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クリスマスに恋人と過ごさないことは本当に"寂しい"のか?

【プロローグ】

なぜ、クリスマス前になると、みんな焦って恋人をつくりたがるんだろう?

なぜ、クリスマスに予定が入っていないと、まるで"人間失格"のように嘆くのだろう?

なぜ、クリスマスに恋人たちは"イルミネーション"を見に行くのだろう?

小さいころから、人とちょっと変わった感覚を持っていた私は、心の奥底でずっとこれらの疑問を抱えていた。

しかし、どんどん年を重ねていくつれ、その風潮に流されていくというか、私自身もそれが"当たり前"になっていた。

それはきっと、周りの人たちが毎年の恒例行事でやっていたり、TVのドラマやCM、映画や雑誌などメディアからの影響だったり、毎年街のどこからともなく流れてくるマライヤキャリーの

「All I want for Christmas is YOU~~~♪♥」
(訳:クリスマスに欲しいものは、あなただけ~

をはじめとする"クリスマスラブソング"などによってじわじわと洗脳されていったのだろう。

高校生で初めて彼氏ができた頃には、私も何も考えず当たり前のように、クリスマスにデートの約束をして、プレゼント交換をしたり、イルミネーションを見たり、思い切りベタなことをして楽しんでいた。

「恋人とはやっぱりそういうものなのだ」と、そこで完全に刷り込まれたのかなと思う。

しかし、、、

先月付き合い始めたばかりの人に

「付き合うことになったけど、クリスマスの予定を立てられない自分がいる。恋人らしいことをしてやれなくて申し訳ないから、一旦関係性を考え直させてほしい」

という趣旨のことを言われた。

もちろん個人的にショックだったのだけど、

「クリスマスに一緒に過ごせない
 ="恋人"としての関係性が揺らぐ」

という基準ができあがってしまっているなんて…

この世はなんて固定観念と強迫観念に満ちた世界になってしまっているのだろう!!!!!

と、そっちのほうの衝撃もなかなかだった。

そんなプレッシャーに押されて別れをよぎってしまうくらいなら、まずは一旦そういう

「恋人だから●●すべき」

という肩の荷は下ろしてほしい、ということを伝えた。

この事件を皮切りに、小さいころに感じていた違和感がぶわっと噴き出し始めたので、改めてこの

「恋人たちのクリスマス」問題

を考察してみることにした。

というわけで、
シングルの人も、
恋人がいるひとも、
グレーな関係な人も、
家族がいる人も、、、

「恋人たちのクリスマス」について、一度改めてエミーと一緒に哲学してみるクリスマスを過ごしてみるなんて、いかがでしょうか?(え、やだ?笑)

問1:「クリスマス当日」にこだわる理由ってあるのだろうか?


まずはカップル同士のケース。

※リア充野郎たちの話はどーでもいいんだ!!というシングルのみなさまは、次の章へスキップ、いや駆け足してください!!

彼から「クリスマスは一緒に過ごせない」
と言われて、たしかに悲しかった。

しかし、よくよく考えてみるとそれは

「クリスマス」という日に一緒に
過ごせないことが悲しいのではなく

「大事な日」に時間やお金や距離など
色々なことを乗り越えて会おうとするほど
自分に対して気持ちがないということが

「大切にされてない」

と感じて悲しいし、それが寂しい
という感情に繋がるのではないだろうか。

とはいえ、どうしても仕事で
クリスマスに調整できない…
ということはあるので

クリスマスに命がけで
自分を優先してくれなければ
「愛されてない!」と嘆くのは違う。

きっと相手を本当に大事に思っているなら
別日にフォローするなり、
せめてプレゼントだけ贈るなり、
大切に思っていることを別の方法で示すはずで、
それすらもなかったときに初めて、嘆くことができる。

ただ、「大切に思っていることを示すための表現の仕方」は、
人それぞれ違うし、男女だと余計異なる場合が多いので、
コミュニケーションをとりながら真意を見出していく必要はある。

