようになってしまったのです。息抜きに外で仕事することもはばかられ、仕方なく同じ部屋でパソコンに向かい続けるものの効率は上がらず、しかし書けなければ稼げないので環境を整えるお金もいつまでも貯まらず、独立1年目の焦りもそこに拍車をかけます。

そんな悪循環に陥り、夫婦間でのいさかいも増えました。コロナ前なら、時間が解決してくれたであろうちょっとしたいざこざです。しかしコロナ後は、外出するという逃げ道がなくなったことにより、そんなちょっとしたいざこざも消化するまでに時間がかかります。

どちらが悪いわけでもない、出口のない口論のようなものは以前からありました。このタイミングでなければ、それを問題と認識することさえなかったかもしれません。そんなささいな問題を直視せざるを得なくなったのです。そこまで追い込まれたことで、ようやく引っ越しを決意することができました。

今の状況になる前から夫婦で在宅勤務をしていたので、近い将来引っ越すつもりではあったのですが、独立1年目ということもあり「お金が貯まるまでは我慢しよう」と話し合っていました。しかし今の状況が続けば、お金よりも大切ないろいろなものを失うかもしれない。そのことに気づかされたのです。

そこまで追い込まれなければ、フリーランスになって1年目のお金がない中で、貯金を使い切ってまで引っ越す決断はできなかったでしょう。もしも引っ越しを後回しにしていれば、いま取り組んでいる仕事のいくつかはタイミングを逃して引き受けられなかった可能性があります。

詳細は後述しますが、早い段階で引っ越す決意を固められたことによって、十分な作業環境を構築することができたのです。

ちなみに、引っ越し費用はちょっと足りなかったため親に借りました。独立直後で税金やらなんやらを支払ったばかりで、ほんとギリギリだったのです……。

2020年のふりかえり②:1人前のライターになった実感

引っ越しをした5月の段階では、親にお金を借りなければ引っ越しすらままならない経済状況でしたが、その後友人知人を中心にお仕事をいただく機会に恵まれました。

特別定額給付金のタイミングも良く、なんだかんだ親に借りた引っ越し費用を速やかに返すことができ、さらに夫婦2人と猫1匹分の生活を私ひとりでも維持できるだけの収入を確保できるようになったのです。

さらに、テレビやら冷蔵庫やらエアコンやらソファやら作業机やらPCチェアやらオーダーカーテンやら、家具家電などの住環境と作業環境一式を揃えることもできました。5月の引っ越しから11月までのわずか半年の間にです。

これだけ稼げるようになったのは、私がWebライターとして急激に力をつけたからではありません。単に人の縁に恵まれたというだけです。ひらたく言えば運が良かった。仕事を振ってくれる仲間に恵まれ、仕事を頼める仲間にも恵まれました。

運の良さに加えて、今年1年で私個人が特に成長した点をひとつ挙げるとすれば、それは「自分の力でお金を稼いだこと」に集約されます。

なぜこの仕事の対価がこの金額なのか、きちんと説明できるようになりました。人によっては、「そんな当たり前のことも知らなかったのか」と思われるかもしれません。でもこれ、意識していない人もまあまあいるのではないでしょうか。特にWebライターは、案件の詳細を聞かされないまま執筆することも珍しくありません。

少なくとも4年前の私は分かっていませんでした。4年前、クラウドワークスで文字単価0.1円の案件を受けていた私は、「なぜその仕事に文字単価0.1円の価値しかないのか」を分かっていませんでした。分かっていなかったから、その単価で受けるしかなかったのです。

でも今は、自分の書いた文章がどれだけのお金を生み出すのかを知っています。その仕組みを意識できるようになったのは、ブログにチャレンジした影響も大きいでしょう。知っているからこそ、自分が摩耗し過ぎず、相手にも無理をさせない、お互いにとってちょうどよい見積もりを出せるようになりました。

4年間ライターをやって、ようやく1人前になれた気がします。

2020年のふりかえり③:心理カウンセラーとしての活動

先ほどの話でもちらっと登場したブログで、お問い合わせフォームから相談をいただく機会が増えました。

このブログは、いわゆるアフィリエイトやアドセンスによる収益化をあまり考えずに、素直に「自分の経験を活かして何ができるだろう?」と妻と相談しながら作ったものです。「とはいえやるからにはなんとか収益化できないか」と模索した時期もあったのですが、今は読みやすさ重視で広告なども切っています。

ブログを更新するにあたって、心理学の専門的な内容に言及する必要があることから、勉強のためにカウンセラー資格も取得しました。しかし、相談をもらえばもらうほど、勉強をすればするほど、「未熟な自分がカウンセラーを名乗るのはおこがましいな……」という思いも大きくなっていきます。

この葛藤はいまも解決しておらず、ブログ自体は続けたいけれど、どんなスタンスで続けていけば良いのかがまだ見えていない状況です。

2021年にやりたいこと

2020年は、環境を構築して安定させることができました。

2021年は、その環境のもとで挑戦することが目標です。具体的には、まず仕事を受ける側から発注する側になりたい。今年も人にお願いすることはあったのですが、せいぜい知り合いに頼むのが精一杯でした。そこで2021年には、募集から発注までの一連の流れをしっかりやっていきたいと思います。

ブログに関しても、せっかくなら知識や経験のある方(精神科医や本職のカウンセラーの方など)を巻き込んでコンテンツを作ることができれば、よりよくなるのかなと考えていたりもします。

以上、2020年のふりかえりでした。最後までめちゃくちゃ私的なふりかえりになってしまいましたが、ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございます。

もしよければ、引き続き日刊かきあつめの「2020年のふりかえり」にお付き合いください。

編集:真央

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