完全未体験なのによくよく知悉してると勘違い

の文章の本題では無い一部の箇所に言い訳めいた感想を述べます。

東京の生活は東京に住まずにメディアの情報だけ見ててもやっぱりわからない。(逆も同じ)
なのに地方に居ながら東京の情報を見せられ続けてるとどうなるか?
完全未体験なのによくよく知悉(ちしつ:細かい点まで知りつく)してると勘違いするようになるんだよ。
これはどのジャンルでも恐ろしいことよ。
たとえばオタクって空手と合気道が戦ったときの相性について得々と語れる奴いるのよ。
どっちも自分でやったことすらないんだけど、(漫画の)刃牙とか格闘漫画でよく出てくる構図だから。
空手の打撃はこういう風に合気道にさばかれちゃうって「知って」るわけ。
そんな感じで格闘技とか筋トレに関する事って全く未経験なのに一家言持ってる男は結構いる。
漫画をはじめとしたメディアで変な情報は沢山載るので、それを見てるうちに「ちょっと、いや結構知ってる」って気分になるの。
バーベル触ったこともないくせにウエイトトレーニングのアドバイスしてくる奴マジでいるからね。
もっとすごいのだと、スポーツクラブでどこにも筋肉がない体の奴が明らかにやってる身体の人に何か助言してるのを見かけたりする。

何が言いたいかと言うとメディアの情報では実態を知ることどころか想像力すら養われないし
「何も知らないのに知ったような気になる効果」に自覚的で気を付けない人には小さくない害ですらあるということ。


耳が痛い話です。でも、あるタイプを擁護したい。
まず先に言っておきます。どの性格タイプにせよこの傾向を持っている人はいます。

得々と語るのは『思考者』タイプ5っぽいけど、
アドバイスをするのは、『べき(自分の物差しで言ってくる)』タイプ1、『親切(ときに、おせっかい)』タイプ2に始まって、どのタイプでも、それなりにやりそうに思いました。
「完全未体験なのによくよく知悉してると勘違い」「何も知らないのに知ったような気になる」も全タイプでありそう。

ただ、この話を読んだときに、真っ先に思いついたのが『傍観者』『思考者』のタイプ5。
タイプ5は頭でっかちになる傾向を持った性格タイプです。

情報を取り扱うタイプ5は、見ること感じることのできない世界、例えば物理科学な世界でも、取り扱うことができます。
それと『傍観者』の面を持っているので、「岡目八目」でアドバイスできる面もタイプ5は持っています。

だから知識だけの人を否定する気にはなれないのです。

たしかに、「百聞は一見に如かず」だと思いますし、「見る」と「やる」では違うこともあります。
それが分かっているから、書かれていること全てを否定する気にはなれない。むしろ肯定しているから、今、部分的な反論を局地戦で行っているのです。

タイプ5は畳水練の傾向が強いです(通常レベル)。
でも、思考に特化し過ぎているので、行動とつなげることができない。
これはタイプ5の統合の方向に位置するセンターが『行動センター』という別名を持っていることからも、タイプ5にとって行動につなげるのがハードルだということが分かります。
行動の話と離れたところで別の話をするなら、通常のタイプ5は知識をため込む人、「知識(だけ)」の人です。これがレベルが上がると「知恵」になると言われています。自身で行動する段階まで行かずとも、「知恵者」のレベルくらいには、なってもらいたいものです(レベルを上げるのが難しいことは分かっています。なので、頭の隅にでも覚えておいて頂ければそれで良いです)。


※ 「センター」「レベル」「統合と分裂」が分からないかたは、マガジン『エニアグラムの基本用語』をお読みください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?