きっとお互いの信頼関係があるカップルは
「クリスマス」に会えることをむやみに
特別視したりしないんじゃないかな。

だから「クリスマス当日」に
恋人と過ごせるかどうかは、

相手から大切にされていることを実感できれば
正直ほんとはどうでもいいのだろうというのが、
カップル同士のケースの場合の結論。


問2:「寂しい」から恋人がほしいんじゃなくて「寂しい人」と思われるのが嫌なだけなんじゃないか?説


冒頭にも書いたけれど、

「なぜクリスマス前になるとみんな恋人を作りたがるのか?」

は、エミーワールドの"世界七不思議"のひとつに入る。

クリスマスに一人で過ごすことは、
そんなに寂しいことなんだろうか。

いや、クリスマスに限らずだけど、
「恋人がいない」ということは、
そんなに寂しいことなんだろうか。

「特別な日に好きなと一緒に過ごしたい」

なら理解できるけど

「クリスマスに恋人がほしい!」

というのは、なんだか人を人として
扱っていないような、妙な違和感を
覚えてしまうのは、私だけだろうか。

寂しさを埋めるためにただ借りてきた
マネキン的な、無機質な絵が浮かぶ。

25(歳)を過ぎても結婚してない女性を
"売れ残りのクリスマスケーキ"なんて
例えられるような国で育った私たち…

そういう風に感じてしまうのは、
無理もないかもしれない。

私が海外をバックパックで
ひとり旅をしていたときも、

「なぜひとりで旅をしてるの?寂しくないの?」

と、憐れむような目で聞いてくるのは
だいたい日本人だったなぁ。笑

実際、海外に滞在しているときに
「クリスマスまでに恋人を作らなきゃ!」
なんてセリフを聞いたことは一度もない。

「クリボッチ」(クリスマスにひとりボッチの略)
なんて単語があることを海外の人が知ったら、
日本の不思議&面白あるあるネタとして
たちまち流行りそうなくらいのシロモノだ。

それは、海外の人たちに比べて、いかに
日本人の私たちが周りの目を気にして
行動しているかがわかる、いい例だ。

関連記事:
日本の自殺率が高い理由 ~海外で生活してみて圧倒的に感じた「違い」~

結局、何が言いたいかというと

クリスマスまでに恋人がいることを願う人は
本当は、「寂しい」から恋人が欲しいんじゃなくて
周りから「寂しい人だ」と思われるのが嫌だから
恋人をほしがってるだけなのかもしれない

と、一度自分の心を疑ってみるのも
いいかもしれないということだ。

一人で行動する人を見て「寂しい人だ」という
視線を送ってくる人こそが、最も心の寂しくて
可哀そうなヤツだなぁ…と

私なんかは思ってしまうけどね~。


問3:クリスマスは何をもって「特別な日」なのか?
~海外のクリスマスと比較してみる~


さて、そこでまた新たな命題が。

クリスマスは「特別な日」なのか?ということ。
今日ふと本屋で見かけたこの絵本のタイトルのごとく、まさに「クリスマスってなぁに?」である。

"子どもに贈るクリスマスのすべて"とあるが、大人の私たちこそクリスマスとは何なのか教えてもらいたいところだ。


そもそもクリスマスは、
イエスキリストの誕生日で
それを祝うためのクリスチャンの行事。

日本人のほとんどはクリスチャンじゃないし、
何をもってクリスマスが特別な日になるのか…?

考えてみればみるほど、マジでわからないwww

本人の誕生日や、カップルの記念日が
「大事な日」だというのはわかるけれど、
クリスマスが大事な日というのは
本当にメディアや商業施設をはじめとする
"風潮"によってつくられたものなんだなーと思う。

前章で海外のクリスマスや恋愛観をチラッと出したが、
海外では日本のお正月のように家族や親戚と
過ごすのがメインだし、日本のロマンチック感
満載のクリスマスは、外国人の目から見ると
めちゃくちゃ不思議らしい。

海外でクリスマスやバレンタインを過ごして見ると、
日本ほどラブロマンスな盛り上がり方はしない。

関連記事:
海外と違う日本独特のバレンタイン文化。英語で説明できる?

