コミュニケーションのやり方は多数決で決まるので

 コミュニケーションの仕方は性格タイプによって変わります。
そして、大抵は多数決で決まるようです。

 家族の中にハートセンターが多いと、他のセンターの家族は結果的にのけ者となります。
 別にハートセンターに限った話では無く、少数派は生きにくい思いをします。
 家族に限らず、職場内や仲間の中でも、多数派がコミュニケーションスタイルを決定します。センターに限らず、共通点が多い人たちが、多数派となりコミュニケーションスタイルを決定します。あなたが付き合いに戸惑っているのなら、たぶんそれはあなたが少数派だからです。

 範囲を大きくとらえて、国や地域といった単位で見ると、国としての個性や地域としての個性としての性格タイプがあります。範囲が大きくなると、これらのコミュニケーションスタイルが有効になるようです。
 日本はタイプ6の国ですから、タイプ6的なコミュニケーションが大切にされます。つまり、周りと協調して社会を構成することが重要とされます。その中で、地域性としての性格タイプがあり、少し混ざった形でコミュニケーションが取られます。大阪なんかはハートセンターの暖かい感じがありますね。

 そして国と国になったときは、各々の国の性格タイプがぶつかり合うことになります。ヨーロッパは、イギリスがタイプ5、フランスがタイプ4、ドイツがタイプ1に私には見えます。そして、これらヨーロッパの国々は、どのタイプも個人で動くタイプです。これらの国からすると日本のタイプ6的な集団主義の考えは異質です。

 こういった場合、コミュニケーションのやり方は多数決で決まります。日本のコミュニケーションの方法は世界では少数派で、この自覚が必要です。

 今の日本は道徳の時間などを通して、タイプ6的な価値観の強化を図っているように私には見えます。日本の中だけを考えた場合はこれで良いと思います。より、日本人が暮らしやすくなることでしょう。
 ですが国際化社会を考えるとき、これは裏目に出ます。日本的な価値観は世界の中では少数派だからです。世界というものを視野に入れたとき、日本人はコミュ障となり取り残されます。このことへの自覚は必要です。

 話は少し変わりますが、海外で、現地の日本人社会から離れて現地人になじんで生活している人は、日本に戻ったときに生き難そうだ。という話があり、そんな話を読むと、「その人はタイプ6以外ではないだろうか?」と想像してしまいます。
 現地では、その人は多数派でいられるけれども、日本にいると少数派になってしまうということです。
 でもそういう人が日本と現地の架け橋になります。
 コミュニケーションのやり方は多数決で決まるので、世界の少数派で困らないために、日本の少数派を大切にしておいたほうが良いと思います。日本の少数派と仲良くできなければ、今度は世界の中で少数派となります。なぜなら、コミュニケーションのやり方は多数決で決まるので・・・。

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