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クセ毛も悪くないね

わたしは、クセ毛です。

雨の日や湿度が高い日は、朝どれだけスタイリングをしても学校や職場に着く頃には広がってるしうねっているしハネていました。

昔はそれがとてもコンプレックスでした。
高校のときはストレートパーマ、大人になってからはデジタルパーマをかけてクセをごまかし続けてきたのです。
でも、あるとき美容師さんに言われました。

「すごく“いいクセ”なんだけどね」

え?“いいクセ”なんてあるのか??
クセは嫌なものでしかないわたしにとって、その言葉はとても不思議でした。

「パーマかけずにクセを活かす感じでもいいかもよ」

わたしは、その美容師さんのことをとても信頼していました。
気にしている部分をしっかり汲み取ってくれて、いつも100%満足な仕上がりにしてくれます。
その人が言うのであれば……と、思い切ってパーマを止めてお任せすることに。

そうすると、コンプレックスだと思っていたクセ毛は、周りの人から羨ましがられる髪に変わりました。

「え!?パーマかけずに、そんなゆるふわになるの!?」

と、いつも驚かれます。
スタイリングはとっても簡単で、トリートメントウォーターで髪を湿らせたあと、ムースワックスをわしゃっともみ込むだけ。

それ以来、ずっとパーマはかけていません。
おかげで美容室代もお安くなりました。
あれほど嫌だったクセ毛も、今ではチャームポイントとすら言えるように。

自分がコンプレックスに感じていることでも、周りから見たら実は「いいもの」なのかもしれない。
外見だけでなく、内面にも同じことが言えるのではないかと思いました。
自分が「嫌いだな」と思っている部分にこそ、人生を切り拓く鍵があるのかもしれません。

そう思うと、自分のことを好きになれそうです。
とっても単純。
わたしは、自分のいろいろな部分が嫌いだと感じていたけれど、その「嫌いな部分」によって得られるものだってあるはず。
汚い部分も含めて、自分を受け入れられるようになってきたかもしれません。
そうなると、人生こっちのもんかも。

クセがあるのも、そんなに悪くないぞ!

というおはなしでした。

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