SWITCH Vol.42 No.7。後編。
前回レビューできなかった部分をやります。
20 QUESTIONS
全メンバーに20個も質問をするんで、最初の方は「何番がなんの質問だっけ?」と度々確認しながら読んだ。
どーでもいいことだけど、乃木坂・梅澤キャプテンが他のメンバーより多めの文量で、
「ふふ、さすがだな」とか感じながらちょっと笑っちゃってたんだけど
日向坂・河田さんと小坂さんとが「ぶわー」って感じで抜いていったので
また笑っちゃった。
こうゆうのって楽屋で「どんな感じで書く?」とかお互い言いながら一緒に書いてそう。
日向坂は若干多めに感じたんだけど、
小坂さんや河田さんのような分量多めのメンバーがいると
それに影響されて多く書いたメンバーも、結構いそう。だからかも。
でもやっぱりこういうのって、ちゃんと、というか、ある程度長めに答えてるメンバーには好感抱いちゃうもんですね。
今、「印象に残ってる、あるいは好印象を持ったアンケートは?」と効かれたら、どうしても文量多めの人になるけど、
乃木坂だと
梅澤美波さん、川﨑桜さん、菅原咲月さん。
あと田村真佑さんと冨里奈央さんがコーラ好きとか(笑)、
櫻坂は
やっぱり普段から話し方に品がある小田倉麗奈さんと愛嬌たっぷりの田村保乃さん。
ふたりとも話し方をそのまま文で表現している感じで、人柄が滲み出てたと思う。
日向坂は
さっき挙げた小坂菜緒さんが凄く丁寧に書いていて、ここまで来るとなんか
「これまで誤解されてつらいことでもあったのかな…」なんて思っちゃったぐらい。
あとは平尾帆夏さん。好感度も高いけど、この人は日向坂に入っていなかったら、多分まるで違った人だったのでは?と思った。
森本茉莉さんは、やっぱ、さすが。
まぁまぁ定番の質問でしたけど、所々「クスッ」と笑いながら楽しく読めた。
CAPTAIN TALK
これは正直そーんなに深めなトークではなかったかもしれない。もっと詳しい方なら楽しめるんだろうけど。
最後の方の自己犠牲(っていうと言葉が強いかも)についての話は、割と理解できたかな。
ただ、これは年間通してたまにあるけど、坂道のメンバーが他の坂道メンバーと一緒にいるのを見るっていうのは何でこんなに特別感を感じるんでしょうかね?
今回はそれが実現してる点だけで見る価値はあったかな。
**坂の**ができるまで
各グループのアートディレクターとかMVのディレクターたちのインタビュー。
どれも面白そうでソングライターの方々のインタビューは、音楽を少し齧ってたんで、最初から興味を持って読めたんですけど、スタイリスト、振付師の方々の話って、正直むずかしいかなって思ってた。
でも振付師の話が思いのほか面白かった。
乃木坂のSeishiroさんの思い出話、
櫻坂・TAKAHIROさんの、まるでストーリーテラーみたいな熱を帯びた語り口、
日向坂(乃木坂も多数担当)・CRE8BOYの自由闊達さ。
MV監督との連携のとこを読むと細部まで気を使われてるんだなぁっていう点にも関心した。
坂道の、特にライブって、いつからか自然と
「これだけメンバー多いとロジスティクス大変だろうな」って感じでたまにぼんやりとは思っていたけど、やっぱり大変そうではあった。
でもそれを支えてるのは、紛れもなく、人間の情熱だったっていうのは、なんというか、安心した。
そりゃここで書いてあることが全てではないだろうけど、
いや、他のくだらない事情なんかいくらでもあるだろうに、
だからこそ、全てのクリエイターがただただシンプルに、
成さねばならない己の仕事の質やファン・メンバーのことを考えているのが伝わってきて、何人か読んだところでジーンときてしまった。
今デザイナーを志す若い方で、きっかけが「坂道の衣装を見て」という人が増えてきているという箇所があったんですけど、まさにそれで、
「情熱」っていうのはクリエイターの仕事を継続させたり、また、技術を向上させもするし、更には人を惹きつけさえするんだって改めて思った。
坂道メンバーが好きな人達が「応援」っていう言葉を使う人が目立ってきていて、
個人的にはあまり馴染めずにいた。
でも確かに今回知った、坂道に関わる人々が陰で支えているのであって、ファンにとっては彼ら”裏方”の方々の代表みたいな存在のメンバーっていうのは、さっき挙げた「情熱」が多分にこもった存在なわけで、
そうすると素直に、温かい目でもって見守る、つまり「応援する」っていうのは妥当かなと感じたんです。
だってそんなすごい人たちの「情熱」を真正面から受けるにはメンバーってかなり若いから。
あと、「坂道シリーズの冠番組ができるまで」の長尾さんと町田さんのインタビューは、面白かったのでもうちょっと欲しかった。
秋元康
最後はこの方、って感じで姿勢を正して読みました。
インタビュー始まって初っぱなから「あ、え?そっかぁ…」って感じのことが書いてあった。
乃木坂の構想にしろ、欅坂にしろ。
とにかくこれも「もうちょっと欲しかった」。
このインタビューの最後で秋元さんはこの先どうなるかは「わかりません」と言った。一瞬「じゃあ、どうなっちゃうの?」って不安になるけど、
確かに、実は坂道のようなアイドルはいつもそういうものだった。
実はもう重要なことは全部言ってくれたのかもしれない。
だけど、やっぱり量的に「もうちょっと」って思った。
まとめ
まず買っての満足度は「満足」です。
3つの坂道グループにあまり偏りなく興味があれば、ですけど。
現時点での全メンバーへのアンケートが単純に楽しかった。
自分のような者でも
「あー、分かる!」とか
「いや、一緒じゃん!」とか
意外と共通することがあって、それを見つけるつもりで読むと新たな推しが見つかるかも。
そもそもこんだけのスケールのアンケートってなかなか無いと思うので、
良かった。
他の企画も坂道グループに対して複眼的な見方ができるようになると思うので、将来そっち関係に進みたい、主に若い方々とか、現在正直”坂道倦怠期”な方とかにもいいんじゃないでしょうか。
じゃあ、またねー。
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