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世界一幸せな国で感じた真の豊かさとは

フィンランドは、3年連続世界一幸せな国に選ばれ、幸福度が高い事で有名です。私がフィンランドで2年間暮らして感じた、豊かさの源泉について、「3つのつながりと時間」を大切にしようというテーマで書きたいと思います。

私が北欧フィンランドに住んで考えた豊かさの基準は、

「自分とのつながり」
「自然とのつながり」
「社会とのつながり」

の3つのつながりと、そのつながりを感じる豊かな時間にあると感じます。

自分との繋がり: ME TIME

フィンランドの人たちは、様々な「余白」を大切にしている印象でした。
時間に余白があり、空間に余白があると、自然と心が軽やかになります。

どんどん情報の流れが高速化するなかにあって、誰にも邪魔のされない自分だけの時間を作り、誰からも邪魔をされない自分だけの空間を確保する。そんな「自分との繋がり」を大切にする機会を作り出すのがとても上手です。

例えば、フィンランドでは1日2回コーヒーの時間をとります。
午前中10時頃と、午後3時頃に決まって、コーヒーブレイクをとる文化があります。そんなフィンランドは1人あたりのコーヒー消費量が世界一の国でもあります。

オフィスにはカフェが併設されていることが多く、コーヒー休憩の時間には友人と談笑する人もいれば、一人でタバコを吸いながら考え事をする人もいます。

かもめ食堂で撮影@ヘルシンキ

忙しいからといって決して、このルーティーンはやめません。根底には、余裕がない時こそ、精神を落ち着かせよう、「焦るのはダサいという価値観」があると思いました。

最近、me timeという本を読みました。
西澤律子さんの写真エッセイ集で、サブタイトルは「じぶんとつながる北欧の旅」です。

この本にあるエッセイがとても素敵です。

花に水を。
かわいいじぶんに"me time"を。
じぶんとつながる果てしなく豊かな時間を。
そうだ、なにか楽しいこと。
それは自分で見つける。
特別すごいことじゃなくていい。
自分の機嫌は自分でとるのだ。
フィーカという文化を持つ北欧の人々は、
me timeの達人のような気がする。

この言葉のように、フィンランドの人は「自分とつながる達人」でした。
その自分とつながる豊かな時を過ごすことが、彼ら・彼女らの幸せである理由の1つであるように感じます。

自然との繋がり: NATURE TIME

フィンランドの国土の73%が森に覆われています。
森はフィンランド人の日常生活の一部でした。夏なら森の中をハイキング。冬ならクロスカントリースキー。ベリーを摘んだり、キノコ狩りをしたり、散歩をしたり、森の中でできることは人気のアクティビティでした。

森は、安心感とやすらぎをもたらしてくれる、そんな場所でした。

私が住んでいて家の窓からも、毎日木がゆさゆさと揺れるのを眺めることができ、心を落ち着かせるひとときになっていました。

ラップランド地方で撮影

フィンランドの小学校では、イライラすることがあったら森に行って、心を落ち着かせようと習うそうです。首都であるヘルシンキにいても、少し足を伸ばせば森や公園に行くことができ、自然と繋がった暮らしを送ることができます。

自然とつながる豊かな時間を過ごすことで、心穏やかに暮らしているという印象がありました。

社会との繋がり: SOCIAL TIME

最後の1つが、社会とつながる時間です。

友人であったり、家族であったりとのつながる時間を大切にしていますし、保育園や地方自治体などの地域コミュニティ、そして、政府との距離もとても近かったです。

フィンランドは朝8時から働いて、午後4時過ぎに業務を終了するといった残業をせず、プライベートの時間を大切にすることで有名です。

もちろん、仕事中は忙しく働きますが、終業後は、1つめの自分との時間であったり、友人や家族と過ごす時間をとても大切にしています。

フィンランドの冬はとても長く、日が極端に短いため、自然と家で過ごす時間が多く、友人や家族とホームパーティーを大切にしていました。

Photo by Kelsey Chance on Unsplash

私の娘は、エスポーという地方の保育園に通っていましたが、保護者会には大勢の親が参加していましたし、地域の人に誘ってもらって、一緒に誕生日会をやったりしていました。日本でも田舎では当たり前かもしれませんが、東京などの大都市では、地域コミュニティとの繋がりは薄れている印象が、あります。

また、フィンランドは人口約500万人の小国ということもあり、政府との距離が非常に近いです。例えば、友人が首相がジョギングしているところに出くわして、こんにちは!と挨拶をしたという話を聞いたり、私の留学したアアルト大学の講義「社会とビジネス」では、元首相が担当してくれました。

このように、友人・家族・地域コミュニティ・政府といった「社会とのつながり」を時間を大切にすることもまた、1つの豊かさの源泉だと感じました。

===

「自分」「自然」「社会」の3つの繋がりと時間は、日本、特に都市に住んでいると失われやすいことのように思います。忙しい毎日で自分との時間がない。自然とつながる場所がない。地域とのつながりが薄い。

それでも、環境的にはフィンランドよりも難しくても、意図的に生み出すことができると考えています。

仕事の帰り道、ふらっと公園に行ってみる。カレンダーに15分コーヒーの時間を取る。カレンダーに敢えて家族の日を作る。忙しい毎日の中にも、この3つの豊かな時間を意識的に、散りばめていくことが、豊かな暮らしにつながるのではないでしょうか。

皆様のゆたかさの参考になればと思います。

Cover Photo at Reykjavík, Iceland

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【北欧デザインスクール流のビジネスデザイン】&【北欧フィンランドのライフスタイル】などについて執筆|海外駐在で元軍人上司のもとで働き、挫折を味わう。豊かさの大切に気付き、世界一幸せな国フィンランドに留学|ビジネスデザイナーとして社会事業を開発中|アアルト大学IDBM|

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