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ウィルス対人間の攻防と近未来


気の赴くまま、コロナウィルスが私たちにもたらす影響について考えを巡らすうち、ふと、よく映画やアニメなどで目にするような、いわゆる近未来像が頭に浮かんできました。現実味を帯びて感じられるような、そんな世界。


この問題が起きてとても印象強く感じた事は、ひとつのウィルスによって地球上の世界全体の活動が同時進行で麻痺し、それにより一体感を持って個人同士が繋がっていく、という連鎖が生まれたことです。

つまり、いま世界中がコロナウィルスを課題にしている。これだけ多くの国々が存在し、様々な生活様式があり、多種多様な人種がいて紛争があり、覇権争いがあるにも関わらず、コロナウィルスはいとも簡単に世界を一つにまとめてしまった。


一つに


インターネットが私たちの日常に入り込んでからずいぶんと経ちますが、ここまで世界が身近に感じられた事はなかったように思います。以前よりも親近感をもって、というニュアンスで、とても不思議な感覚です。

ずっとずっと以前から様々なソーシャルメディアは存在してきましたが、この在宅生活によってそれらに触れる人びとと機会が爆発的に増えて、より一層、多くの才能が色んな形で表現されたり、アート性を持って個性が発揮される場になったと感じます。この流れはより洗練されながら、今後も続いていくのだと思います。


個性の発揮


そしてこの先、会社などの組織から個々人が報酬を得るという従来の視点から、個人の資質や能力に対して社会が対価を与えるという視点に、ごく一般的なレベルでシフトするような気がしています。

言い換えると、コロナウィルスが収束するまでの数年のうちに副業などを介してライスワークからライフワークへ切り替えが起こり、それが主流になると、いずれは金銭に依存しない社会がやってくる予感がするのです。要はお金の存在価値がほぼ無くなる、ということです。

というのも、現在の生活を通して、「安定して収入を得るために会社や組織で働く」という観点から少し離れた、ウィルスのある現状と付き合っていくには、家庭と上手くバランスを取るには、などの観点で「今の働き方は幸せなのか」「今後どんな風に収入を得るか」について真剣に思案された方が相当数いるのではないかと思うのです。

たとえ考えていなかったとしても強制的に考えざるを得ない状況におかれる人たちも相当数出てくるはずです。世界的にみても、各国が全国民に対して必要に見合った金銭的救済を施すことは到底難しく、いずれ別の形で補填されたり、調整される出来事が起こってくるのではないでしょうか。


別の形での調整


この辺りが、金銭的また物質的豊かさを得るための生き方から完全に脱却する転換点になり、同時に精神的な豊かさを当たり前に享受する時代がやってくると思います。それは世界的な潮流として現実化するのだと思います。

何故なら、環境を破壊してまで物質主義を押し通す向きはすでに無くなってきているし、心の健やかさを保つことに目が向けられるようになって、今後はさらにもっと心の在り方に重きを置かれるようになるからです。

これまでは、自分の外側にある、お金や所有物などに価値を追い求める時代でした。そしてその精神はヒトに対しても発揮され、自分が外側に設定した価値に到達できないと劣等感を生み、それは欠乏感になり、自分の内側に価値を見出せない状態を作り続けるということがありました。

自分の外側に目を向けるうちは欠乏感は埋まらない、よく分からないけれど、そんな悪循環はもう限界、と感じる人たちが増えている。数ヶ月続いた自粛生活で、多くの人たちが自分の内側と向き合い、自分自身の在り方を見直す機会に触れたのではないでしょうか。


物質主義からの脱却


見逃せないのは、この数ヶ月で世界中の経済活動がストップしたことによる、劇的な自然環境の改善です。これまで世界を挙げて試みてきた環境への取組みなど幻かのように感じさせる、大きな変化でした。それを目の当たりにしては、経済活動が再開できたからと言って、手放しで喜ぶということはないのではと感じます。

とはいえ一朝一夕で世界的に経済活動を180度転換させることは難しいので、環境破壊はさらに進むのだろうと思います。この状況がこのまま進み続けるなら、安全な水や土壌、生物や農作物の確保が別の場所や方法で模索される必要があります。ノアの方舟が現実になったりして。


環境破壊


環境保全を前提にして効率的な代替エネルギーの開発が進めば、移動手段はいくらでも変化できそうです。旅客機がドローンのように小型化して自家用化されたり。宇宙開発の発展と共に空間移動が可能になると、宇宙間移動も可能になる。国の垣根は無くなり、地球規模で一つの国家が誕生する。そして人類は地球人と呼ばれるようになる。


もう頭の中は、映画の世界がどんどん自動再生してます。



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