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セルフねんね崩壊…トドラー期にできること

 ジーナ式を行っている先輩方のツイートを追っていると、かなりの確率でトドラー期に添い寝や同室に移行されています。
 ジーナさんも以下のように著述されています。

1年目にどんなによく眠る「快眠講座」から抜け出たような赤ちゃんでも、2年目になると突然眠らなくなることがあります。

「トドラー期のやる気グングン!1・2・3歳の子育て講座」ジーナ・フォード著 高木千津子訳 44ページ

 怖い〜トドラー期はイヤイヤ期もあるし何しても文句言われそうやん。てゆうか既に1歳の時に夜中起きちゃう時期あって四苦八苦した後なのにまっだなんかあるんか、、、(この時ご相談したコンサルさんにはまだありますよ〜と予告されていた)

 ジーナ式、快眠講座の方は睡眠についてかなり手厚く説明があるのですが、トドラー本の方は発達などが中心で睡眠についてはあんまりページが割かれていないんですよねぇ、、、

 そんな時私がお世話になっているのが以下の3つの書籍!マジで邦訳早く出してお願いです。

 というわけで、この時期に気をつけるべきことや、セルフねんねができなくなった場合に有効な3つのメソッドのご紹介をします。


前置き

長々と下に書きますが、要するに言いたいのは3つです。

①自分と子どもにとっての理想形を明確にしよう
②保育園にお昼寝調整を求めるのは非現実的
③めげずにコツコツと一貫性のある取り組みをするしかない

お子さんのタイプと自分のゴールを明確にする

まず大前提なのですが、自分のゴールを明確にしましょう。
例えば私について言えば、娘に何がなんでもセルフねんねしてほしいという願望は実はありません。私のゴールはただ一つ;成長に必要でご機嫌にいてくれる夜間10時間連続睡眠の確保(親が最大限できる入眠補助はそばにいることまで)です。
なので娘が、私がそばにいれば簡単に寝てくれるタイプの子なら早々に同室寝にしてたと思います。
ただ娘の場合、生まれてから抱っこ紐や車以外では、私が隣にいて入眠してくれたことはついぞ一度もありません。
いや一回私が疲れ果てて先に寝て無反応になった時だけあったな。とにかく私が何か反応すると寝れないタイプなんです。。。
特にイヤイヤ期は、就寝引き伸ばし作戦など、とにかく私を引き止めたいので、夜の睡眠を確保したい場合は泣かせるしかなかった時期もありました。

話がそれましたが、自分のゴールとお子さんのタイプによって対応策は変わると思います。私のケースで行くと、同室寝も試してみましたが結局夜の頻回起きにつながっただけでした。でもお子さんによっては保護者が近くにいれば朝までぐっすり眠れる、親もその方が楽、というケースもあると思います。

とにかく大切なのは、子供と自分のために最良だと思うゴールを決めたら、ブレずに一貫した対応を取ることです。時期や場合によって親の対応が異なると、子供も混乱してしまうし、親も都度都度判断することで認知負荷がかかり疲弊してしまいます。決めたら機械的にルールに従いましょう。お子さんがどんなに嫌がっても。

お子さんに嫌がられるのが辛い方は、可能であれば主たる保護者でない方に夜だけ代わってもらうのも大いに結構だと思います。

保育園にお昼寝調整を求めるのは不毛

周りのジーナ勢を見ると、この時期は保育園に行ってない子の方が就寝荒れにくいイメージがあります。

①お昼寝時間が調整可能
②子どもが日中我慢することが保育園よりは比較的少なくて済む

あたりが要因として考えられます。自宅保育できめ細やかにフォローしているので、就寝荒れも少なくて済むのではないでしょうか。イヤイヤ期は0歳とは考えることの質が変わり、より体力と気力が必要になってくる感じがします。本当に自宅保育の皆様には頭が上がりません。(なんも考えないで暮らしていたら自宅保育でももちろん荒れるのでね)

このきめ細やかさを保育園に求めるのは正直不毛な気がします。
娘が通っている保育園は人員に余裕があり、0歳の時はお昼寝についてもかなり寄り添ってくれる園だったので、就寝荒れ問題が出た時も真っ先に相談しお昼寝を短くしてもらえないかご相談させていただきました。
とても保護者に寄り添ってくれる園なので、もちろんかなり遠回しに気を使って言ってもらいましたが、要するに「1歳児クラスの人員配置では1人の子だけお昼寝を減らすケアは非現実的」とのこと。そりゃそうですよね。ごもっともです。この辺は引き続き行政に訴えたいところ。保育園の配置基準おかしい!

話がそれましたが、要するに保育園に相談しても、おそらく0歳児クラスでもない限りこの調整は非現実的ですし、場合によっては保育園の先生から聞きたくなかった余計なお小言をいただく場合まであるので、あまりお勧めしません。

一貫性のある対応がいちばん

いやー私精神論や根性論だいっきらいなんですけどね、、、
こればっかりは言わせてください。子どもは大人の焦りやイライラを本能的に察知します。
さみさんのツイートが神なので紹介させてください。


予防策:2〜3歳で気をつけること

ルーチン厳守

私の読者さんには耳タコでしょうが、本当にルールは一回でも破ると後が大変です。ここで色々な引き伸ばし作戦をすることで就寝時間が遅れ、疲れ過ぎ、そして睡眠トラブルに発展してしまいます。おさらいにどうぞ。


幼児の引き伸ばし作戦に乗ってはいけません。(成長が早く、言語コミュニケーションが早い子であり約束が厳守できる場合はこの限りではないです。親子納得する形で「これしたら寝ようね」と取り決めてください。娘はまだ約束を守れないので、約束を守る練習も含めて、タイマーで区切ってます。)

