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闇は闇としてただ存在しているだけという話

光を発する方になりたかった。
でも闇の奥深さに触れると
いいとか悪いという人間の都合が作ってしまった判断を超え
その懐の深さに愕然とした。

闇はただ闇を全うしてるだけで
人間の勝手な都合で判断され続けた。
それはなんと辛い役回りだったことだろう。
でも辛い役回りと判断するのもわたしの勝手な判断で
闇はやっぱりただ闇としてあり続ける。
その誰も手を上げたがらないであろう配役を一手にになってくれた闇の在り方に
わたしは何か果てしなく壮大な愛を感じる。

誰も見ない、誰もが振り向かない
そんなものにこそわたしは敬意を表したい。

幸せということばがなかったら
不幸はなかったかもしれない。
善という概念がなければ
悪は生まれなかったかもしれない。

プラスを作ることはマイナスを生む。
光があるから影もできる。

だったらそれはイコールではないか。
表は裏を生むのだから。
全てはセットでひとつなのだ。

悪は生まれた時から悪だったのか。
どちらにせよ悪だって人間のシステムから見て悪と見えただけではないのか。
ならばそれはそれで被害者かもしれない。
そして闇はそれすらも黙って請け負ってくれる。

許せないことがあるかもしれない。
許せなくてもいい。

ただ、それがどうして生まれたのか
思いをめぐらすことはあってもいいと思うのだ。

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