見出し画像

今そしてこれから・・・令和2年4月1日のひとりごと

今日は4月1日。令和2年度のスタートの日。

でも、先月の3月は、まるでSF映画かホラー映画の世界に迷い込んだような特殊な1ヶ月間だったので、今も現実味が全くないフワフワした不思議な感覚の中にいる。

とても「新年度の始まり」という感じではない。

それでも、日本人はちゃんと新しい年度を迎え、それぞれの組織で新年度をいつも通りにこなしている。

律儀だよなぁ・・・日本の社会って。

そういえば、石田三成が、関ヶ原の戦いの後に捕らえられて切腹を命じられるのだけど、腹を切る直前、柿を勧められたのに「身体が冷えて胃に悪い」と言って断った・・・という話を思い出す。

死ぬ間際まで、律儀に「習慣」を守り通そうとするこの気質。

日本人らしいなぁ・・・と、しみじみ思う。

◇◇◇

かと思うと、いつまでも危機感が無く「平和ボケ」している日本人が、いまだに多いと聞く。

国内でも感染者が増え続けていて、世界規模では戦争と同じ状況下であるのに、いい年の大人でもピントがずれている人が結構いて、驚かされたり、呆れたり、うんざりすることも最近はとても多かった。

深刻な状況なのに、深刻な現実から目を背けて、物事を浅く受け止めて楽観視する人々。危機迫る現実に意識を向けず、現実的な対処をしようともせず、その一歩手前で思考がストップして、適当に物事を済ませて終わらせようとする人々。

そういう人が組織のトップに立つと、組織の未来は絶望的になる。

昔は、適当にやってても何となく流れができて、上手く回っていき、良い感じで収まって済んでいったから、それでも良かった。

そうそう、昔は、日本に危機が訪れると、ちょうどいいタイミングで「神風」が吹いて、日本を守ってくれたのだよ。

でも、今回の禍は、そこまで調子よく「神風」が吹いてくれるとは思えない。神風を期待して甘えてグズグズしていたら、手遅れになって、最悪死んじゃう可能性もあるんだよね・・・(汗)。

いつまでも、神様に頼ってばかりもいられない。

人間も知恵を付けて、賢く対処しなければ、神様も守り様がないと思うのだ。

◇◇◇

でも、どうしてこんなに緊張感がない人が多いのか・・・。

不思議に感じるのだけど、もしかしたら、これって遺伝子に組み込まれた日本人気質なのかもしれないなぁ・・・と最近感じるようになった。

日本の神話や昔話を読むと、神様がお酒を飲んでわいわい楽しく騒いでいるシーンが多い。あの有名な「天岩戸」の話なんかがそうだ。

天岩戸の奥に隠れた天照大神を引っ張り出すために、神様達が集結して岩戸の前で宴会をして踊って騒いで楽しいエネルギーを発することで、天照大神の気を引いて天岩戸を開いた・・・という話。このお話を一つとっても、武力や暴力で相手を制するのではなく、「楽しく陽気に」で円満解決・・・という方法をとったところが、『日本らしさ』なのかもしれない。

つまり、日本の神様がそういう風なんだから、日本人も、本来はとっても明るくて楽観的な気質なんじゃないかな・・・と思うのである。

途中から生真面目で几帳面で頑固な気質に変容していったけど、太古の時代、縄文まで遡れば、昔の日本人は、もっと穏やかで、自然と調和していて、自由で、明るくて、プラス思考で、のびのびしていたんじゃないか・・・と。

だから、あまり危機感なくボンヤリ過ごしている人が多いのかもしれない。

◇◇◇

日本という八百万の神様がいらっしゃる国に住んでいるせいか、日本人には「神様に守られている」という不思議な安心感が、生まれたときから魂に根付いている。

しかも、古代から現代に至るまで、天皇陛下が毎日、御所の奥で神事を行い国民の平和と幸せを祈ってくださっていることもあって、「祈り」のエネルギーが国の隅々に行き渡っている。そして、その祈りで浄化されたエネルギーを、日本人の私たちは「当たり前のこと」のように受け取り、吸収しながら生きている。

だから、何となく幸せで、何となく守られていて、何となく不自由なく、今までノホホンと生きてこれたのだと思う。

もちろん、過去を振り返れば、様々な国難や災難がたくさんあったけど、それでも今まで脈々と、国が滅ぶこと無く、ここまで生きながらえてきたのだ。そう、強くたくましく生き抜いてきたのだ。


だけど、いつまでも、目に見えない「守り」に甘んじているだけではダメなんじゃないかな・・・。

見えない力に守られていることを感謝しつつ、今度は、私たちも、禍で荒れた世界が少しでも明るさを取り戻し、清浄な世界へと変化していくことを願い、人々の心の成長と進化を祈りながら、明るく陽気なエネルギーを発していかなくてはいけない・・・と切に思う。


◇◇◇

今日は4月1日。

新年度スタートの日。令和2年度の第一歩の日だ。

今日から半年後、そして一年後。今の禍を「あんなこともあったねぇ~」と懐かしく思い出話にできる日が来ることを静かに祈りつつ、今日という日を穏やかに過ごしたいと思う。

※今日は取り留めもないことをつらつらと書きました。雑感。ひとりごと。

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは旅の資金にさせていただきます✨