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今年のベストアルバム

こんにちは。EMΦkurageです。
今年も終わりということで、初投稿は今年出たアルバムのベスト9について書いてみました。ランキングでは無いので、紹介している順番に深い意味はありません!

ひとつひとつ簡単に紹介していきます!!
完全に音好き人間の意見なので、歌詞にあまり触れていないのはご容赦!😣​

1:Pure Blue  -  Age Factory

こちら、11月24日にリリースされたAge Factoryの新譜でございます。
シンプルにめちゃくちゃカッコいい、、
2018年のGOLD、2020年のEVERYNIGHTともに素晴らしい作品だったのもあり、めちゃくちゃ期待していたので初め聴いた時は最高になりましたね😊

個人的に思うAge Factoryの魅力は、”二面性”ですね。特に凄いと感じるのはどちらの面においても最高にクールな音楽ができていて、2つの音楽性がAge Factoryのアイデンティティとして確立できているというところ
多種多様な音楽に挑戦しているアーティストはいるけど、その多くで高い完成度を実現できている人はあまり多くない印象。そんな中、Age Factoryは疾走感ある正統派ロックサウンドと、ヘヴィでミクスチャー的なロックサウンドの2つにおいて圧倒的な攻撃力を誇っています(偏見)。

今作は、前者の正統派ロックサウンドが多い印象。4曲目の”Feel like shit today”は特に疾走感が強く表れていて個人的なお気に入り曲の1つ。
ここから5曲目の”My own world”で、サウンドから少し明るさと疾走感を削り次の曲に向けて空気感を変化させ、6曲目の"AXL feat.JUBEE"で今度は後者のヘヴィサウンドへとリスナーを引きずり込んでいる。
この緩急が最高なんすわ。。。
ってか”AXL feat.JUBEE”カッコ良すぎるだろ、殿堂入りさせろ。
Age Factoryのヘヴィな曲聴いてると、バンドキッズだった頃の自分が甦ってきて
「やっぱデカイ音とダウンチューニングが最強だろ」
となってしまいます。箱で聴きたいっすわ

Age Factoryは間違いなく今の邦ロックシーンの最重要アーティストなので、今作だけでなく他の作品も聴いてくれ、、、

2:TIMESURF  -  TEMPLIME, 星宮とと

2作品目。約束された神アルバム
TEMPLIME&星宮ととの作品でハズレはあるんか!?と言いたくなるくらいこのタッグは好きです、はい。

昨年リリースのクラウドダイバーも本当に最高だったので今回もめちゃくちゃ期待してました。いざ調べてみると、今作は小説付きでアルバムの中にいくつもエピソードトラックが存在していてストーリー仕立てのアルバムとなっていると知り正直ビックリしました(というのも自分、ミュージカル的な音楽とストーリーが交互に存在しているものがあまり得意ではないため🥲)
しかし、いざ聴いてみるとそこまで気にならなかったのである!!
ストーリーの雰囲気とかエピソードトラックの長さ、曲順など様々工夫がされていて、しつこく感じないようになっているのだろうか🤔。こういったアルバムを聴くことがない人も、入口としては丁度良いと思うので是非聴いて欲しい。
ストーリーの内容はあまり言及しませんが、個人的にはとてもを感じました。聴き終わった後にはいい感じに余韻に浸れて最高〜

個人的おすすめポイント1つ目はTEMPLIMEのトラックメイカー、KBSNKさんの表現力の素晴らしさ。TEMPLIMEの楽曲は打ち込みを多用した機械的なサウンドから生楽器を使用したバンドサウンドと幅広く、中でもその2つを融合させた楽曲が何と言っても大きな魅力だと思います。今作品でもそれが感じられる凄く良い瞬間があります。2つ目はボーカル、星宮ととさんの絶妙な脱力感と透明感のある声。これが本作品を成り立たせていると言っても過言では無い(声フェチ)。特に、切なさと哀愁のある歌にはぴったりで思わず「あ゛〜〜」と声が出ます。キモすぎるだろ、俺

ちなみに夏にあった『タイムサーフRemixコンテスト』に私も参加しているのでぜひ聴いてみてちょ。


3:泳ぐ真似  -  Kabanagu

3作品目はKabanaguさんのアルバム。リリースされた時に私のTwitterのタイムラインがざわついてました。自分はリリースされていたことは知っていたものの「いいね」したまま放置していて、友人とのドライブで存在を思い出しました(申し訳ありません💦)。しかしいざ聴いてみるとこのアルバムは本当に凄い。

