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蜻蛉一匹 蓮の上。

蓮花の落ちたまあるい跡地に(あのシャワーヘッドの様なやつだ。まだ緑色をしている)寝ていた蜻蛉一匹、そうっと指を近づけたら、ピリッと羽を動かし起きた。そのまま彼/彼女は両手で交互に寝惚けた目玉を擦り、飛んだ!と思ったら、ひと息私の腕にとまったではないか‥!私がすかさずレンズを向けると“そうはいかないぞ”と言わんばかりにまた飛びたち、直ぐ側の蓮の葉に落ち着いた。先程磨かれたのであろう大きな目玉は、朝日を反射しピカピカに光っていた。

これは今朝、私がとんぼに遊ばれた話である。

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