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夜遅くまで寝ない子どもへの対処法

夜ご飯のあと、お風呂にいれて、
そのあとはなるべく静かな遊びをして、
寝室に行って、電気を消して…

って毎日やっているのに、子どもが寝ない。もう全然寝ない。

もうママだけ寝るわ…って寝たふりをしようとしても
「ママもあそぶのー!ねー!!ねーーーー!!!」って
攻撃される。

無視をきめこんでも、部屋がどんどん荒らされる気配がする。
ほっといたらいつかは寝る、なんてどこかの幻想で
ほっといたらいつまでも寝ない。


そんなふうに、毎日の寝かしつけに悩むお母さんがいます。


お母さんだって、子どもにはなるべく早く寝てほしいのだけど
どうやっても寝ないから、
こどもの就寝時間が23時~0時になることもある。

「うちは毎日20時半には寝るかな~」なんてママ友さんに言われたりすると
なんで?どうやったらそんなふうに子育てできるの?わたしがだめなの??
って自分を責めてしまったりも。


お子さんの睡眠に関しての問題は、ママたちの最大の心配ごとです。
なんせ毎日のことですからね。親のストレスにも直結してきます。


今日は、こどもが寝るためには何が必要なのか、そのメカニズムについて
東洋医学の観点からご説明したいと思います。


「不眠」って知ってますか?

不眠は、睡眠障害のうちのひとつ。
そして不眠も種類によっていくつかに分類されます。

①なかなか寝つけない(入眠困難)
②寝てもしばらくするとすぐに目が覚めてしまう(中途覚醒)
③朝いつもより早く目覚めてしまう(早朝覚醒)
④ぐっすり眠った感じがしない(熟眠障害)


これらは単独であらわれることは少なく、
だいたい複数の症状を兼ねそなえています。

大人だと、睡眠薬などのお薬も使えますが、
お子さんにはもちろんあんまり使いたくはありませんよね。

不眠の治療を見ると、だいたいが
「朝は早めに起きて太陽の光をあび、日中はよく身体を動かして、
夜はテレビやスマホの光に気を付けて…」みたいなことを
書いてますね。


で、たぶん、それ、もうみんなやってますよね。

やったうえで、お子さんが寝ないんですよね。
日中、公園も連れていってるし、めっちゃ疲れさせてるはずなのに、寝ない。わかりますわかります。


今書いたのは、西洋医学的なお話。
では次に、東洋医学の観点からお話していきます。


睡眠と陰陽

東洋医学では、世の中のあらゆるものを「陰」と「陽」に分類します。

一日のうちでも、この陰陽は巡っていて、
朝から昼が陽の時間、夕方から深夜が陰の時間となります。

そして人間もまた、陰と陽に分けられます。
じっとしていられる大人は陰、活発に動き回るこどもは陽です。

では睡眠は陰か陽か?というと、これまた陰の作業なんですね。


一日のうちでも陰陽は巡っていて、
陰陽が切り替わる瞬間というのが必ずあります。

それには条件があり、陰と陽はお互いに「極まる」と変化するのです。
うーん、ちょっとややこしいですね。


陽が極まれば、陰に転化する。
陰が極まれば、陽に転化する。


これが法則です。

つまり、陽の性質をもつ「子ども」が寝ようと思ったら、
まずは自分のもつ「陽」を出し切らないとなかなか寝られないわけです。


陽を出し切る、というのはどういうことか?


まずは、
こどもがやりたいことを、気のすむまでやる、ということがひとつ。


ここで親が「もう寝る時間だからやめよう」と言ってしまうと
本人の気持ちが満たされません。

言葉がしっかりと通じるのであれば、ここでこどもと約束をしてみてください。
「いまから30分間、すきなことしてあそぼう!」
「でもそれがおわったら、寝るよ」

たぶん、お子さんの気持ちは
【今から30分好きなことをしてあそべる】というところにフォーカスされるとおもうので、「うんうん!」てなかんじだと思います。

そしてこの30分は、もうほんとに自由に過ごしてもらいましょう。
付き合ってあそんであげてもいいですし、付き合わなくてもいいと思います。とにかくこどもの望むことを、自由に、おもいっきりやらせる。

寝る前のこの満足度が、良い眠りにつながります。

したいことをすると、欲求が満たされます。
これが陽の発散方法です。


「あぶないからだめ」とか「そんなことするんだったらもう寝るよ!」とか、なるべく言わない。途中で止めない。

そして時間になったら、問答無用で寝室に行ってください。

心が満たされて、身体もいいかんじに疲れたこどもは、
スッと寝てくれます。


ちなみにうちの子たちは、寝る直前までゲームしてます笑
(わたしもこどももゲームだいすき)


陰陽のバランスをとることが大切

人間が健やかに生きていくためには、「陽だけ!」とか「陰だけ!」って
偏りながらではなく、陰陽どちらも大事にして過ごすことが大切です。

こどもは素直で、身体にうそがつけないので
寝るときって一瞬で寝ます。

じゃあその寝るときって、どんなときなの?っていうとやはり
エネルギーが陽から陰に転じたときなんですね。


起きてから寝るまでの時間に、なるべく
お子さんの持っている陽のエネルギーを使い切らせてあげる。

陽は動く性質があるので、
やっぱりいちばんいいのは身体を動かすこと。
そしてたくさんお話したり、ごはんを食べたり。

陰を養うには、休息も大事。
メリハリをつけて、ここからここはゆったりするタイミング…というふうに興奮と鎮静をコントロールできたら最高ですね。


まぁそこまでかたくるしく考えなくても、
お子さんがなかなか寝ないときは「おっ。まだまだ身体の中に陽が残ってるんやな~」とのんびり構えてみてくださいな(*^-^*)


ちなみにちなみに。

「小児はり」をすると、陰陽のバランスが整いやすくなるので
朝のめざめはすっきり、夜のねつきはめっちゃいい、という状態に
持っていくことができます。


ほんまかいな、と思われた方は

是非、鍼灸を試してみてくださいね^^

いただいたサポートは、子どもたちのために遣わせていただきます😊いつもありがとうございます!