エニアグラムを通して見た、国民性と個性の関係

エニアグラムを通して見た、国民性と個性の話です。
そして、『エニアグラムから見た、あなたにとって、住み易い国、住み難い国の話』の続きのような話です。

以前、『性格タイプとは才能の向かう方向を決めるもの』で書いた話と似た感じですが、
国民性という名の性格タイプは、方向性とも言えるものです。
個性(の向かう方向)と国民性(の向かう方向)が一致していれば、個性が制限無く加速できます。

逆に、
個性と国民性が一致していなければ、個性は制限され、個人は生きにくさを覚えます。

エニアグラムでは、リソ&ハドソンがレベルという概念を提唱しています。
同じタイプでも、精神レベルが高い人も低い人もいて、性格タイプの出方にも違いが出るという考え方です。

国と方向性が一致している場合は、個人のレベルが低くともブレーキが掛かり難い傾向があります。

例えば、
日本の国民性であるタイプ6は、不安感があると言われています。その不安の解消のため、権威を頼り、ルールを頼り、人を頼りにします。
日本では、そのような依存的な態度を個人が取ってもブレーキがかかることなく許容されます。
また、強い危機感に対して、その不安を見ないようにする態度も、同様に日本では許容されます。つまり「不安を煽るな」という態度です。

タイプ6は、安心・安全・安定が崩れる不安に対しての耐性があまりありません。
ですが、そういう耐性の無さは日本では許容されます。

他にもあります。
個性の無さも日本では許容されます。
それは目立たないほうが安心・安全・安定であるというタイプ6的な価値観と一致するからです。

その一方で、タイプ8の自己主張の強い態度は、日本社会では制限されることになります。
これに限らず、タイプ6以外の性格タイプの大半は、いくつかの例外を除き、その性格を多少抑えてタイプ6的な社会に合わせて生きることになります。

多少の例外と書いたのは、『統合と分裂』のタイプは少し違うのと、出過ぎた杭になれば例外になれるからです。

また、国民性の他にも地域性というものもあります。
グループや家族にも、方向性が出てきます。
こういったグループの単位ごとにも違いが出てきます。

参考
エニアグラムから見た、あなたにとって、住み易い国、住み難い国の話
【エニアグラム用語】統合と分裂
【エニアグラム用語】レベルとは?
出過ぎた杭には手が出せない日本
「個性的」は、否定の言葉?
性格タイプとは才能の向かう方向を決めるもの
コミュニケーションのやり方は多数決で決まるので

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