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橘玲さんがビッグファイブを8つに拡張した本を出したようです(エニア話ではなく)

読んではいないのですけども、新聞に公告が出ていたのでメモとして書いておきます。

『スピリチュアルズ 「わたし」の謎』 橘玲(たちばな あきら)
という本の広告を見かけました。

この本ではビッグファイブを8つに拡張しているそうです。

8つの要素
1.明るい/暗い
2.楽観的/悲観的
3.同調性が高い/自分勝手
4.相手に共感しやすい/冷淡
5.信頼できる/あてにならない
6.面白い/つまらない
7.知能が高い/低い
8.外見が魅力的/そうでない

『『スピリチュアルズ 「わたし」の謎』試し読み』
https://www.cmoa.jp/reader/sample/?title_id=1101313413&content_id=111013134130001

『『スピリチュアルズ 「わたし」の謎』あとがき – 橘玲 公式BLOG』
https://www.tachibana-akira.com/2021/06/13129

この前紹書いた
ビックファイブに関連してHEXACOモデルというものもあるそうです
もそうですが、
最近は、ビッグファイブを元に拡張するのが流行りなのでしょうかね。

ちなみにビッグファイブは、次の5つを指します。

『外向性』
「外向性が高い」⇒「外向」
「外向性が低い」⇒「内向」
8つの要素・明るい/暗い に該当か?

『協調性』
「協調性が高い」⇒「協調」
「協調性が低い」⇒「排他」
8つの要素・相手に共感しやすい/冷淡 に該当か?

『勤勉性』
「勤勉性(誠実性)が高い」⇒「勤勉」
[勤勉性(誠実性)が低い」⇒「怠惰(たいだ)」
8つの要素・同調性が高い/自分勝手 に該当か?

『情動性』
「情動性(神経症傾向)が高い」⇒「情動」
「情動性(神経症傾向)の低い」⇒「論理」
8つの要素・楽観的/悲観的 に該当か?

『創造性』
「創造性(経験への開放性)が高い」⇒「創造」
「創造性(経験への開放性)が低い」⇒「保守」
8つの要素・面白い/つまらない に該当か?

8つの要素、残り3つをどう説明しているのかが気になります。

・信頼できる/あてにならない
・知能が高い/低い
・外見が魅力的/そうでない

8つの要素の「信頼できる/あてにならない」は、
HEXACOモデルの『誠実性と謙虚性(Honesty-Humility)』に該当するようにも思えます。

『誠実性と謙虚性(Honesty-Humility)』ですか・・・、
最近、勝間和代さんの、
『リーダーシップの真実について如実に表した本「悪いヤツほど出世する」 - 勝間和代が徹底的にマニアックな話をアップするブログ』
https://katsumakazuyo.hatenablog.com/entry/2021/07/04/134512
において、
『悪いヤツほど出世する』という、『誠実性と謙虚性』に関連する書籍が紹介されていたばかりですね。この話を思い出しました。


となると、橘玲さんのオリジナルの項目は、

・知能が高い/低い
・外見が魅力的/そうでない

になるのかも知れません。

「外見が魅力的/そうでない」に関しては、ちょっと面白い話があります。
「イケメンは得するけど、美人は損をする」という話です。

『イケメンは得するけど、美人は損をする?  中野信子氏が研究からひもとく、容姿と性差の関係性 - ログミーBiz』
https://logmi.jp/business/articles/323005
より

実は「美人のほうが、平均的な容姿の女性よりも損をしてしまうことがある」という研究はたくさんあります。それはどういうことかというと、外見が良いと性的類型化って言うんですが……性的というのはセクシャルのことですね。類型化というのは、ステレオタイプになるという意味なんです。

性的類型化が起こることによって、女の人は損をしてしまうんですね。意外にも男性は有利になるんですね。要するに「男らしい」と見られると、リーダーシップが高いというふうに思われたりとか、仕事ができるというふうに思われたりとか。あとは、決断力があるとか。男らしいとみなされることによって「社会で活躍する能力が高い」と思ってもらえる傾向があるので、イケメンというのは、仕事上の評価には良く働く場合が多いんですね。

要するに外見で男の人は得をする。だけれども、女性はそうではないんですね。女性は「女性的である、美人である」と見なされると、堂々とした振る舞いをすることで「ちょっとこの人はちくはぐな感じがする、女性らしくない」と見られたりとか。
(略)「サポートする仕事はうまくできると思うけれども、リーダーとしてはどうなのか」と、外見だけで判断されてしまうことがあって。

実際にサポーティブな仕事の遂行能力は高いでしょうという評価は与えられるんだけれども、リーダーとしてはこの人は適切でないに違いないというふうに、評価の点数を付けられちゃうんですね。

(略)

今は、男性から女性を見た場合の反応のお話をしたんですが、女性が女性を評価するときっていうのも、なかなかトリッキーな問題がありまして、子どもを対象にした実験というのがあるんですね。子どもを4種類に分ける。

4種類に分けるというのはどういうふうに分けるかというと、まず「男の子、女の子」。そのうち「容姿の良い男の子、容姿のそうでもない男の子、容姿の良い女の子、容姿のそうでもない女の子」と分けます。

そして4種類の子のうち「どの人が階段の下に倒れている子を突き落とした犯人でしょうか?」と聞く、というタスクをするんですね。そうすると、女性は「容姿の良い女の子が犯人だった」と答えてしまうことが、男性よりも多いんですね。男性のほうは「容姿の良くない男の子が犯人でした」と言う人が多かったんです。

これはなかなか難しい問題ですよね。これを男の人から見た場合、嫉妬なのかとか簡単な言葉で片付けてしまいたくなるかもしれません。容姿の良い女の子が、ちょっと損をする典型的な場面かもしれません。容姿だけで、性格が悪いと思われちゃう。

あともう1つ興味深い研究があって。これは、必ずしも女性から見た女性というわけではないんですけれども。やっぱり今のように容姿の良い男性、容姿のそうでもない男性、容姿の良い女性、容姿のそうでもない女性の写真を用意して、文章に写真を添付するんですね。

文章に写真を添付して、この文章を評価してくださいというふうにすると「容姿の良い女性が添付された文章には、より点数を低く付けられちゃう」という問題があります。つまり「美人は頭が悪いに違いないと思われてしまう問題」という。

女性は自分の容姿をアピールするよりも、容姿は抑えめにして能力をアピールしないといけない場面があるんだということを知っておくと、この先の就職活動とか、プレゼンテーションとか職場でうまくやりたいというときに役に立つことがあるかもしれません。


これは海外の研究で、たぶんアメリカの研究だと思われるので、日本だとまた少し違ったものになるのかも知れません。
こういったことも踏まえて、
橘さんが、「外見が魅力的/そうでない」を語っているのかに、少し興味を持ちました。
情報収集力が高いかたみたいですので、十分に織り込み済みかも知れません。
目次を読むと「男と女では競争の仕方がちがう」という項目があるので、ここで取り上げられている可能性があるな、と思いました。


『『スピリチュアルズ 「わたし」の謎』あとがき – 橘玲 公式BLOG』
https://www.tachibana-akira.com/2021/06/13129
では、橘さんが自身のビッグファイブについて語っているところがあり、
ご本人がどういう人物か垣間見れます。まあ自己申告なので、他人から見たときに違う印象になる可能性は残りますが・・(ジョハリの窓 というやつです)。


ビッグファイブについては、今年(2021年)の5月に幾つか文章を書いているので、よろしかったら読んでみてください。

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