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年間・約400冊読み聞かせた結果。子どもの創造性を高めるオススメ絵本7選

毎晩、我が子をお話の世界へ誘う。寝る前の2冊の読み聞かせは、5歳息子にとって欠かせない習慣であり、私にとっても密かな楽しみである。
週末の朝、近所の大型図書館で18冊借りにいく。これを繰り返していたら、2017分を合計すると、なんと400冊超えの絵本を読み聞かせていたのだった!

読む絵本は、成長に合わせて変わっていくので、図書館で沢山借りるのは断然お勧めだ。なにせ無料である。特に5歳という息子の年齢だと、0〜2歳の頃より繰り返し読むというより、シリーズで続編をディグるようになってくる。

その中でもとりわけ 気に入った作品図鑑・辞典ビジュアルブックゲームブックなど繰り返し見るものを購入するようにしている。
今回は、400冊の中でも、繰り返し読み、息子にとって大きく影響を与えた本をまとめてみた。

・ストーリー・テリング力を高める超大作シリーズ
・個性を伸ばし自発性を高める一冊
・隅々までリッチで美しい絵柄が素晴らしいシリーズ
・毎日子どもが開きたくなる図鑑
・国際的感覚を養う一冊
・デザイン・センスが養われる一冊
・アートに詳しくなる一冊

ストーリー・テリング力を高める超大作シリーズ

『海洋冒険絵本チム・シリーズ(全11巻)』
イギリスの国民的作家、E・アーディゾーニが1936年に執筆し、世界中で出版された『チム・シリーズ』。小さな船乗りの少年チムが冒険するシリーズものだ。それぞれの巻が起承転結を整えた話として完結しながらも、全巻が一つの物語としてながれていく。

記憶喪失になった友達、船火事、盗賊に襲われるなどと、山あり谷ありなストーリーは、絵本とは思えない。人間味溢れる登場人物が人生の難解さを問いてくれる。

特に、私と息子のお気に入りは、6巻『チム・ひとりぼっち』である。最も波乱万丈な神回といっても過言ではない。帰宅すると両親が引っ越してしまって家が空き家になっているという、衝撃的な始まり方をする。

個性を伸ばし自発性を高める一冊

『ウェズレーの国』

本作は図書館で見つけたその瞬間に、Amazonで即日配送してもらった作品である。男の子はモヒカン、女の子は変な三つ編みをしているという同質化された町の中で、変な子と呼ばれているウェズレー。淡々と自己分析し、自分らしさを失わない強さを持っている。

ある日、突然ひらめいた彼は、自分だけの作物、国、言語、ゲームなど自分だけの国を作っていく。主人公の発想力・独創性・行動力にはページをめくるたびに感心させられる。

隅々までリッチで美しい絵柄が素晴らしいシリーズ

『マドレーヌ・シリーズ』
資産家の両親をなくしてパリの古いお屋敷に12人の女の子で暮らしているという設定。奇想天外な展開で、テンポよくストーリーが進んでいく。とにかく挿絵が美しく、ディテールが素晴らしい。隣に住むスペイン大使館の息子ペピートなかなか良いキャラクター。

これは私が子どもの頃にも繰り返し読んでいたお気に入りの作品。5巻までルドウィッヒ・ベーメルマンス、後5巻は孫のジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ が執筆している。お爺さんが書いている作品のほうがちょっぴりダークで個人的にはこっちが好みだ。

毎日子どもが開きたくなる図鑑

『ピクチャーペディア』
スミソニアン協会監修のなんでも図鑑。宇宙の誕生から、物理、動物、虫、第二次大戦まで。あらゆる項目がビジュアルに訴えかける図鑑だ。内容は難しいものも多いが、長くおつきあいができる一冊だ。寝る前に3ページずつ、好きなページを観ることも絵本の前の習慣になっている。値段は4980円と、ややお高いがお勧め!

国際的感覚を養う一冊

マップス: 新・世界図絵 

友人にプレゼントでもって、リビングに置いて毎日開いている絵本。国の名産品や民族衣装、世界遺産などがゆる~い挿絵で地図上に書かれている。いろんな国名や国民性を学べる国でいつか行ってみたい国などを語り合うのも楽しい。

デザイン・センスが養われる迷路ブック

『Labyrinth: Find Your Way Through 14 Magical Mazes』

ヨーロッパ土産で貰った迷路ブック。とにかくグラフィックが美しく、飾っておきたい絵本。2010年以降のグラフィックトレンドが反映されている。日本では見かけないが、Amazon 購入可能。

アートに詳しくなる一冊

『Where is Warhol ウォーホルを探せ!』

『ウォーリーをさがせ!』のアンディ・ウォーホール(Andy Warhol)版といえる『Where's Warhol?』。ウォーホルが、タイムトラベラーになって美術史において重要な場面にタイムスリップしている。

スタジオ54には当時のポップアート界のソーシャリストの似顔絵があり調べていくと面白い。そこから、システィーナ礼拝堂天井画にいったり、柔道の聖地・講道館に行ったり・・・なかなかおもしろい。これも輸入本だが、Amazonや、ヴィレッジ・ヴァンガードで購入できる。(これはむしろ、息子より親得な一冊。)

といった感じだろうか。

ことしも沢山の絵本に出会えるといいなー。みなさんもおすすめ絵本があったらコメントしてください。

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