アルバム通して約11分半と非常に短いものの、内容の濃度が濃いです、とにかく。曲もそれぞれ短いので、アルバムを頭から聴いていると、目まぐるしく変化していく楽曲の波に揉まれる感覚を体験できます。まさに泳ぐ真似(多分違う)。ギターやピアノのフレーズのループ、ボーカルの浮遊感あるハモリ、変化していくテンポやキー、これらが織りなす混沌としたサウンド大きな特徴ですね。こういうカオスなサウンドが好きな人はとても癖になると思います。

個人的なお気に入り曲は3曲目の”連続体”。ピアノフレーズのループと細かなビートがとても気持ちいい。アホなので歌詞の意味が十分に理解できていませんが、言葉選びとメロディーへのハメ方が非常に上手いと思います。難しい日本語が高速で連続してる歌って何か気持ち良くないですか?気持ちいいですよね?

ちなみに本作品をリリースしているレーベル、Maltine Recordsは他にも素晴らしい作家と作品を世に出しているのでぜひチェックしてみてください。

4:ARTFCT  -  aran

4作品目はaranさんのARTFCT
実は私、aranさんを最近知ったばかりのにわかです。音楽ディグをしている時にSPD GARというコンピアルバムのシリーズに出会い、そこでaranさんを知りました。「あ、チェックしてた作家さんの新譜が出てる〜」という軽いノリで1曲目の”Mask of Innocence”を聴いた時の衝撃たるや。台所でデカイ声を出してしまいました。まじでスタイリッシュな音。Houseとか4つ打ちの乗れる曲が大好物の私ですが、まさに本作は性癖ドストライクでした、、

Kawaii Future Bassなど、いろんな音の素材を散りばめたり凄まじいシンセの音を使ったりする系のジャンルは、ワクワク感や楽しさがあってとても好きなのですが、本作のようなHouse的なジャンルは逆に、フレーズの繰り返しが多かったり音数もコンパクトにしてあって、聴いていて気持ちが良くなる、ノれるという部分が非常に好きという意見の私。今作は後者の方が顕著に感じられてたまらないですね。アルバムを通して聴いていれば分かりますが、曲ごとにビートパターンが大きく変わることが少なく曲順もBPMが近い曲が並んでいたりと、流し聴きしていて気持ちのいいアルバムになっている気がします。もちろん完璧にそうなっている訳では無いですが
後半になっていくにつれてHardcore系のサウンドになってブチ上がっていくのもポイントが高いです。

個人的お気に入り曲は、やはり1曲目の”Mask of Innocence”と6曲目の”BB2ME”。”Mask of Innocence”の派手過ぎずも音圧のあるカッコいいドロップが本当に好きです。”BB2ME”はdrum'n'bassの楽曲で、これまで4つ打ちの曲がメインだったのが一気に空気が変わって好きです。うねってるデカいベースも大好物です。

5:Nurture  -  Porter Robinson

5作品目は、7年ぶりの新作を出したポーターロビンソンの作品。
まあ間違いなく今年はこの人の年でしたね
Worldsの頃のサウンド感も残しつつ新しいサウンド感となった今作は、絶賛してる方も多かった印象です。僕がポーターの楽曲に出会ったのは昨年と最近ですがそれでも思い出に深く残っている楽曲が多いです。単純に曲が良すぎるんですよね😭。好きなポイントがあまりにも多すぎるので厳選したものを紹介していきます。

ポーターロビンソンの楽曲の一番の魅力はエモいところ。
はい、語彙力が終わってますね😇。でもそれが一番的確に表現できている気がします。具体的なイメージの話をすると、メロディーやコード進行がJPOPに通ずるものがあるというところ。日本人のDNAに素早く届く音楽なんですよ。というもの、ポーター自身も日本の音楽が大好きで、本作品の制作途中に日本に訪れています。

めちゃくちゃ日本好きやん。こりゃ納得だわ
※ちなみに日本人のポーターファンはめちゃくちゃ多いらしいです。
ポーター主催のイベントでも数々の日本人アーティストが参加していますし、触れる機会が多いのもありそう

作品の内容に触れますが、聴いていてとても綺麗な情景が浮かぶのが今作の魅力だと思います。空間がとても広く壮大なサウンドでありながら、サンプリング素材のアナログ感やアンビエント調の楽曲で、寄り添ってくれるような暖かみがあり、感情を揺さぶってきます。
お気に入り楽曲は3曲目の”Get Your Wish”と11曲目の”Something Comforting”。どちらもWorldsの頃のサウンド感を持ちつつ今のポーターのサウンド感をしっかりと出した最強のリード曲だと思ってます。

