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英語力を伸ばしたい人のコーチングを実践してみて

英語によるコミュニケーションは、世界とつながる手段の1つとして、私達の価値観や物事の見方を広げてくれる、いいものだと考えています。

海外でのマネジメント経験や、英語を使った契約書関係の仕事、留学経験等を活かして、英語コーチングを10名弱に提供してきたので、英語学習のネックとなる3つの例とその対策として、まとめようと思います。

英語力をもっと短期で身に付けたいのだけど、どうしていいか分からない方、漠然と英語を学びたいのだけど、モヤモヤして動けていない方などに、参考になれば嬉しいです。

英語をコーチングしようと思った理由

冒頭でも書きましたが、英語は世界と繋がり、生活や人生をより豊かなものとする1つのいい手段だと思っています。

例えば、私の場合、オーストラリアで知り合った元軍人で起業家の上司から、マネジメントや起業家としてのマインドセットを学んだり、イギリス人の同僚から、端的に本質を捉えた発言をすることで強いリーダーシップを発揮することを学んだりと、英語を使えることで、私の世界は広がりました。

仕事に限った話ではなく、世界一幸せな国のフィンランドで留学していた時は、どうやったら豊かに暮らしていけることができるのだろうといった素朴な疑問に対し、同級生や友人との会話を通じて、身をもって、学び取ることができました。

たとえ、Google翻訳や同時通訳機能など、テクノロジーが発達したとしても海外の人の価値観や人間性を知るうえでは、直接コミュニケーションをとる以上の方法はないものだと感じています。

一方、私は帰国子女ではなく、長年勉強しながら、英語を身につけていきました。私の娘を見ていると、小さい頃から海外に住んで、海外の人が英語を話している姿が当たり前に思っていたり、保育園で英語を学んだり姿を見ていると、やはり、大人になってから英語を身につけるのは相応のハードルがあるのだろうなあと感じています。

英語は豊かに暮らすためにプラスになるいいものだと思うのに、大人になってから英語を身につけるのは簡単ではない。大人になってから英語を使って仕事や生活をしてきた経験と学習ノウハウを活かして、英語を使って何かをしたい人のために英語コーチングを提供しようと思いました。

ティーチング(教える)というスタイルではなく、コーチング(引き出す)というスタイルを選んだ理由は、英語の学習で最も重要な"継続"するモチベーションを引き出したかったことと、人から教えられて学ぶインプットではなく、自ら実践して学ぶ"アウトプット"が最速で英語力を高めるためには、必須だと考えたためです。

また、英語で仕事をしたり、海外で生活をしたりするためには、単純に英語ができればいいわけではなく、多様性を理解する(相手の文化や価値観を理解する)ことが重要であったり、仕事では専門性が大切になってくると考えています。

そのため、ただ、課題を出して、英語を添削したり、教科書的な文法やリスニングの話に終始するのではなく、英語での「考え方」そのものや、ビジネスの場面で好まれる表現の仕方、生活の中で、友人や仲間と関係性を作るといった視点でのコーチングを提供していました。

英語力を学習する本来の目的である「英語を使って、仕事をしてキャリアを構築したい」「海外の人と仲良くなって、自分の世界を広げたい」といった人それぞれのゴールに対して、より直接役立つようなサービスを提供したいと考えスタートしました。

英語学習の先にあるゴールがイメージできない

初めてコーチングを受ける人に対して、初回のメンタリング(面談)をしていくと、英語をできるようにしたい!という思いはあるのだけど、その先にあるゴール感のようなものがイメージできていないという人がたくさんいらっしゃいました。

そのため、いつも数日〜1ヶ月は英語学習のモチベーションが続くのだけどそれ以上は続けていくことができていない状況の人が多かったです。

何となく英語ができるとかっこいいといった憧れをきっかけに英語を学びたいと考える人は、私も含めて、たくさんいるのではないでしょうか。

一度、英語学習を始めると、より具体的で、自分がこころからワクワクするようなイメージを抱けている方は、短期間でも大きく成長していく方が多かったように思いました。

そのイメージは、英語を使って海外の恋人を見つけたいとか、◯◯年までにニュージーランドに移住するなど、人によって全く異なり、自分でも気づいてないケースも多いため、初回のコーチングでの対話を通じて、自ら発見していってもらいました。

自分でこのイメージづけを行う際には、ライフコーチングでよく用いられるようなモーニングジャーナル(朝起きて、ノートに感じていることを書き出すこと)をつけていったり、自分が好きなカフェや公園などにいって、英語での理想的な姿について考えてみるのもオススメです。

アウトプットを定期的に行う機会がない

英語を学ぶために手っ取り早いのが、ポッドキャストを聞いたり、教科書を読んだり、TOEICのテストを受けたりといった、インプット中心の勉強だと思います。

学校教育でも教科書を中心に勉強してきたため、このやり方を意識せず継続してしまう場合がありますが、実際に、英語を運用する力を身につけるためには、アウトプットを継続する必要があります。

日本にいながら、どのようにアウトプットの機会を意図的に作り出すかが、英語を身につける上で大切になってきます。

私がオススメしたいのは、もっと日常生活に溶け込む形で英語をアウトプットする機会を設けることです。例えば、twitterを使って、その日に面白かったことを1ツイートする、家族がいれば、英語での会話を毎日挟むなど、工夫次第で色んなアウトプットの形があると思います。

実際、英語をインプットして学ぶだけでなく、学んだことを組み合わせて、アウトプット(英語でのライティング、スピーキング)して初めて、自分なりの表現が磨かれていくと思います。

自分がアウトプットしたものに対して、ネイティブ並みのフィードバックがあると、より学びの質と速度が上がっていきます。最近では、チャットでの英語添削をするサービスなどもあるそうなので、活用してみてもいいかもしれません。

色んな教材や学習方法に手をつける

英語学習の方法は本当にたくさんの情報があり、参考図書やポッドキャストなど学習教材も様々です。

様々な方法や教材に手をつけるというより、1つのことをやりこむことで、学習が定着するとよく言われることです。特に、英語を運用するためには、インプットを行なってからアウトプットできるようにするまでに繰り返しが必要となります。

英語力を短期間で向上させたい人には、すでに使用している教材を変えずに継続して、自分が使いこなすことができるようになるまで、練習していくことをお勧めしています。

その意味で、TOEICなどの勉強も、点数をとるためのインプットではなく、ビジネスの場面で自らが運用できる表現を身につけるための勉強をすることで、役に立つようになります。

終わりに:仲間と一緒に学ぶグループコーチング

今は、コロナで海外に渡航することを控えている人も多いと思います。
それでも、将来は海外で暮らしたい、英語で仕事をしたい、留学をしたいといった思いで、この期間中に勉強を継続している方もいるのではないでしょうか。

今回とりあげた3つのネックは1人で勉強するよりも、仲間を作って、一緒に学習していく方が効率よく、モチベーションが上がり、結果として、早く楽しく成果が出ると思います。

英語のゴールを共有しながら、リモートでお互いの学びをサポートし合う学習スタイル(peer learning)のコーチングを企画しています。一緒に日々の課題に対して、アウトプットして、コメントしあったり、学びを提供し合うコミュニティと一体となったグループコーチングです。

このようなスタイルに興味があるかどうか知りたいので、もし興味がある人がいらっしゃれば、コメント、連絡いただけると大変嬉しいです。

私も近い将来、また海外で暮らせるように頑張っていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

写真:ノルウェー旅行中の宿で撮影


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