たぶん、なのだけど、
クリスマスとかバレンタインが日本で
「恋人たちにとって特別なイベント」になったのは

普段ロマンチックなセリフや演出ができない
シャイな日本人たちがここぞとばかりに
積極的になれるのがOKになる日!

だからなんじゃないかと思う。

普段は積極的にロマンチックモードを出せなくても
この日ならクリスマスの名において許される!的な、
そんな恋人たちの"解放記念日"なのだろう。

普段からラブラブ放出している人たちは
きっと毎日が特別な日なので、
イベントごとにこだわないってことかもね!

一人でクリスマスを過ごすのが
辛くて死にたい…なんて人は、
クリスマスを海外で過ごすのも
ありありのありかもよ~!
なんつって。

コロナで、今年は難しいけどね。
とりあえずこのブログを読んで、少しは
心が軽くなってくれていたら、いいな。

問4:そもそも「一人でいること=寂しい」ていう図式は本当なのか?

最後の最後で、ほんとに「そもそも」な問がきましたね。
てか、まずはこれを一番最初に定義すべきだったかも。

これまで前述してきた中にも、
色々とヒントが散りばめられていたけれど、
整理しながら、回収していきましょうか。

そもそも、「一人でいること=寂しい」
という図式が、私にはピンとこない。

それって本当に「寂しい」のだろうか?

もし、生まれたときから
本当に「一人ぼっち」だったら
私たちは寂しいという感情を
知ることができただろうか。

きっと、そばにいる存在があって、
それがなくなったときに初めて
「寂しさ」を経験するのではないだろうか。

言い方を変えると、

「寂しい」と感じるのは
本当は一人じゃないからだ

逆説的だけど、本当にひとりぼっちなら
寂しいと感じることすらできないのだ。

今、シングルの人だって、
ひとりぼっちじゃなかった
経験があるからだ。
それを、思い出してみよう。

その思い出の中にいる人が、
恋人である必要はなく、
家族でも友達でもいい。

とにかく、一人ぼっちじゃなかった
記憶や感覚を知っているからこそ、
あなたは寂しいという感情を
感じることができるのだ。

それって「寂しい」と
まったく感じない人よりも、
もしかして素敵なことなんじゃない??!

恋人と一緒に過ごせなくて
寂しいと感じている人も同じだ。

あなたは、一人だから寂しいんじゃない。

寂しいと感じさせてくれる
「相手」がいるから寂しいんだ。

大事にされたい人から、
大事にされてないと感じたから
悲しくて、寂しかっただけなんだ。

決して、「一人だから」ではない。

「寂しい」と感じられることって、
実はその逆の思い出や存在に支えられている、
暖かくて、感謝に値するものなのかもしれないね。


まとめ:「クリボッチ」は自分で自分を愛するための「貴重な時間」というクリスマスギフト!

色々考察して紐解いてみたけれど

そうはいっても、
寂しいもんは、
寂しいんだ!!
で、よいと思います。

その寂しさをぎゅっと自分で抱きしめて、
自分で自分を愛して満たすことができる
貴重な時間だから。

だって誰かが抱きしめてくれたら
自分で自分を抱きしめることって
サボりがちになっちゃうから。

そのための貴重な時間……
それをサンタさんが
クリスマスのプレゼントに
与えてくれたと思う

なんてアイディア、どうでしょう?

え、嫌なもんは、嫌だって?
うんうん、そうだよね~。

だけど、この記事を読んで
「一人=寂しい」という図式が、
少しゆるまって、温かい気持ちに
なったという人がいたら、

ぜひ「いいね!」やコメント、
シェアしてくださいね^^♪

そしたら、私が彼にショックな
一言を突き付けられてこのブログを書いた
甲斐があるってもんですよー!( ;∀;)
(ああー思い出しちゃった、つらい!!涙)

なにはともあれ、
日本の皆さんにあたたかさの輪が広がって、
素敵なクリスマスを過ごせますように~~*

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