個人的に、アルバムを聴いていて6,7割の楽曲が好きなら十分なラインだと思ってますが、本作は嘘偽りなく本当に全ての曲が好きです。まじで全人類聴いてほしい。そして感情がクソデカになって欲しい

6:To Stop From Falling Off the Earth  -  Wave Racer

6作品目はWave Racer待望のファーストアルバム。
期待されていただけあって素晴らしかった😊
オシャレポップ大好き星人の私としては、こういう作品待っていた!!という感想しかありません。これも、頭から終わりまでずっといい曲しかないアルバムです。

Flash DriveやStreamersなど好きな作品は多かったのですが、今作は電子音楽の騒がしさ無く、ローテンポギターなどを多用したポップな作品になっていて「めちゃくちゃええやんこの音楽」となりました。初めてThe 1975に出会った時の感覚に近い衝撃があったような無かったような。
電子音楽の普及とともにギターの立ち位置問題(特にバンド界隈)みたいなものがありますが、個人的にはギターは相性めちゃくちゃいいと思います。アクセントになる。というのも、2曲目の”AUTO”や3曲目の”Tell Me The News”のように、簡単なリフを一瞬弾くだけでも、電子音楽の世界から生楽器の世界に引き戻してくれるような力があると思ってます。本作品は電子音楽の世界と生楽器の世界のバランスの取り方が非常に好み。あと、普通にメロディーとコードワークもめちゃくちゃ良いよね👍

個人的なおすすめ曲は、先ほどもあげた2曲目の”AUTO”と4曲目の”Look Up To Yourself”。”AUTO”は聴いていて
「あ〜〜良いねぇ〜〜」
ってなります。ホントに。”Look Up To Yourself”は変わってテンポが速く、歌詞の音ハメの良さも相まってとっても乗れる気持ちのいい楽曲になってます。yourselfっていう単語の響き良過ぎて、意味とか関係なくめちゃくちゃ好きなのは俺だけですか?

まだファーストアルバムということで、これから先どんどん曲がリリースされると思うと最高ですね。ぜひチェックしましょう!!

7:fishmonger  -  underscores

7作品目はunderscoresのアルバム。
いや〜、音割れてて最高だね😊
ちょうど一年前ぐらいにHyperpopとかいう最高のジャンル(調教済み)に出会いまして色々聴いていたのですがunderscoresのやるHyperpop系の曲はめちゃくちゃ良いですね。割れ方が良い。

多分Hyperpopを聴いたことない人にとっては、音割れ曲って「何これ?」って感じだと思うので人にはあまり勧められない音楽だと思ってる節があります(笑)。音デカいし疲れるので、、、
でも、良い音楽なんです。体がそう言ってる。デカいスピーカーで聴いたことがないので分かりませんが、多分空気砲みたいになってると思ってます。

話を戻して本作品について話しますが、安心してください。別にずっとうるさい訳でもないしずっと割れてる訳でもないです。ただ、キックはずっとデカいです
Hyperpopの数ある作品の中でもこのアルバムを推す理由は、ちゃんとポップなところと、バンドサウンドとの相性が最高なところですね。Hyperpopって割とHiphopのダークな曲もあるので暗くて重い時もあるんですが、7曲目の”Your favorite sidekick”とかはフレーズとかコード進行とかも明るくてちゃんとポップになっててめちゃ良いです。(クレジットに一緒に書いてある8485もめちゃくちゃ良いアーティストなので是非聴いてみてね)
あとは、4曲目の”Kinko's field trip 2006”のようにサビでがっつりバンドの曲になったりするのが良いです。ぶっちゃけエレキギターの歪みも音割れてるみたいなもんだし相性悪い訳ないんだよね

ちなみにunderscoresは今年もう1枚アルバムをリリースしてるけど、こっちの方が好みでした。みんなはどうかな?
みんなも音、割っていきましょう。

8:自白  -  DUSTCELL

8作品目、DUSTCELLの自白。
俺はまた声フェチの話をしようとしてんのか?良い加減にしてください。

声フェチの話はさておき、めちゃくちゃカッコいいアルバムですこれ。
DUSTCELL。インターネットミュージック界隈が早い段階から注目してましたがその目に狂いは無かった。昨年のアルバムも良かったけど今作も痺れました、ホンマ。

