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フィンランド移住の意外な方法【2年居住者が伝える】

フィンランドに住んでいたとき、現地在住の多くの日本人にお会いしました。フィンランドは世界一幸福な国に2年連続選ばれていますし、サウナやマリメッコが流行するなど、最近人気を増してきていると感じます。

そこで、フィンランドへ移住するオススメの方法を紹介しようと思います(日本人観光客から移住する方法について尋ねられたこともありました。)

私の知る限り、3つのパターンのいずれかで、移住していました。私が出会った人達のなかで、多い順に紹介していきます。

1. フィンランド人と結婚する


1.まず、フィンランド人と結婚して、現地に住むパターンです。私が子連れで留学していたこともあり、フィンランド人と日本人のハーフのお子さんを持つ人達とたくさん出会いました。圧倒的に、日本人女性とフィンランド人男性の組み合わせが多かったです。

どこで、フィンランド人の旦那さんに出会ったのか聞くと、本当にみんなそれぞれでした。日本にいるときに、友人の紹介で出会った方、ヨーロッパの観光中にフィンランド人と知り合い、恋愛、そして結婚したという方、フィンランド観光中に出会ったフィンランド人が好きになり、遠距離恋愛の末、結婚した方など、どれも奇跡的な出会いをしているように思いました。共通していたのは、みなさん「直感」を大切にする人が多く、ビビッときた!など、心の声に従って行動し、気がついたらそうなっていたというような印象(実際、そう言ってる人もいました)です。

フィンランド人と結婚した方は、フィンランド語を勉強し、日本人がよく来る人気のショップ(イッタラ、アルテックなど)で働いたり、大学に入り直したり、みなさん、楽しそうに暮らしていました。

ただ、結婚するというのは、なかなか狙ってできるものではないと思います。現実的に、自らの力で移住したい方は、次の2または3をオススメします。

2. 留学してから、現地の企業に就職する

2. 次に、留学してから、現地企業に就職するパターンです。フィンランドの大学は数年前まで、どこの国から来ても"授業料無料"でした。そのため、多くの外国人がフィンランドに留学し、留学中に、現地企業へ応募し、採用されそのままフィンランドに住むという人がいました。ただ、近年はEU圏外の学生は授業料を払う必要があります(大学時の成績や就業経験によっては、授業料を免除されるケースも結構あります)。

私も留学中に、現地企業への就職活動をしていたことがあります。フィンランド語が話せなくても、英語が話せて、経験やスキルがマッチすれば、採用してもらえると思いました。注意点としては、ある程度(3年以上)の就業経験をしたうえで、留学する必要があると思います。ご存知の通り、日本と違って、即戦力を求めているため、求人領域で経験があることが重要です(現地の人は経験を作るために、インターンを数社する人が多いです)。

3. 日本でフィンランドの現地企業に直接応募し、採用

3つ目が、日本からフィンランドの企業に応募して、採用されるです。

スキルや経験があれば、この方法が1番オススメです。1番目の方法は、ご縁や運に依存しますし、2番は留学してから就職するとなると時間がかかりますし、お金もかかります。留学の入試も受けなくなてはなりません。一方、この3番は、それほど労力をかけなくても、短期間で実現できますし、給料をもらいながら、現地の社会福祉をうけることができます。フィンランドは子育てに多くの支援があったり、教育費が無料であるため、このメリットは大きいと思います。

この方法で移住して来た人に聞くと、直接、ウェブサイトで行きたいと思った企業に応募して、スカイプで面接して採用されたと言っていました。

ただ、誰でもできる方法ではなくて、条件としては、英語を話すことができること、エンジニアやデザイナーなど、現地語を使わなくても、ポートフォリオなどで、成果を示せるとより採用されやすいと思います。また、フィンランドの企業は、ITサービスの会社が多く、デジタル領域のエンジニアやデザイナーなど、募集職種に偏りがあります。ゲーム系の会社も多いです。

この方法が使える人は、Linked-Inを更新して、つながりを作ったり、CV(職務経歴書のような)を磨いて、応募するといいと思います。

番外編

移住するほどではないけど、半年くらいフィンランドに住んでみたいという方ができる方法です。フィンランドの観光ビザは、滞在可能期間が長く、180日のうち90日は滞在可能です。つまり、3ヶ月間フィンランドに滞在することは日本人なら可能で、日本で3ヶ月間過ごして、また次の3ヶ月はフィンランドに行くなんてこともできます。働く場所を選ばない方や働く必要のない方はそのような選択肢もあるかもしれません。また、その3ヶ月の間に、現地の人とご縁があって、移住するなんてこともあるかもしれません。

2020年11月追記
フィンランドのビザについて改めて調べていたところ、ETIASという渡航許可証のようなものが必要となることを知りました。今は90日以内の滞在だとビザは必要ないですが、今後ETIASが導入されたら、オンライン申請しなければならないそうです。アメリカの電子渡航認証システムESTAのようなものみたいです。導入は2022年と先なので、不確定なところが多そうですが
今後チェックが必要そうです。

Photo at Otaniemi Bird Watching Tower, Espoo, Finland

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