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住むところを考える

おはようございます。

良い1日になりそうな気がする朝です(暗示)。


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私は今、市が所有する住宅に住んでいます。

来年の春にはこの住宅を出ることになり、どこに住もうかと悩んでいます。悩んでもしょうがない気がして、もう間もなくの時期まで来てしまいました。山に住み続けたいなぁ、住み続けられないかなぁと模索中です。

今住んでいる家は、小さめの一軒家。

昔は賑わっていたという、山間部の中心的な場所にあります。今でも旅館や民宿や、食事処・商店・ガソリンスタンド、市民センターなどもあり、山間部における生活必需品はほとんど揃う“都感”があります。

家は1階に2部屋と台所・お風呂・トイレ、2階に2部屋。ちょうどいいサイズです。空き家に住むことが初めてだったので、入居した当初は不安や面食らうことばかりで、正直好きな家ではありませんでした。

1つは騒音。国道沿いなので車の音、そして川の流れの音。家の横に小川があり、小さな滝みたいな落差があるので雨降ってるのかと思うくらい流れる音がします。

家のつくりも不思議。昭和30年前後に建てられたようで、それからリフォームを重ねられて今にいたるよう。小さな台所に洗濯機があったりします(昔は洗濯機がないだろうし、屋外洗濯機かも)。やたら窓が大きくて道から丸見えなので開けられなかったり(山だし本当は開放的に開けたい)、トイレが摺りガラスの戸で居間から見える間取りなので恥ずかしい(ノックしなくても入ってるのわかるとか安全面とか、良いのかもしれないけれども…)。

市所有の建物なだけに作りはしっかりしているけれども、昭和感に最初は慣れなかったです。

あとは、棚の中からお亡くなりになったネズちゃんを見つけたり…。冬は家の天井になにか小動物が出入りして夜うるさかったり…。

私は恵まれた現代っ子だったのかもしれないなぁと、人生を振り返ってみたりして…涙。

それでも、時が経つと慣れるもんです。掃除をして、住みやすく工夫もして、いろんなことがさほど気にならなくなり。その繰り返しで今は結構快適です。人間の適応力ってスゴイ。

そして何より、地域になじんだことが大きかったです。集落の溝掃除とか花壇整備とかお祭りとか、他にもいろいろな行事ごとに参加して顔見知りになり、野菜や料理をもらったりあげたり…。そういう関係をご近所さんと少しずつ築くことで、なぜか家そのものも住みやすくなったように感じるのです。

そんな家とも別れの時は近づきます。いっそ家を購入できないかなと市に相談したくらいに名残惜しくなっていました。今はもう諦めの境地。


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どこに住むと心地良いか?

家のつくりやどの場所にあるかは大事、だけど、それだけでもない。自分で工夫できることとできないこと、住んでみないとわからないこと、意外と適応できて自分のキャパが広がることもあります。そして、ライフスタイル。家族など何人で住むか、どんな仕事、趣味…。何を自分は譲れないのか、逆に譲れることを発見したり。人生と住むところは直結していて、深いです。

少しずつステップアップしていってもいいのかもしれないですしね。山にさえ住んでいたら、また良い家と出合えるのかも。



今日も自分を信じて




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