個人的な推しポイントは、前作に比べて治安が悪くなったところ。Trapが音楽界隈のトレンドということもあり、みんながこぞってTrapを取り入れようとする中しっかりカッコよく決めてる。特に1曲目の”DERO”とかヤバい。曲の展開に合わせた声の豹変ぶりも相まって、このアルバムを象徴する最強の1曲になってます。治安が悪くてもカッコよければ勝ち。それが音楽です。
また、Kpop由来かどうかは分かりませんが、型にハマらない予想外の展開をする楽曲の制作に挑戦している感じがあり、これもバシッと決まってるのもポイント高い。ちゃんとトレンドとかの研究をして、それを自分なりに吸収して使える作家って最強だと思うんですよね。つまり、セルみたいなやつが最強ってこと。
あとはボーカルの技術の高さですね。こういった重めで音圧のある楽曲に対して、綺麗系で細い声の女性ボーカルだと歌が曲に負けちゃうこともあると思ってますが、ボーカルのEMAさんはこういった不安が無い(もちろん作品とライブでは違うんじゃないの?という意見はその通りだと思います)。他の作品を聴く限り、声の張り方をいくつか持っている感じがするので、EMAさんの音量調整技術が素晴らしいんだと予想してます。

やっぱりEMAさんやrecheさん、秋奈さんみたいに、治安の悪い曲を綺麗な声の女性ボーカリストが歌うの、至高です。TrapやKpopの流行でこういう楽曲が増えていくのマジで最高の流れ。どんどんやってくれ。
ということでDUSTCELL、ぜひ聴いてみてね。

9:月の兎はヴァーチュアルの夢をみる  -  月ノ美兎

最後に紹介する9作品目は、にじさんじ所属のVtuber、月ノ美兎さんのオリジナルアルバム。
「お?Vtuberオタクか?」と言われそうなので先に言っときますが普通に好きでファンです。しかし、この作品はファンだからという理由で選んだ訳ではない(ちょっとはそうかも)。

まず最初に言ってしまいますが、Vtuberのような音楽を本業としない人がCDを作って売るには、ちゃんとしたマーケティングをしてリスナー(ファンのこと)が買ってくれそうな内容にするのがビジネス的には正しいと思います(例えば有名なボカロPさんに曲を書いてもらうとか)。
しかし本作品は違った・・・
あまりにも作家陣がガチすぎる。情報解禁の際はVtuberオタク以上に音楽オタクが騒つく事態が発生するほど(個人調べ)。長谷川白紙とかいとうせいこうとか、チョイスがエグいぜ。

作品の内容に触れていくと、まずは飛び抜けて異質な楽曲となっている4曲目”光る地図”。長谷川白紙さんが手掛けた楽曲。これをライブで歌った委員長、よく頑張ったとしか言いようがない。

長谷川白紙さんの楽曲はこの楽曲に限らずかなり個性的な音楽性なので、魅力云々を説明して納得させることができるものでは無いと思ってます。聴いて気持ちいいと感じるかどうか、僕はめちゃくちゃ好きです。
続くおすすめは、このアルバムのリード楽曲となっていてMVもめちゃくちゃ良い、3曲目”ウラノミト”。MONACAの広川恵一さんが手掛けた楽曲で、いわゆる”広川節”満載の楽曲となっている。懐かしさのあるサウンドカオスを感じる楽曲の展開、そして最高のうねりベースが魅力です。まさに月ノ美兎という人間を音で表現したような楽曲で、聴いていてとても楽しいです。あと、うねるベースが最高です。歌詞はアイカツやWake Up, Girls!でお世話になった人も多かろう、只野菜摘さん作詞ということで、アニソン好きにとっては隙がない楽曲になってます。あと、うねりまくった田淵智也さんのベースが最高です。
他にも多種多様な界隈の作家さんが参加されていますが、それらを歌いこなす月ノ美兎さん、素直に凄いです。月ノ美兎さんのボーカルも年々洗練されてきて、本作品は最高の完成度だと思います。普通にこの人声いいですよね。ウィスパー系の歌を歌った時は特に輝いてます。

Vtuberというだけで聴いてこなかった人はぜひ一度聴いて見て欲しい。というより、もはやVtuber音楽シーンは最重要音楽シーンになってきているので、音楽好きの人は注目しておくべきだと思います。

まとめ

ということで、今年リリースのアルバムの中から、これはすごい良かったというものを9つ選んで紹介させてもらいました。
TAKU INOUEさんがこの間リリースされたALIENS EPも、踊り狂ってしまうほど良かったですが、EPだったので選択肢から外してます😌(いつか紹介するか)

年末休みなど存在しないと言わんばかりに忙しい私ですが、時間をちょくちょく見つけて更新できたらなと思ってます!

読んでくださって、ありがとうございました。
音楽は人生です!!

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