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今の歯科治療は昔と違って全然痛くないから本当にありがたい…という話

今日は、近所の歯科医院へ。

奥歯のブリッジを交換してもらうために、今月からこの歯科医院に通っている。

実は私は4年前から歯列矯正をしていて、昨年末、歯を移動する期間が終了しブラケットが外れた。今は歯を固定する保定期間に入り、リテーナーという装置を毎日つけている。

このリテーナーも、「食事以外は24時間ずっと装着しなくてはいけない期間」を無事に終えて、この7月から「就寝時だけの装着」になった。

この「就寝時だけ」になったタイミングで、噛み合わせが合わなくなった奥歯のブリッジを、きれいになった今の歯並びにフィットするよう、新しく交換してもらうことになったのだ。

ただし、矯正で通っていた医院は矯正歯科専門の病院だったので、一般歯科の治療は行っていない。そのため、私は紹介状をもって一般歯科医院へ行き、そこでブリッジ交換の治療を受けることになった。

◇◇◇

今日は、通い始めて3回目の診察日。

歯科に行き、いつものように受付を済ませると、そこでスタッフさんから、

「申し訳ないのですが、お車の中で待っていてもらえますか?」と言われた。

患者さんが少し混んでいる感じで、3密を避けるために、マイカーで来ている人は、待合室じゃなくて車の中で待ってほしいとのこと…。

これは、3回目にして初めてだった。

あっ!そういえば…。

先日、私が住んでいる飛騨地方でも、とうとうコロナ感染者第一号が出て、衝撃が走った。まだ感染者が出ていなかった岩手県で初めて感染者が出た…というニュースが流れた日と同じくして、岩手県と同じく感染者ゼロだった私たちの地方も、とうとう出てしまったのだ。

その結果、今までは少し緩んでいた気分が一気に引き締まり、どこにいても緊張感が漂うようになった。

私も、今までは、気抜けして適当になっていた「お買い物から帰った後の消毒」も、また気合を入れ直して徹底し始めた。

一般市民の私でも「これは…」と気が引き締まったんだもん。医療関係者の皆さんは、ものすごく緊張されていることだろう。

確かに、歯科医院は、お口の中をかまうわけだから、感染リスクがものすごく高そう。こういう時、医療機関の方は本当に大変だと思う。

私は治療してもらう立場なので、至って呑気なものだけど、歯科先生やスタッフの皆さんは、「感染しない」「感染させない」という二重の責任を背負いながら治療をしてくださるのだ。

ここは素直に受け入れて、外で待とう。

建物を出て、車に乗り込む。

車の窓を全開にして、スマホをいじりながら待っていたら、スマホの電話が鳴った。

私の順番が来たという知らせだった。

◇◇◇

今日の治療は、いよいよ「古いブリッジを外す」ということで、大掛かりなものになった。

痛くないように麻酔を打ってもらい、その後はひたすらドリルで削って削って…、砕いて削って…の、ものすごい大工事だった(汗)。

そういえば、私が子供(小学生)だった頃は、「痛くないー痛くないー!大丈夫だよー!」と先生に言われながら、麻酔なしでキュルキュルと虫歯を削られたものだ。激痛で叫びたいのをぐっと耐え、涙も我慢した。
さらに、これは夫から聞いた話だけど、小学生だった夫が歯科の待合室で自分の番を待っていたら、先に治療を受けていた夫の幼馴染が、麻酔なしで虫歯をペンチで抜かれたとかで、口が血まみれになって泣きながら治療室から出てきた…という恐怖話もある。

昭和40年代から50年代の歯科って、どうしてあんなに無慈悲で暴力的だったのだろう(泣)。田舎の歯科だったから、他より酷かったのだろうか…。

歯を治してもらうためとはいえ、今思えば、当時の歯科治療はまさに拷問だった(汗)。あんな地獄の責め苦?に遭わされていたのだから、いい年の大人も歯科が怖くて「絶対に歯医者にはいかない!」と言いたくなるのもよくわかる。

でも、時代が昭和から平成へ移行し、あの時の恐怖は、薄紙を剥ぐように薄れていった。

そして令和へ。今は全然平気。

だって、こんなに削られているのに、全然痛くないんだもん。

以前なら、ドリルの音を聞くだけで、目に涙が浮かび、体が硬直したものだけど、今は「ふんふん」と鼻歌を歌えるほどリラックスして(実際には大口を開けていて、とても歌える状況ではないのだけど・汗)、轟音を響かせるドリルに身を任せている。

もちろん、「麻酔を打ってもらっているから…」なんだけど、この絶対的安心感は、昔はなかったものだ。

全然痛くない。

痛くないから、全く怖くない。

全然怖くないから、安心して治療が受けられる。

たったこれだけのことなのに、今、私の中では「歯医者への敷居」がぐんと低くなり、気楽に治療が受けられるようになった。

これは非常に大きいことだと思う。

◇◇◇

長い長い治療時間を経て、無事にブリッジ撤去工事は完了。

その後、いろいろな処置が施され、今日の治療は終了した。

次回は一週間後。

怖くない歯科ほど、ありがたく心強いものはない。

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