1歳半〜2歳半の就寝トラブルはイヤイヤ期(脳の劇的な成長期)と表裏一体なことを何卒お忘れなきよう。


夜間睡眠の重要性

一時期Twitterで話題になった下の論文。未就学児が夜間に10時間以上眠るかそうでないかで、
1. 感情の発達や学業成績の向上と有意な相関がある
こと
2. 夜間連続で眠れている未就学児ほど、幼稚園や学校生活への移行がスムーズに行きやすいこと
を示しています。サンプルは221人です。
体感でも夜間睡眠時間が長い方がイヤイヤが少ない気がするし、夜連続で眠ることは重要なんだなあと。

ARTICLES| JULY 11 2022
Sleep Duration and Kindergarten Adjustment
Douglas M. Teti, PhD; Corey J. Whitesell, PhD; Jacqueline A. Mogle, PhD; Brian Crosby, PhD; Orfeu M. Buxton, PhD; Karen L. Bierman, PhD; David M. Almeida, PhD

また、こどもの睡眠の権威である三池輝久先生は、以下のように述べています。

0歳から小学校低学年までの子どもが健康を維持するには、夜は9〜11時間の睡眠が必要だということです。この平均約10時間の睡眠時間を、私は「夜間基本睡眠時間(NBSD: Nighttime Basic Sleep Duration)と呼んで、乳幼児の重要な睡眠の条件と位置付けています。

赤ちゃんと体内時計 三池輝久


お昼寝の長さ

 この時期は、日によってかなり変わります。
たいてい3歳くらいで卒業するので、ゼロの日もあれば、2時間寝る日もあるって感じでしょうか。
娘は家ではゼロ、保育園では2時間してくきます。ゼロの日は20時〜21時に寝て、2時間の日は21時〜22時(!)になります。(2y8m時点)

WHOが推奨する1日のトータル睡眠時間は12ヶ月〜2歳で11〜14時間、3歳〜5歳で10〜13時間。
これと10時間は夜寝た方がいいことを考えて、お昼寝時間は日々要調整。


https://www.who.int/tools/advice-for-health-and-wellbeing/life-phase/newborns-and-children-under-5-years-to-sleep-safely


ハービー先生の6ステップ

 ハービー先生は、就寝時のトレーニングもいいけど、日中ご機嫌がいい時から忍耐力つけさせた方がいいよという趣旨のこと言われてて、確かに!と思った。実際このメソッドを使ってから娘の機嫌もよくて助かっている、、、


次善策:1人寝したくない言われた時の不安感への対策

童謡と赤いライトを導入したり、同室寝試したり、色々しました。今は赤色ランプだけで寝てくれてます。

事後策:セルフねんね崩壊からのリカバリーに使いたい3つのメソッド

 一度セルフねんねが崩壊すると、おそらくですが1秒も泣かすことなくセルフねんねに戻ることは難しいのではないでしょうか?
 また、以下のメソッドは基本的に1歳までは1人で寝れていて、日中の食事とお昼寝のリズムが確立していたのに乱れてしまった場合を想定しています。
 ずっと睡眠トラブルに悩まされている場合、まずは生活リズムの見直しと専門家へ相談されることをお勧めします。
 また、子供のタイプによってはメソッドを導入することでベッド自体が嫌になってしまったりもするので、不安がりなタイプの場合は注意深く様子を見て見極めていく必要があります。

フェイドアウトメソッド

愛波文先生がたまひよに寄稿しているので、ご参照ください。簡単にいうと、少しずつ赤ちゃんから離れていく方法。

チェッキングメソッド

 ジーナ式membersの方はサイトご参照ください。(Sleep guide > 月例別[2〜3歳 ]> ベッドタイムルーティン)(membersについてはtwitter参照
 そうでない方は、英語ですがURLを載せておきます。

https://www.kidshealth.org.nz/sites/kidshealth/files/pdfs/Checking_Method_SleepingSound.pdf

ファーバー式

 チェッキングメソッド、実はファーバー式ととても似ているなあ、と思いました!違うのは2点

  1. ファーバー式はだんだん間隔を伸ばしていくのに対し、チェッキングメソッドは定間隔

  2. 「必ず戻ってくるよ」と子供と約束すること

 素人考えですが、原理としては「子供に親はいなくならないと安心させる」ために「時間を区切って訪問する」なので、どちらでも、相性がいい方で!いいのではないかな〜と感じました。
追記
トドラーだとファーバー式で逆にベッドいや!になる子もいるとのことです!相性の見極め慎重に!
追記終わり

ファーバー式は細かいので、以下記事ご参照ください。無料部分で全ての解説をしています。購入する必要はゼロです。笑

他に試すといいことあるかもリスト

  • ベッドを子供に選ばせて新しいの買う(トップ画像のテントは娘と購入しました)本人が納得して選んだ睡眠環境だと誘導がラクです

  • ご褒美シール:ひとり寝できたら翌朝たくさんお礼を言ってシールを一緒にはりましょう

  • 寝る前に「今日あったいいこと」「今日子供がしてくれて助かったこと」などポジティブな話をする

  • ママの脱ぎたてTシャツおそなえ

  • 枕を新調してみる

まとめ

いかがでしたか?私自身、2歳の娘が手足口病になった時はベビーベッドの隣にマットレスで同室寝していたので、そこからの復帰に試行錯誤した時調べたことをまとめました。

  1. ルーチン厳守やお昼寝時間調整など、予防策を取ろう

  2. 1人寝がイヤイヤになったら、就寝時に童謡をかけたり、赤色ランプを導入してみよう

  3. セルフねんねが崩れていまい、また戻したい場合はメソッドを使ってみよう

といったところです。皆様に快眠が訪れますように。


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