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毎日を積み重ねて気づいたこと

桜の花が満開になった頃から、近くの神社へ行くようになりました。

雨の日以外は、毎日。

桜の花が散り、日を追うごとに草木が増えていきます。

200段以上ある階段は、息が切れて休憩なしでは、のぼれませんでした。ハアハア息を切らし、立ち止まっては進むの繰り返し。

お社につくと、なんとも言えない爽快感と神聖な空気に包まれて、心地良さと、木々の緑に癒されます。

あまりに気持ちが良いので、臨時休校中の息子達を誘ってみました。

一緒にお参りに行ってくれるなんて、ありがたい。

階段をおりる途中、「こんなに綺麗な景色だったんだね」と長男。

「何で?」 と聞くと、「俺、学校行けなくなった日、ここに座っていたんだ」と言います。

長い階段の途中にある、休憩用のベンチ。

玄関にカバンを置いて、いなくなってしまった日、彼はそこに座っていました。

追いつめられて、ずっと下を向いていたんでしょうか……景色なんて目に入らなかったと思います。

その日の気持ちを知りたくて、ベンチに座りました。

ひとつも分からないかもしれないけど、もう同じ思いにはさせたくないと願い、改めて、大切にすると誓いました。

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神社へ通うようになってから、Webコピーライティング講座を受講し始めました。文章を書くことが苦手で、何もかもが新しい学び。パンク寸前の、頭を抱えながら、日にちばかりが過ぎていきました。

神社の階段も、休まずにはのぼれません。もう一カ月も過ぎているのに。

焦りと不安で、前に進むことばかり考えていたと気づきます。

神社も文章も、時には休んで、周りを見ながら楽しんで続けようと思いました。

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お社近くの梅の木に、青い実を見つけました。落ちていた梅の実を拾って、息子とキャッチボール。

知らないうちに、遠くまで投げれるようになっていました。

私に合わせて、遅く投げてくれます。

上手にキャッチできず、おでこにぶつけたり、頭で跳ねたり、大笑いしながら投げ合いました。

息子の成長と、このひと時が、思い出になることを感謝しました。

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毎日通うことで、一日の変化に気づくようになりました。

木々が生い茂っていくこと、草花が増えていくこと、鳥の鳴き声、蝶や蜂が飛んでいること。そして、お参りに来る人に会うこと。

落とした手袋が雨ざらしになっていたり、拾った枝が重ねられていたり。青かった梅の実は、黄色くなって落ちています。

外出自粛で、お参りに来る人が増えました。行き始めた頃より、活気づいています。

神様も喜んでいるようで、嬉しくなりました。

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家で飼っている、セキセイインコのピコが、私の不注意で、外へ飛び立ってしまいました。神社にも探しに来ましたが、見つかりません。その日はピコのことをお祈りして帰りました。

翌日、神社の山でピコを保護しました。山に住んでいるカラスが守ってくれたと、夫の夢に出てきます。ヤタガラスの分身かなと、思ってみたり、カラスにはお礼を言いました。


毎日、手を合わせ、家族が元気でいることを祈ります。毎日、繰り返すことで、不安や、怖れが消えていきます。

文章と向き合いながら、出来ない自分を責めてしまう。

階段をのぼりながら、下をみると誰もいません。そして、上も同じ。

「ああ、そういうことか」

自分以外、誰がいるわけでもない。自分のことを責めてもしょうがない。

ただ、自分に正直に、頑張ろうと思いました。


臨時休校も終わり、少しずつ元の生活に戻っていきます。

息子達と、穏やかな気持ちで、楽しみながら過ごした日々。

私にとって、かけがえのない思い出になりました。

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ひとりで行く神社は、ちょっと寂しいですが、今日も家族の健康と幸せを祈っています。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

あなたの健康と幸せもお祈りしています!







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